バルトーク:弦楽四重奏曲 第5番, Sz.102(Bartok:String Quartet No.5, Sz.102)

00:00 1.Allegro
07:26 2.Adagio molto
12:51 3.Scherzo (Alla bulgarese, vivace)
17:25 4.Andante
22:18 5.Finale (Allegro vivace)

ヴェーグ弦楽四重奏団 1954年7月録音

ベーラ・バルトークの弦楽四重奏曲第5番、Sz.102, BB 110は、1934年8月から9月にかけて作曲され、エリザベス・スプレイグ・クーリッジに献呈されました。この作品は1935年4月9日にワシントンD.C.で初演され、1936年に初出版されました。この四重奏曲は以下の5つの楽章から成り立っています:

1. **アレグロ**
2. **アダージョ・モルト**
3. **スケルツォ:アッラ・ブルガレーゼ**
4. **アンダンテ**
5. **フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェ**

この作品は、バルトークが他の作品でも好んで用いたアーチ形式で知られています。特に、第1楽章のソナタ形式は、展開部の各セクションが再現部で逆の順序で提示され、メロディーも反転される、というアーチのような構造を持っています。興味深いことに、使用される調は全音階に沿って上昇しており、展開部ではB♭、C、D、発展部ではE、再現部ではF♯、A♭、B♭が用いられます。

中間の3つの楽章はすべて三部形式です。ブルガリアの民俗音楽の影響を受けたスケルツォは、複雑なリズム構造を生み出す不均等な拍子記号を特徴としています。一方、第2楽章のアダージョ・モルトと第4楽章のアンダンテは、バルトークの「夜の音楽」スタイルの典型的な例であり、不気味な不協和音、自然の音の模倣、孤独なメロディが特徴です。

この四重奏曲は、バルトークの四重奏曲の中で比較的穏やかな調子を示しており、以前の作品よりも不協和音や厳しい音が少ないことが特徴です。最終楽章は特に注目に値し、猛烈な緊迫感とともに、時には滑稽や生意気な瞬間が混在しています。終盤では、クライマックスが期待されるところで、アクションが停止し、やや調和が崩れた回転木馬を思わせる独特のセクションが展開されます。これは、バルトークがテーマ性と調性を融合させる独創的なアプローチを示しています。

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