見出し画像

ここに橋が立ったら、どんな感じになるか、事前に歩いて確認したくないですか?

先ほど、MATRIX社として久しぶりのリリースを配信しました。


(以下、あくまでも個人としての思い・感想です)


2021年9月に【どこでもドア】を公開して以降、このサービスを一人でも多くの方に知ってもらい、体験してもらい、様々な用途で活用し、楽しんでもらいたいと思ってきましたが、(いずれ辿り着くんですが)いまだにHMDを装着する生活スタイルは一般化していません。その時に大ブレイクするのが【どこでもドア】なので、あとはHMD待ち、という状況が3年ほど続いておりました。今でも、あちこちから「どこでもドアのことを説明して」「実写VRって何?」というお問合せや相談はあるのですが、いかんせん、上記の通り「待ち」に入ってしまっております(端末製造元ではない弊社が、単独でHMDの普及を実現するのは非現実的)。

どこでもドアの1ワールド

その間も、世界のテクノロジーはどんどん進化を続けていて、技術開発を武器とする弊社は止まっていることはできず、【どこでもドア】はブレイク待ちをしつつ、新たに開発事業として「Gaussian Splatting」を中心とした生成AIジャンルを強化することになりました、というリリースです。

スマホで撮影した動画をアップロードすると…
おいおい!すごいじゃないか!まるで部屋を実際に内見しているようだよ!

みたいなことができます。業界ごとにニーズが異なり、ペインも異なることから、個別に受託開発する選択を取ることになりました。一例が上です。海外富裕層が日本の不動産を購入されるケースが増えていますが、足を運んでもらう?英語を話せる人がZOOMで説明する?なんてケースは、リンク送って「これ見て」で完了です。一緒にワールドに入って、言語フリーで説明してもOKです。

「橋を建てて、そこを歩くとこんな感じです」を地元民や(建設業以外の)関係者も実体験してもらってから着工に入れます

建設・建築の業界はBIMと呼ばれる各種設計図の集大成みたいな仕様が存在しますが、大手ゼネコン系の大規模開発以外ではまだなかなか使われていません。なぜなら、BIMを使いこなせる人は相当にトレーニングを積んだ人だけだし、その人たちの稼働は単価も高いし、ってことで、(そんな数億円の利益が確保できるわけではない)一般的な住宅建築などでは各種の紙図面や仕様書を頭の中で組み合わせて読み解くのが一般的です。そんな時には、もはや「text to HOUSE」つまり、AIとのやり取りで建てたい家を絞り込んでいき、最初にメタバース空間に作ってしまう。それを見ながら、変更したり修正したりして、最後にBIM(や各種図面)を生成する、という流れが今後の建築・建設業のスタンダード(の1つ)になってくることでしょう。※国土交通省が全面的にBIM推進している以上は、国内ではハードルもありそうですが…

デジタルツインで生成された工場内をVRで歩行しているイメージ

リリース後に「どこでもドアやめたの?」と言う声が聞かれるだろうと想定して、先回りで「やめてないよ、延長線上ですよ」という意味です。
それこそ、昨日まで、どこでもドアのメタバーサーの方々と撮影旅行してきたばかりなので、頭の中を整理する意味を含めて書いておきました。

最後に、もう一度。(いずれ辿り着くんですが)。以上です。

この記事が参加している募集

メタバースやってます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?