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『稲盛和夫一日一言』4/23(日)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 4/23(日)は、「闘争心を燃やす」です。

ポイント:経営には「闘魂」が不可欠。従業員を守るために敢然と奮い立つような経営者でなければ、従業員の信頼を得ることはできない。そうした責任感を持つことで、経営者としての腹はすわってくる。

 2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)の中で、闘争心を燃やすことの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 仕事は真剣勝負の世界であり、その勝負には常に勝つという姿勢で臨まなければなりません。
 しかし、勝利を勝ち取ろうとすればするほど、様々な形の困難や圧力が襲いかかってきます。そのようなとき、私たちは得てして怯んでしまったり、当初抱いていた信念を曲げてしまうような妥協をしがちです。
 そうした困難や圧力を跳ねのけていくエネルギーの源は、その人が持っている不屈の闘争心です。格闘技にも似た闘争心があらゆる壁を突き崩し、勝利へと導くのです。

 しかし、闘争心といっても誤解してはいけません。それは「相手を打ち負かす闘争心」ではないのです。
 一生懸命に努力した者、誰にも負けないような努力をした者が世の中に適応して生き残り、努力が足りなかったり、努力しなかった者は絶えていく。
 自然界には元々そうした「適者生存」というルールが存在します。そして、それこそが自然界の掟であるならば、私たちが持つべき闘争心とは、相手を倒すためのものではなく、自分が精一杯生きていくためのものです。

 どんなに辛く苦しくても、「絶対に負けない、必ずやり遂げてみせる」という激しい闘志を燃やしていかなければならないのです。(要約)

 今日の一言には「経営には闘魂が不可欠だ」とありますが、燃える闘魂は、経営に限らず組織においても必要不可欠なものです。

 2012年発刊の『京セラものづくりの心得を語る』(伊藤謙介著 京セラ経営研究編/非売品)の中で、燃える闘魂を持った闘う集団をつくるための要素について、伊藤京セラ元会長は次のように述べられています。

 「燃える集団」をつくるためには、一人一人がすさまじい闘魂を持っていることが必要です。

 起こり得るさまざまな事態を想定して、シミュレーションを繰り返すなど、周到な準備ができていなければなりません。また、一人一人が仕事にかける強い思いを持っていて、職場全体の意識が高いことが必要です。
 さらには、目の前の仕事に追われるだけでなく、真の実力を蓄積すべく、日々研鑚を重ねていなければなりません。そして、どんなに困難な状況であっても、何としても目標を達成していこうとする、不屈不撓の闘争心、燃える闘魂を持っていなければならないのです。

 つまり、「燃える集団」をつくるには、周到な準備をする、意識を高める、研鑚を重ねる、そして闘争心、燃える闘魂を持つという4つの要素が必要だということです。(要約)

 経営者や組織のリーダーはもちろんのこと、組織の一人一人が「なにくそ!負けてたまるか!」という闘争心、気概を持って仕事に向き合う。

 そうした「燃える集団」をつくることができれば、必ずや事業を拡大していくことができるはずです。誰にも負けない闘争心、燃える闘魂を持って、果敢にチャレンジしていきましょう!


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