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『稲盛和夫一日一言』4/6(木)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 4/6(木)は、「仕事のエネルギー」です。

ポイント:仕事をやり遂げるためのエネルギーは、自分自身を励まし、燃え上がらせることで起こってくる。そして、自分が燃える一番よい方法は、仕事を好きになること。

 2004年発刊の『生き方』(稲盛和夫著 サンマーク出版)の中で、「自燃性」であることの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 物事をなすには「自燃性」の人間でなければなりません。それは、自ら燃え上がり、さらにそのエネルギーを周囲にも分け与えられる。また、決して他人からの指示を待って動き出すのではなく、自ら率先して動き始め、周囲の模範となるような、能動性や積極性に富んだ人のことです。

 では、自ら燃える体質を獲得するにはどうすればいいか。その最大にして最良の方法は、「仕事を好きになる」ことです。

 どんな仕事であっても全力で打ち込んでやり遂げれば、大きな達成感と自信が生まれ、また次の目標へ挑戦する意欲が生まれてきます。
 その繰り返しの中で、さらに仕事が好きになる。そうなれば、どんな努力も苦にならなくなり、さらに素晴らしい成果を上げることができるようになります。

 つまり、「好き」こそが最大のモチベーションであり、意欲も努力も、ひいては成功への道筋も、みんな「好き」であることがその母体になるということです。
 好きであれば、自然に意欲もわくし努力もするので、最短距離で上達していく。他人から見ればたいへんな苦労も、本人にとっては苦労どころか楽しみとなります。

 私は、仕事仕事でろくに家にもいないので、家内などは「おたくのご主人はいったいいつ帰ってこられるのか」と近所の方から心配されたり、田舎の両親からも「そんなに働いたら体を壊してしまいますよ」といった手紙が届くこともありました。しかし、当の本人は案外平気で、好きでやっていることだから、つらくもなければ、さほど疲れも感じていませんでした。

 実際にそこまで仕事を好きにならなくては、大きな成果を残すことはできないと思います。どんな分野であれ、成功する人というのは、自分のやっていることに惚れている人です。仕事をとことん好きになる、それが仕事を通して人生を豊かなものにしていく方法なのです。(要約)

 入社してまもなく、”京セラwidow”という言葉があるのを知りました。ご主人が仕事漬けでいつも家に居ないため、奥さんはまるで未亡人のようだということを揶揄したものでしたが、いざ自分が結婚してみると、まさにその言葉がぴったり当てはまるような毎日となりました。
 しかし、自身ではつらいとかしんどいという感覚は不思議とありませんでした。それほど仕事に没頭していたのだと思います。
(家内からは、「肝心なときにあなたはいつも家にいなくて、私一人で大変だったんだから」と、今でも愚痴られますが・・・)

 補足:その後、就業管理や福利厚生面など、各種制度の整備が各段に進み、現在ではもっと働きたいと思ってもほとんど自由度のないシステムで運用されています。

 最後に、どうしても自分の仕事が好きになれないという人に一言!
 「まずは一生懸命、一心不乱に打ち込んでみる」
 そうすることで、苦しみの中からにじみ出てくるように喜びが生まれてきます。「好き」と「打ち込む」はコインの表と裏のようなもので、その因果関係は循環します。打ち込むから好きになり、好きになったらさらに打ち込めるようになります。
 最初は多少無理をしてでも、「自分は素晴らしい仕事をしている」と心の中で繰り返し自分に言い聞かせてみましょう。そうすることで、仕事に対する見方もおのずと変わってくるはずです。


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