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RPAで再び日本企業が世界で躍進する日

社内システムの現状

日本企業の多くは2000年初期にシステム投資を行い、大型の基幹システムを投入した。

大きな投資で大きなリターン(効率化)を図る、社内一大プロジェクトだ。

その後、社内業務の中心にはいつも『基幹システム』が君臨してきた。

その後15年以上が経ち、世の中のビジネス習慣が変わっても幹の部分は変わらない。社内の業務はいつでも基幹システムありきで、日々起こる小さな問題には例外作業で対処するワークフローが作られていった。

従来システムは導入後の変更が容易ではない。
長い要件定義を経て『その時のワークフロー』に合わせた完璧な作りこみをすることが最大のゴール。

あまりにもユーザーからのクレームが大きく抑えきれない問題には多少のバージョンアップがなされるが、その判断は経営者にとってもIT部門にとっても重たい。
導入時にとても大きな時間とカネの投資をしているわけだから。

その結果日本のオフィスで何が起こってきたか?

多少の不便さを人間が埋めることでワークフローを維持してきた。
大きなシステムと、また別の大きなシステムの間を繋ぐ作業を、人間が行ってきた。

システム改修を待っていたら、今日のビジネスが止まってしまうからだ。

日本人ホワイトカラー×大企業の特徴”就社”

システムとシステムの間を人間が埋めている現状。
ここには日本人ホワイトカラー×大企業の大きな特徴である

<就職ではなく就社>

が背景にある。

海外で『仕事は何してるの?』と聞かれたら、初めにくる単語は『職種』だ。
日本のように『〇〇社に勤めてるよ』と答えたら、『OK、・・・で何をやっているの?』と聞かれる。
プログラマーなのか、マーケティングなのか、会計なのか。

その人のことを想像するには、企業名より職種を知ることが一番早いからだ。

一方で日本では『企業に就社』するスタンスが強く、専門性に縛られる意識が薄い。
個人の職務範囲が明確に決められておらず、関連する業務はなんでも行う。
ざっくり課や部の業務だと思えば誰かが拾って処理する。

こんなことは海外では珍しい。(一切無いとは言わないが明らかに例外だ)

安定した企業に長く勤め上げる文化、時代背景も重なり、とにかくたくさんのマニュアル作業が積みあがっていった。

『受注システムのデータを、マーケティングシステムに転記する!?そんなの俺の仕事じゃないよ、やーらない。』

なんて文句は誰も言うこともなく・・・。

RPAで日本企業が再び世界で躍進する

日本の『企業就社』文化、『あいまいな職務記述』によって、たくさんのマニュアル作業が増えたことを責めるつもりはない。

むしろ全く反対で、この文化による大きなメリットを実感している。

それは、ビジネスユーザーが率先して業務最適化を考える土台があることだ。

自部門の課題を分析し、前後のワークフローも含めた広い視点で改善を行い、書類に明記して組織の知識として共有する。

これができる土台があることは日本人×大企業の大きな強みだ。
そして何よりこれがRPA成功に最も欠かせない要素でもある。

<RPA作成プロセス>
①業務の課題分析
②前後のフローも含めベストなワークフローを定義
③RPAをプログラム
④ドキュメント化して組織の知とする


これがRPAの正しいプロセス。
単にRPAプログラムの知識があるだけではダメなんです。

日本企業のみなさんは、①②④のプロフェッショナルだ。

え?と思う必要はない。
謙遜が当たり前の日本人だからそう思うが、海外では猛烈アピールするであろうオールマイティな能力だ。

あとは③RPA知識を身につけるだけで良い。

③ができる人材は世界中にたくさんいるが、その人が①②④を行うのはとてもハードルが高い。

あなたが③をマスターするほうがだんぜん早い。

間違いない。
RPAの恩恵を最も受けるのは日本企業だ。

日本企業×RPAがビジネスシーンに革命を起こし、再び世界に強い日本を証明していこう!

Photo by Pixabay

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