見出し画像

アウトドアを通して幸福度をアップ! 日本を元気にしていきたい

アパレルメーカーのビジュアルマーチャンダイジングから一転、アウトドア関連会社でラフティングガイドを務め、店舗立ち上げや新規事業ディレクターを経て、2020年に株式会社Recampへ入社した野口さん。
入社後は「RECAMPしょうなん」の立ち上げに携わり、現在は「RECAMP館山」の責任者として従事しています。自然と触れることで得られる幸福感をひとりでも多くの人に味わってもらいたい、そんな想いを自ら体現する野口さんにお話を聞きました。

野口 剛(のぐち つよし)
株式会社Recamp 運営部 RECAMP館山 マネージャー
アパレル業界からキャリアをスタートし、売り場づくりのプロからアウトドアのプロへ転身、施設運営を担う。穏やかな人柄と行動力でスタッフの成長をサポートしながら、常に自身が成長することへも意欲的に取り組み続ける。
※所属は取材当時のもの


<R.projectグループのキャンプ事業を担うRecamp>

四季折々の自然・体験・味覚、人々の慣習、歴史など、日本にはまだ発見されていない魅力がたくさんあり、キャンプには、それを実感させる力がある。キャンプのあり方を、「再発見」「再定義」「再価値化」によって「新しく=RE」し、日本の遊休資産を活用、地域活性に貢献するキャンプ場の企画・運営を行っています。「キャンプ場運営の達人」を目指して、北海道から九州まで9道府県・20拠点で展開しています。


━━入社のきっかけは?

野口:以前、アウトドアとは別テーマの講習会に参加する機会があって、そのなかで講師の方が「日本のアウトドア人口が増えれば、日本の幸福度も上昇していく」と話していたその言葉が、ずっと頭に残っていました。今の日本の現状から、希望がないと考えるこども達が多いことや、一見恵まれている国のようだけど先進国のなかで幸福度が低いことが、個人的にイヤだな…と思っていたこともあって、アウトドアを楽しむことで、やりがいや楽しみが持てるようになったり、一緒に楽しむ仲間や居場所が増えたりすれば、幸福度も上がっていくんじゃないかな、と考えるようになりました。

また、地域の遊休地も活用できるようになれば、もっと日本は元気になるんじゃないかな?とザックリとした考えもありました。ラフティングは楽しいアウトドアアクティビティですが、気軽さや体験のしやすさから、より裾野が広いキャンプであれば、社会に与えるインパクトは大きくなるだろうと思って、キャンプに興味を持つようになりました。そんな時に、Recampの求人を見つけて、代表の想いや会社の理念が、自分の考えと合致していると思って応募したのがきっかけです。

━━入社前と入社後に感じたギャップはありますか?

野口:もっとフィールドワークが多い業種なのかな?と思ってたんですけど(笑)、特にマネージャーについては、事務作業が中心になっていることくらいです。

━━1日の仕事の流れは?

野口:朝から出社の場合は、まずオープンの準備とその日の天候をチェック、前日の引き継ぎ事項等の確認をした後、朝礼を行い、スタッフとの情報共有、当日業務の確認や振り分けから1日が始まります。

お昼頃まではメールチェックなどの事務仕事を主にやって、午後からは施設内を巡回し、異常がないかの点検をしつつ、お客さまとコミュニケーションを取ります。その後は、点検時の内容をもとに、草刈りや修繕対応など施設管理業務の優先順位を決めて、翌日のタスクを作成します。1日の終わりに行う終礼では、残業務の確認の他、スタッフからの意見・提案を受けています。

━━この仕事をするなかで身につけた特技や知識はありますか?

野口:等高線を見ればどこで風が吹くかだいたいわかるようになってきました(笑)。館山周辺に限るんですけど、「ここに高気圧があって低気圧がここだと、これは明日風が吹くな…」みたいな。風が強そうな気圧配置の場合は、まず天気予報で風速を確認します。強風予報だと、該当日の営業判断のスケジューリングをして、お客さまにその旨ご連絡します。施設管理の面では、風に飛ばされそうなモノの撤収や、事前の枝落としなどをスタッフのスケジュールに入れ込んでいきます。

━━職場の雰囲気や環境はどうですか?

野口:「RECAMP館山」は、前身の「館山ファミリーパーク(館山市の観光施設)」時代から働いているスタッフが約8割で、キャンプ場の仕事は初めての方が大半でした。キャンプ場として新たなスタートをしたからには、「千葉県で一番居心地が良いキャンプ場を目指そう」という意思統一から行ってきて、ようやくみんなからも活発な意見を聞かせてもらえるようになってきましたし、「ここはこうしたほうが…」というような指摘もあがってくることも増えてきて、どんどん良い雰囲気になってきているな、と実感しています。

━━チームや社内のコミュニケーションはどのように行っていますか?

野口:各施設のマネージャーとは、月に一度オンライン会議があるので、その場で意見交換やコミュニケーションを図る機会があります。現状でも不便は特に感じていません。強いて言えば、会ったことのない人達が多いので、各地の施設で働く全スタッフが揃うのは難しいですけど、年に一度でも会える機会ができると、より組織力が高まるのかな?と思います。

チームについても、ミーティング以外では、リアルなコミュニケーションの場は控えていましたが、状況を見ながら今後は何か検討していきたいと考えています。

━━仕事の面白さややりがいはどんな時に感じますか?

野口:アパレルもラフティングガイドもそうなんですけど、キャンプ場もサービス業のひとつなので、やっぱりお客さまと向き合ってコミュニケーションが取れるのは一番楽しいです。お客さまからいただいたご意見をもとに施設の改善も図っていけるし、そのことによって口コミや稼働率といった目に見えるかたちで結果が出るのは施設としてもマネージャーとしても嬉しいですね。

━━これまでの仕事で印象に残っている成果・成功のエピソードは?

野口:先ほどもお話しした内容と同じなんですけど、昨年秋から「千葉県でファミリーキャンパーが一番心地よいキャンプ場を目指す」という目標を改めて掲げて進んできました。例えば、場内の管理では、キャンプサイトはホテルの客室と同じなので、そこは常にきれいにしておこうと伝えていったところ、スタッフが自ら行動したり提案したりすることが増え、それまでの“与えられた仕事をこなすだけ”、ではない意識の変化が見られるようになりました。目標を共有することでチームがどんどん成長するところを目の当たりにできたのは、とても良かったな、と。

引き続き、ハードだけではなく、サービスレベルの向上にもスタッフと一緒に取り組んでいます。

━━反対に苦労した、大変だったエピソードはありますか?

野口:入社してすぐに配属されたのが「RECAMPしょうなん」だったんですけど、入社と同時にコロナの第一波がやってきて、行政も社内も含め初めてのことだったので、その都度いろいろな対応が求められました。スタッフみんなが休みのなか、ひとりで事務作業を行ったり、草刈りをしたりもしてるけど、「これっていつになったらオープンできるんだろう?」と考えていたあの頃はほんと大変でした。

レセプションパーティーも予定してたんですけど、ひっそりとオープンすることになって。でも、お客さまをお迎えできるようになったときは嬉しかったです。

━━キャリアアップのために何かやっていることは?

野口:スタッフ育成、施設管理、施設運営、リスク管理等々、マネージャー業務は多岐に渡っていますが、今は苦手な分野を完遂できることを目標に取り組んでいます。そのなかで、自分が得意なこと、苦手なことを分析していって、今後のキャリアアップに活かせればと考えているところです。

━━今後チャレンジしたいことは?

野口:アウトドアを楽しむ人を増やしたいのと同時に、アウトドア業界で働きたいと思ってくれる人を増やしたいとも思っています。キャンプ場だと全国転勤の可能性もあります。例えば大手アパレルメーカーのスター店長やスーパースター店長のようなキャリアアップの考え方もできると思うので、キャンプ場でも、スターマネージャー、スーパースターマネージャーといったキャリア形成をすることによって、「キャリアアップができるよ」ということを、アウトドア業界で働く人たちの指針にしていけたらいいな、と思っています。

━━趣味や夢中になっているものは?

野口:Recampに入社してから始めたんですけど、今はサーフィンにどっぷりハマってます。お休みの日はもちろんなんですけど、仕事が遅番の日は出勤前に、早番の日は仕事帰りにいくこともあります。仕事前後でも疲れるどころかかえって元気になれるので、逆に海に入らないと塩分不足になって仕事にも影響が…(笑)


野口:あとは…、最近、野良猫を捕まえました(笑)。よく行く海にちっちゃな野良猫がいてずっと気になってたんですけど、真冬の寒波が来る前に、このままだとかわいそうだと思って連れ帰りました。だいぶなついてくれて、今ではトイレにまでついてきます。

━━仕事とプライベートを両立させるコツはありますか?

野口:サーフィンでうまく切り替えられていると思います。仕事前や仕事の後に海に入ることで一旦気持ちをリセットしています。仕事モードから切り替えて家に帰るとか。後は、デスクワーク中に思いつかなかった解決策が、波待ちしているときにふっと思い浮かぶこともあって、頭のなかの整理や集中するのにも役立ってます。

━━最後にご自身の生き方、働き方をひとことで表すとすれば?

野口:「偏見を捨てるのに、もう遅すぎるなんてことは決してない」

これはヘンリー・ソローというアメリカの思想家であり環境保護運動の先駆者の言葉です。私自身、キャリアチェンジやフィールドが川から海に変わっていますが、仕事も遊びも何かを始めるとき、初心者になることを楽しいと思えるタイプです。世の中にはまだまだ知らないこともたくさんあるので、何事も偏見を持たずに受け入れられるようにしていきたいと考えています。

…ま、今はサーフィン以外、何か新しく始める予定はないんですけど(笑)



【編集後記】

人生の転機に、辿りついたフィールドは大自然のなか。
「一日中コンクリート(店舗)の中にいた頃はその日の天気もわからなかったんですよね…」と、インタビューを始める前の雑談中に野口さんがなにげなく語ったこの言葉は、じんわりと心に沁みる感覚がありました。インタビューを進めていくうちに、ご自身が自然に触れることで幸福感を得ているからこその言葉の浸透力なんだ、と納得!

長い人生のなかで多くの時間を費やす仕事。「どこで働くか」よりも「どう働くか」を大切にすることは、自分自身が思い描く生き方に、より近づけるのかもしれない、そんな気付きを与えてくれました。

取材・文:j.funakoshi
取材日:Apr.2023


R.projectグループでは一緒に働く方を募集しています!少しでもご興味をお持ちいただいた方は以下ページもご覧ください。

【採用情報】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?