大好きなもの程、遠くにあった方がいいという心理。
近づきすぎて嫌になる>遠くて寂しくても大切に思える
大好きなところに行って、幸せな気持ちが続くと思っていた。
幸せな思い出を頼りに、また自分一人でも幸せに生きられると思っていた。
大切で大好きなひとのそばにいれば、いつでも会えて声が聴けて、
安心していられるし幸せになれると思っていた。
どれも全部だめだった。
結局、離れることになり、結局嫌いになり、結局どうでもいいところの方が長続きしている。
だから、もう大好きなものとの距離感を考えた方がいいんだと分かった。
人間関係は距離感が大事なことはわかる。
でも、記憶をたどって昔よかったと思えた場所が必ずしも人生ずっと快適な場所とは限らなくて、たいてい美化されて頭で残っている。
アップデートしたら、思いのほか微妙だったときのような。
楽しかった思い出が、また同じ気持ちを味わえると思って行ってみたら
寂しい記憶に塗り替えられてしまった。
好きな人のそばに行き過ぎて、嫌いになってしまった。
本当は近くにいたいし、好きでいたいし、大好きな場所のままでいてほしいのに、何にも思い通りにいかない。予想したとおりにいかない。
どうでもいい場所で、いつか会うこともなくなるであろうどうでもいい人と過ごす時間の方が、大切な場所や人を思いながら過ごせて幸せなのかもしれない。たまに会えるから、たまに行けるから、大好きでいられるのかもしれない。
わかっていたようで、全然わかっていなかった。
遠くにあったらあったで、すごく寂しいんだけどね。
寂しいけど好きでいられるのと、嫌いになるけど近くにいるのと、どっちか選ばなくちゃいけないのは酷じゃないですか。
私だけの感覚じゃないと思ってるけど、そう大多数でもないのかも。