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ボーンカフの旅  〜さらに拗らせ編〜

前回までのあらすじ
長く思い続けていたティファニーのボーンカフ。似合わないことを自覚して、きっぱりと諦めようと試着したのに、思ったよりも似合ってしまって、さあ大変!

湧き上がってきた新たな問題

試着に行ったときは、諦める予定だったので、購入することについては全く考えていませんでした。
しかし、思ったより似合ったせいで物欲スイッチがオンになったので、諦める前提なら気にならなかった点が、気になり始めます。

価格

気になった筆頭は、何といっても価格!
10年以上前に始めて見たときは「シルバーなのに10万円超…」と思ったのですが、今は、なんと、20万円超!!
ああ、なんで、あのときに、無理をしてでも買わなかったのか。
と後悔しても、もう遅い。

価格に関しては、有名な名言がありますね。

迷う理由が値段なら買え。
買う理由が値段ならやめとけ。

とはいえ、ブランドネームに踊らされるのは悲しいので、なぜ値段がここまで猛烈に値上がりしているのかを調べたところ、原因は2つ。
円安原材料の値上がり
1ドルが100円以下で、世の中に目立った戦争が無い頃は、10万円台で買えたのね…(遠い目)

とにかく、理由ある値上がりではあるようです。

ブランド物を私が持つということ

次に気になったことは、ボーンカフはティファニーのアイコン的存在なので、分かる人にはティファニーだと一目瞭然だということ。
ボーンカフには表面にはTiffanyのロゴは入っていませんが、アイコンの1つなので、見る人が見ればすぐに分かるでしょう。

私はブランド物は嫌いではない、というか、私が好きだと思えばブランド物でも好きですが、一目でブランド名が分かるようなものは意図的に避けていました。
(えー、あの人が、あのブランド持ってるー!似合わないー)
とか
(無理しちゃってるんじゃないのー)
とか、
私の脳内に居座る見知らぬ他人に言われているような気がするんですね。
ブランド物を身に着ける私を恥ずかしく感じてしまうのです。

他の人と被る可能性

ボーンカフは50年も販売されている人気の商品です。
持っている人も多い!
雑誌でもインスタでも、有名人とかインフルエンサーがボーンカフを身に着けている写真をあちこちで見かけます。

外出先でボーンカフを付けている人に出会ってしまったら、気まずいかな、というのも懸念点の一つです。

ここでコンセプト登場

これまでの私だったら、この懸念点たちに圧倒されて、諦めてしまったことでしょう。
でも、自問自答ファッションに挑戦している私は違います。

自問自答ファッションに携わる者が選ぶものは「今の私」にふさわしいものではなく、「理想の私」にふさわしいものなのです!

ここでコンセプト登場。
私のコンセプトである「自分の羅針盤を信じて自らの道を歩む人」は、上記の理由でボーンカフを諦めるでしょうか?

答えはNO。

「自分の羅針盤を信じて自らの道を歩む人」だったら、他人にどう見られようと、自分の感性がいいと思えば、それを身に着け、自分のものにするでしょう。
そして、少々金額が高くても、自分を輝かせるために必要だと思えば、躊躇わず手に入れられる自分でありたい

「皆と同じものを持っていると悪目立ちせず安心だから、皆と同じ物がいい」というのも「人と一緒だと嫌だから、人と違う物がいい」のも、判断基準が他の人になっているという意味では同じことなんですよね。
私の理想するところは、「他人」の視線に惑わされずに、自分のために、自分を輝かせるものを見つけられる人

これまでだったら諦めていただろうモノを、諦めていた理由を克服して、手に入れたいと思えるようになっただけでも、大きな一歩です。
そのアイテムを身につけられたら、どんなにか私の力になってくれるでしょう。

私が、自分の理想へ向かうための第一歩として、ボーンカフはふさわしいものに思えてきたのです!

覚悟

ボーンカフときちんと向き合う覚悟を決める、最後の一押しは、ドクターマーチンのブーツでした。

私が中学〜高校生の時、世の中はバンドブームで、そのときドクターマーチンの黒いブーツに一目惚れしました。
格好いいと思いつつ、自分には似合わないとも思いつつ、長いこと諦められなくて30歳を過ぎて最初の一足を手に入れました。
今では4足持っていて、真夏以外は愛用しています。
この回り道を繰り返したくないと思ったのです。

↑これのファスナー付きのものを一番に愛用しています。

定番の美しさ

私の最初のマーチンは、黒の14ホールでした。
定番の8ホールは履いている人がたくさんいるから、他の人と被らなそうな14ホールを選んだのですね。
けれども、14ホールは膝上スカートに合わせると可愛かったけれど、私が好んで履くロングのパンツには合わせにくく、履く機会が少なかったのです。

その次に買ったのは赤の8ホール。
まだまだ黒の8ホールを買うのに躊躇いがあって、赤にしました。
黒の14ホールより出番は増えましたが、やはり、色の問題があって合わせる服を選びます。

結局のところ、私が今一番履いているのは、黒の10ホール
七分丈パンツを履くようになったので、8ホールではなく10ホールにしました。
10ホールも人気の品で、履いている人をたくさん見かけますが、やっぱり皆が愛用している品は使いやすいのです。


ボーンカフを検討するにあたっても、他のお店が出しているボーンカフのような形のものや、同じティファニーのエルサ・ペレッティの違うバングルも考えました。
(↓一例)

でもやっぱり、ティファニーのボーンカフが人気ということは、使いやすいのだと思います。
ここで妥協して使いづらいと感じるならば、最初からボーンカフを買ったほうがいいはずです。

定番をどう使うかは自分次第

ドクターマーチンの10ホールの黒を持っている人はたくさんいます。
街でもよく見かけます。
でも、パンクな人もいれば、きれいめコーデの外しにしている人もいれば、ヨウジヤマモトな人もいれば、という感じに、同じマーチンの靴でも使われ方は様々なのです。
自分の物として使いこなしていれば、一つのアイテムが他の人と同じであったとしても、お揃いコーデにはならないのですよね。

このことに気づいて、ボーンカフを手に入れることが怖くなくなりました。

むしろ、私のものにしたい!という覚悟が湧いてきたのです。

ボーンカフを手に入れる覚悟ができたところで、あらためて試着の旅に出掛けます!

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