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なぜ企業のTwitterキャンペーンではRT必須にするのか?

Twitter で思わぬ感触があったご質問の詳細版note

note作成経緯

たまたまタイムラインで見かけました、気の強そうな営業のおんな(@GSRNHMD)さんのツイートが気になり引用ツイートをさせていただきました。

Twitterの特性上(文字数)、掻い摘んでお答えしました。更にご返信がありこの後5通ほど発信しました。

その後、LINE社 Koichi Sugimoto(@Koichi Sugimoto)さまにも引用を頂きました。中途半端な情報ですと誤解があると考え、本noteの作成に至ります。

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結論

初めに結論から述べさせていただきます。

外部要因:ユーザーの参加ハードルが低い
すでにRTキャンペーンは標準化(認知)されており、参加ハードルが低い。そのような意味合いで競合のサンプルも取りやすく企画を通しやすいということが第一だと考えております。

内部要因:企画・稟議・決裁が通しやすい
社内事情ですが、ブランディング指標になりやすいのでKPI設定がし易くなります。加えその場で当たるRTキャンペーンなどは安価で確実と言っていいほど数値が良くなるのでマーケティング担当としては稟議を通しやすいです。

※代理店目線では、シミュレーション数値や実績が良く提案しやすいです。
※後ほど詳細を図解します。

よって
「ビジネス上で稟議を通しやすく、結果数値も見込める広告プランに依存してしまう。≒ RTキャンペーンを選択する確率が高くなる 」
という事だと考えております。

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※本記事は大変な反響を頂いており、日々疑問点もお見受けしております。何かご不明なところがございましたらお気軽にメッセージなどをいただけますと幸いです。

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社内の思惑

これはユーザーライクを選択出来ない多くの企業が抱える課題でもあります。ひとつの事実として捉えてください。

マーケティング担当者、および決裁者のビジネスの観点からしますと、予算・期間・コミットするべき数値目標が存在します。

■目標例
新商品・記念イベント・ブランド認知拡大のためにブランディング施策を命じられた。
KPI は表示回数・クリック数(商品ランディングページへの遷移)と係る数値関連。

■KPI と シミュレーション

上図をご覧いただくとわかると思いますが、KPIの数値に対して通常のプロモーション広告のシミュレーションでは達成が見込めず、RTキャンペーン広告ならこの無理な数値に付き合うことが可能になるのです。
※サンプルですが実数に近い数値で作成しました。
※RTキャンペーンにはその場で当たる商品が付く設定になります。


あなたがマーケティング担当者ならどうしますか?

ユーザーにとって若干の不便性があっても、稟議に通る企画であり、結果数値に期待が出来るものを採用したいのです。

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代理店の立場

代理店も同様に、コンペに通る企画であったり、結果数値を確実に残せる無難なところはまず提案しておきたいのです。
それは代理店営業マンは営業数値を抱えているから当然のことなのです。

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メリットは、RTで費用対効果が良くなること。

これに尽きます。

企業は広告費を支払っているので、情報拡散の+αがリツイートによって(リツイートされた分の広告費はかからないことで)非常に良いと感じるのです。
もし影響力のある人がリツイートを行うと、膨大な表示回数を無料で稼ぐことが出来るのです。これは無限の可能性を秘めています。

結果、シミュレーションでご覧頂いたようにRTキャンペーンを組み込むと非常に結果数値がよくなります。

ちなみに...
よく見かける「コンビニ系商品」「アイス系商品」などがその場で当たるキャンペーンなどは非常に数値が良いようですよ...

検索かけたらこんなのもありました。
バラマキすごいですね ^^;

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広告の未来

本日話題にした内容はあくまで一例です。


Google や Facebook を始め広告プロダクトを出してる企業はよりユーザーライクな広告プロダクトを開発しようと努力をしています。

Facebook であれば Facebook ページにおけるファンの数であるとか、エンゲージメントの指標というのは、もはや古いものだと広告代理店の方に案内をしています。

Google であればユーザーの不利益になるようなアクションをするウェブサイトのページをカットしています。

Twitter 社はバズるというのが魅力であるために、おそらくリツイートに関する機能というのはあまり制限をかけたくないでしょう。
ですので Twitter 社における課題はやはりユーザーにとって健全な商品広告を配信すことが非常に重要であると私は考えております。
例えば「情報商材」であるとか「不正な誘導をしている Web サイト・ランディングページ」であるものに対してどのように素早く対処していくのか?これらが Twitter 社の広告の今後の課題だと私は考えております 。

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関連note

翌日に「個人側の考察」noteを作成いただきました。熱烈なアクションに感動しておりますお付き頂きまことにありがとうございました。
ご興味あればみなさまも是非。

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筆者紹介

廃人課金

経歴
一部上場企業(取引先はメガバンク・地銀・投資信託事業社など)のIRやディスクロージャー関連を中心としたWEBディレクター・WEBプランナーを経て、ITコンサルタント、メディアバイイング、広告事業セールスサポート(国内最大手コンビニエンスグループ系列傘下のSNSチーム立ち上げ・百貨店SNS広告・音楽事務所SNS広告・国内最大手教育事業グループ自社ネットワーク広告立ち上げ)など多数を経験。

広告代理事業における年間費用は単独で1億2000万円*3年を運用。

直近では 2017年度に広告代理店 社内MVPを受賞
一部クライアント売上を500%以上向上させ、業務効率の改善や業務基盤インフラの構築に携わった。

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ご質問ありましたらTwitterで頂けると幸いです。
@hijinfx

サポートは無料記事やインジケーター開発費用に充当させて頂きます。