綾野剛さんに魅了されて過去作を大量摂取している人間による感想 [1]「天空の蜂」

︎ 綾野剛さんに魅了された人間による自己満感想まとめですので、ネタバレあります。未見の方はご注意ください。
勢い任せで書いてしまった感想なので情緒も言葉も無茶苦茶です。ご了承ください。


「天空の蜂」/ 雑賀 勲


まず「天空の蜂」というタイトルとメインビジュアルから見て、飛行機とかヘリとかそっち系の涙と汗の結晶です!みたいな町工場大成長物語を想像していた私、阿呆すぎ。

Xで「雑賀は「虐」だ」と仰っているポストを拝見したのと、監督と原作者のお名前を拝見したことで、やっと物語のあらすじが見えてきて「絶対好きなやつだ!!!」と確信し、再生。

早速出てきた後ろ姿と声に想像を掻き立てられ、いざ正面から映った綾野剛さんと対面。

……顔がいい。こういうあまり“生”を感じない役の脱力感が謎の色気を醸し出している所に、とても魅力を感じる。車に乗ってる姿は幾度となく見てきたけど、毎回違う顔つきなんだよなあ、でも顔つきが違うのにいつでも車が似合う。それが綾野剛。

場面が変わって家のシーン。薬が映った途端「この人は薬が必要なほど弱ってるんだ」と役の体のことまで理解出来る人間の脳はすごいし、それをわかって演出する監督は一体何者なんだろうと思ったりしたっていう話は置いといて、

なーんかすごいシーンありましたよね?!?!苦しそうにして向かった先の冷蔵庫を開けて牛乳を掴んだものの、力尽きて倒れて持ってた牛乳をぶちまけちゃうあれ!!!なんですか!!!牛乳とシャツの白と髪の髭の黒のコントラストと、あの絶妙な画角で微笑む剛さんが、なんて言うか、言葉に出来ないほど綺麗で……(リピート用/45:41あたり)

あっという間に半分をすぎたところでようやく雑賀のターン。(リピート用/1:19:11あたり)

白シャツ×暴力はもう暴力でしょう、(?)フェンスと一緒に倒れちゃうところ、最高に好きです。そして始まる刑事さんとの攻防も必見ですよね。落合モトキさんの演技の素晴らしさも相まってこの辺は呼吸を忘れがちなので、これから見られる方はお気をつけください。

ちなみになんですが私は亜人を視聴して以降、綾野剛さん演じる役が命の危機に面すると「リセットして!」と叫びそうになります。ずっと亜人の感覚が抜けないが為に、死んでしまうと悲しいです。死なないで……

あと手錠を外すシーン。何かの映画で手首ごと切り落とすのを見たせいで、「自分の指行っちゃうんだ!」という謎の驚きをしてしまいました。
(亜人にもそんなシーンがあったような気がする、亜人に洗脳されすぎでは?)

でも雑賀は刃物をよく持っているものの、三島に突きつけて握られた時も少し驚いている様子だったので、簡単に人を殺せる感じの人では無さそう、頑張ってたんだよな、蜂として生きることを……

「先に待ってるよ…地獄でな」と言いながら涙を流す横顔、文字に起こせばそれだけの映像を見てこんな苦しいことある?ボタンをしてない襟と袖から色気が溢れて止まらない上にさっきの攻防シーンが蘇って、涙と動悸が止まらない…雑賀……いつかどこかの世界線で幸せになってくれ、

牛乳シーンの最後、髪がアップで映るのになにか深い意図があるのか気になって調べたところそれに関する情報はなかったのですが、「雑賀さんは白血病だったのではないか」というご意見を目撃しました。

確かに思い返してみると、放射線物質を浴びると白血病を発症する可能性が高まるという事実もあるし、三島と出会ったきっかけの田辺佳之さんも白血病で亡くなっているし、何より顔や首に痣があることがその情報を裏付ける根拠になっているようです。

「おとりの蜂は敵を巣に誘き寄せて心中する」

放っておけばいつかなくなる命を自分の思いを届けるために、自分の思いを託した相手にこの作戦を成功させてもらうために、自らの意思で手放したんだと思うと、また涙が……

雑賀さんの過去はあまり描かれなかったけど、散々苦労した上に病気もして最期はおとりになったこと、その全てはきっと誰にも知られていないんだろうな、

三島に病気のことは話してないだろうし、過去のことは過去に一緒にいた人しか知らないし、最期だってその場にいた警察しか知らないんだから。

そう考えると雑賀のことを1番よくわかっているのは視聴者(読者)である自分ということになる……雑賀……貴方は本当に良くやったよ……私は一生忘れないから……(重)

〈余談〉
最初に主要キャストさんの名前がローマ字で流れていましたが、「GO AYANO」のスタイリッシュさが眩しすぎて直視できませんでした。エンドロールに流れる「綾野 剛」の3文字にも、毎回「え!この方綾野剛さんっていうんだ!前見た時と全然違う!俳優さんってすごい!」という嘘のようなリアクションをしていること、どうかお許しください。

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