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【036】受け身ではない研修の受け方

先日、外部の研修を受けていました。働き始めて相当の年数が経っているのですが、そもそも研修の受け方とは習わなかったものの、自分の中では方法論が一定程度確立出来ているので、今日はそのまとめです。そういえば、先日挙げた号外noteのおかげで会計士試験合格者のフォロワーさんも増えたようなので、その方々のお役にも立てればと。たぶん来月あたりから監査法人の研修や実務補習所が始まると思うので。

ちなみに、先日受けてきた研修は同じ職位の方々が集まる研修でして、非常に面白い内容でした。主にソフトスキルを如何に高めるかという点に絞った内容だったのですが、ディスカッションの回数が多く、また1回あたりの時間がかなり短いのが特徴的でした。これはめちゃくちゃ疲れます。

ただ、振返ってみて、2つほど面白い点がありました。

◆母集団の同質性

活発な議論の要因を振り返ってみると、やはり母集団のレベルが同じレベル位に集約されていたことが挙げられます。それぞれが得意とする専門分野は異なるのですが、それでも尚ビジネス経験という観点では、全員漏れなく一定水準のレンジ内にいると思いました。

テンポの良い会話は大事ですね。1回あたりのディスカッションの時間がかなり短くても問題なかったのは、こういった同質性に起因するところもあったかと思います。初めましての人がいる飲み会よりも、いつメンで飲んでるときの方が会話量が多いのと同じですね。

◆反射的な思考

もう一つは反射です。議論の時間が短かったので、熟考の時間はなく、結構反射的に対応することが多かったように思えました。

ある程度のビジネス経験があると、新しい課題に出くわしたとしても、過去の経験を参照して、問題を解こうとします。これは実は考えているようで考えていない行為だなと常々思っています。本当に考えているのであれば、現在の自分の思考の外側にまで想いを馳せられるべきだと。

例えば「退職しようと思っている後輩に対して何という言葉をかけるべきか?」というシチュエーション。そこに対するアプローチは千差万別で、各人格要でしたが、全員漏れなく何か気の利いた一言をまず話そうという姿勢は一貫していたと思います。

◆成長の踊り場

そもそも研修というものは、自分自身の思考方法や業務にあたる姿勢を見直す絶好の機会だと思っています。他方で、日常の業務においては、同質的な集団の中で、反射的に対応することが多かったようにも思えます。この点、研修でも、同様の反応をしてしまったのですが、お題だけは真新しさがあったので、その点が非常に良かったのかなと思っています。

◇研修の割合

ちなみに、個人的には、業務における研修(自己研鑽含む)の割合は、おおよそ10%から20%が望ましいと考えています。効率的な学習と業務のバランスは重要ですね。

◆研修の受け方のコツ

前向きに、貪欲に、かつ効率的に学習していくにあたって、個人的に意識しているのが以下3点です。

1.自分が講師のつもりで話を聞く

研修に参加する際は自分が講師になったつもりで話を聞くようにしています。その日一日、自分が研修講師として、その研修を自分でファシリテートするつもりでやる。
やっぱり教えられるよりも、自分が教えたほうが学びになりますし、その視点で考えること自体が、講師側の目線に思考を引き上げてくれます。

2.予め質問を作っておく

日頃から疑問を持ち、質問を準備しておくことも有効です。

私は別のnoteで問い立てる話を書いてますが、質問をあらかじめ考えておくのは研修を受けるためにも非常に大事なのかなと思っています。特に即興で質問等が当日思い浮かばないことも想定すと事前の準備大事です。

3.いつもと環境を変える

新しい学びを効果的に吸収するためには、環境を変えてみることも一つの方法です。特に、最近復活した対面での研修は非常に効果的だと感じています。こればっかりは主催者側の裁量によるところも大きいと思いますが、それでもなお、選べるのであれば記憶に残るような場所で研修を受けるようにしましょう。あるいは、自身がそういう工夫をしましょう。

◇学びの姿勢

いずれにしても、研修に前向きに取り組む姿勢が重要です。話を聞いているだけで学んだ気になってしまうのですが、同じ時間を過ごすなら一つでも多くの学びを得た方が良いかと。

今週は以上です。ありがとうございました。

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