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"福岡市×LINE"で世界に誇れるスマートシティを目指す!LINE Fukuoka 株式会社 Smart City戦略室 室長"南方尚喜"さん

LINE Fukuoka 株式会社 Smart City戦略室の室長として、福岡市と連携して市のスマートシティ化に取り組んでいる南方さんにお話を伺ってきました!

【プロフィール】
出身:東京都
活動地域:福岡市近辺
経歴:リクルートにて、リクナビやSUUMOなどの営業や広告制作に携わりながら、社内の多くの賞を受賞。その後、福岡市という街に可能性を見出し、LINE Fukuoka 株式会社へ転職。LINE Fukuoka 株式会社では経営企画として携わりながら、より福岡のポテンシャルを引き出すために、現在はSmart City戦略室 室長として福岡の活性化に取り組む。

「生まれたからには、世界トップクラスの景色が見てみたい」

記者:まずはじめに、南方さんはどのような夢をお持ちですか?

南方尚喜さん(以下、南方):今、オリンピックが話題になって余計にそういう流れだから思うことなんですけど、生まれてきたからには何かで世界トップクラスになってみたいなと思っています。ジャンルは限らず、世界一の景色ってどんなものなんだろうか、世界一を経験した人たちはどんな世界を観ているんだろうか、というそういう想いがあります。

私の学生時代に打ち込んでいた陸上競技では世界は遠すぎる存在でしたが、仕事でなら近づけると考えています。仕事の世界におけるトップクラスってどういうものなんだろうと、死ぬまでにその景色を見てみたいです。

「"福岡市×LINE"の取組みを世界にアピールしたい」

記者:その夢を実現するために必要なことはどのようなことだと考えていますか?

南方:私は元々は東京生まれ東京育ちで、福岡には縁もゆかりもありませんでした。でもたまたま転職で福岡に来て、福岡のポテンシャルに驚きました!人も素敵だし、ご飯も美味しい、生活もしやすい、新しいものを受け入れる文化も持っている・・・一気に福岡の魅力に引き込まれました。
そこからまた東京に戻って、会社の次世代リーダーとして色々な勉強会に参加していた時に「自分はどんな社会課題を解決したいのか」と問われた時がありました。
その時私は自分が本気で解決したいと思える社会課題がないことに気付き、悩んだ時期もありました。しかし、もう少しシンプルに、自分は誰を幸せにしたいのか?と考え始めたとき、「福岡の人を幸せにしたい」という想いに気づくことができました。そこから私は「福岡こそが私の居場所なのではないか」と思うようになりました。
そんな時に知人に誘ってもらったLINE Fukuoka 株式会社。詳しく話を聞くうちに、この会社が強くなればいずれはITの力によって福岡のポテンシャルを引き出せるんじゃないか、と思ったんです。

記者:なぜLINE Fukuoka 株式会社だったんですか?

南方:色々な要素がありますが大きくは2点あって、もう既に市民生活の当たり前のコミュニケーションのインフラとなっていることと、いい意味で会社がベンチャー風土を持っていることです。スピード感があり、意思決定が早く、開発体制が整っている。そういう会社風土を見た時に、これはただのコミュニケーションアプリの会社で終わらないものすごい可能性を秘めていると感じました。
なので、LINE Fukuoka 株式会社という会社を成長させることによって、「最強の地方都市」と「最強のコミュニケーションアプリ」のコラボレーションによって、福岡全体を、上海や杭州、シリコンバレーのような世界的なTech Cityに成長させられるんじゃないかと思っています。

「スマートシティによって街の課題を解決」

記者:そこに向けて今はどのような取り組みをなさってるんですか?

南方:街の中には多くの課題が溢れています。ではそれらの課題をどのように捉え、解決していくのか。そこに対して私はAIやFintechなど最新のテクノロジーによる課題解決の可能性を感じています。今まで解決できなかったことも、最新のテクノロジーであれば解決出来るようになりますし、例えばそのように「今までは不便で当たり前」であったものが解決していくことで、街に暮らす市民の方の満足度が自然と上がっていくのではないかと思っています。
最近LINE Fukuoka 株式会社が福岡市と連携している取り組みとして、行政の手続きなどをもっとLINEで手軽で身近に出来るようなSmart Governmentという取り組みや、最近話題のキャッシュレスを街全体で取り組もうというSmart Paymentなどがあります。これらの取り組みによってもたらされる生活は、今までIT技術が登場するまではあり得なかったと思います。
このように、LINEのテクノロジーを活用して、福岡を世界トップクラスに住みやすく、暮らしやすい、便利な街にしていきたいと思っています。

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「学生時代に経験した挑戦と、それによって得たもの」

記者:そのような夢や取り組みをするようになったキッカケはどんなものだったんですか?

南方:実は私、常に何かに挑戦していないと死んでしまう性格なんですよね。そうなった背景として、大学に入るまでは多分普通の学生だったと思うんですけど、大学の部活動で、挑戦した者たちにしか得られない、かけがえのない体験をすることができたんです。
私は学生時代ずっと陸上をやっていたんですが、私が入った大学には陸上部がありませんでした。それで陸上部を0から立ち上げました。中学・高校までは先生や親に言われたことをやってるだけだったんですが、そこでは自分たちで練習メニューを考えたり、挑戦の連続でした。その中で忘れられないレースがありました。
ただでさえ私たちは駅伝大会に出場できるギリギリの人数だったんですが、部員の一人がどうしてもやむを得ない家庭の事情により、チームとしても参加することが難しい状況になっていました。しかし彼は「必ず大会には出場しますから、棄権だけはしないで下さい!」と言い、彼を最終区間にするなどチームでできるかぎりの調整をして、なんとか大会当日を迎えました。
結局なんとかギリギリ間に合って事なきを得たのですが、彼自身も彼以外のメンバーも、その日までの弛まぬ努力と挑戦があったから、チームとしてこれ以上ない一体感がありました。自己最高のレースをしたメンバーが大半で、仲間たちの走る姿、応援する姿、ゴール後に抱き合う姿、安堵の涙・・・あの数時間で見た美しい景色は今も脳裏に鮮明に焼き付いています。この景色は、私たちが諦めずに挑戦し続けたからこそ見ることができたんだと確信しています。
ですからもちろん勝ち・負けとか、成功・失敗とかもあるかもしれませんが、何より挑戦することそのものが価値のあることだと思いますし、自分の人生ですから、自分で意思決定していくことが重要だと思っています。ですから私は、生まれたからには挑戦していきたいですし、その先に世界の頂からの景色を見てみたいという好奇心も持っています。

「幼少期からつきまとう死の恐怖」

記者:そのような原動力の背景にはどのようなものがあるんでしょうか?

南方:実は小さい頃から、自分が死ぬときのことを想像して泣き出しちゃうような子供だったんです。たぶん想像力が豊かなんだと思うんですけど、高いところもすごい苦手で・・・。だから死に対しても、「死ぬときってどんな感じなんだろう」とか「どうやって意識がなるくなるんだろう」とか考えて、すごく怖くなるんです。だからある意味では長生きが夢なんです(笑)
でもやっぱり、大学の部活動で体験した以上の美しい世界、つまり世界の頂からの景色を見るまでは絶対に死にたくないなと思います。
だから死ぬときに後悔しないように、挑戦し続ける人生を歩みたいと思っています。

「何を得るかより、何を捨てるのか」

記者:それでは最後に一言お願いします。

南方:そういうような人生を歩むためには、何かを犠牲にしないと得られないと思っています。例えばマラソンで言うと、3時間を切るのは努力でいけると言われているんですが、2時間40分を切るには仕事とか家族とか、何かを犠牲にしなければ難しいと言われています。
ですから今できることを見定め、今すべきことに集中して、福岡市とLINE Fukuoka 株式会社と一緒に世界一の景色を見たいと思います。

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【編集後記】
インタビューをした冨沢・岡山・大野です。
南方さんは出迎えの時から、とても柔らかい雰囲気で終始インタビューに応じてくれました。私たちからの質問ひとつひとつにも「難しいなぁ」と言いながら真摯に向き合ってくれました。
こんな心を持った方が街づくりの中心にいてくれると思うと、とても心強く、頼もしい気持ちになりました!ぜひ皆さんもこれからの南方さんの活躍に期待されて下さい!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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