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「世界に1台の、自分だけの自転車を」PALM GARAGE 代表"笑中ふみ"さん

元CAでありながら父が創業した自転車屋を復活させ、made in Japanのフレームにこだわったオリジナル自転車を大阪・アメリカ村で販売されている笑中ふみ(しょうなか ふみ)さんにお話を伺ってきました!

出身地:大阪府大阪市
活動地域:大阪府大阪市(心斎橋)
経歴:大手航空会社で約20年間CAとして勤務した後、父親が2004年まで開業していた自転車屋を引き継ぐことを決意。現在は大阪・アメリカ村にてmade in Japanのフレームにこだわったオリジナル自転車を販売中。

Q.どんな夢(ビジョン)を描いていますか?

自転車がただの移動手段で終わるのではなくて、自転車で人生が豊かになれるようなライフスタイルを提供していきたいと思っています。自転車って、ほとんどの人にとってはじめて乗れるようにになる乗り物ですよね。免許もいらないですし、小さい子からお年寄りまで、多くの人たちにとってすごく身近な乗り物だと思います。なので、そこにもっと付加価値が付くことで、より豊かな人生を送れるんじゃないかなと思っています。

自分自身、この仕事をするまでは自転車がただの移動手段でしかありませんでしたが、この仕事をはじめて自転車のこと知るようになってから、自転車に対する見方がすごく変わりました。

自転車を生活に取り入れないからといって何か問題が起こるわけではないです。ですが、自転車を生活に取り入れることによって、今まで知らなかった世界や、感じられなかった世界を経験できるようになって、もっと心や人生が豊かになれるような、そんな生活を過ごせるようなライフスタイルを提案できたらと思っています。

Q.その夢の実現のためにどんな計画(活動方針)を立てていますか?

可能であれば、今後は自転車を販売する立場を誰かに任せて、もっとお客様の目線に立って、新しいコンセプトのお店を出していきたいと思っています。例えば、子供目線、お母さん目線、女性目線など・・・まだまだ多くのニーズがあると思っています。なので、そこから観えてきたニーズを叶えられるような自転車の販売をしていきたいです。

現在色々なメディアに出させていただいて、全国各地から問合せを頂いたり、実際にお店に足を運んで頂いています。その中でも問い合わせが多いのは関東の方なので、東京での協力店を見つけたいと思っています。

あとは、もっと自転車の「買い方・選び方」を変えていきたいです。現在もオーダーメイドではあるんですが、もっとお客様が楽しめるような買い方を作っていきたいと思っています。例えばサドル、チェーン、車輪・・・など、より多くのものをお客様に選んでもらえるようにして、もっと自転車を買うこと自体をお客様が楽しめたり、自転車に愛着を持ってもらえるような形を作っていこうとしています。

自転車って、どうしも「壊れたら捨てる」「壊れたら新しいものを買う」となりやすいんです。修理代がかかることも理由の一つですが、自転車屋としても買い替えてもらったほうが利益が出るので、お店側としてはそれを提案しやすい傾向があります。でも私は、もっと1台の自転車に愛着を持って、長い期間乗り続けてほしいと思うので基本的にはお客様に「修理しましょう!」と提案しています。そういう形で一生乗り続けてもらえるくらい「この自転車に大切にしたい!」を思ってもらえるようにしたいです。自転車も手入れをしっかりしてあげると長い間乗ることができるんですよ!

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Q.その上で、現在はどのような取り組みをしていますか?

「自転車の価値を分かってもらいたい」という想いがすごくあります。なので、先ほど話したような自転車のあるライフスタイルだったり、私がこの店をやるようになってから知った自転車のことなどを、お店に来ていただいたお客様にお話させて頂くんです。そんな中で「自転車をもっと大事にしたい」と思ってもらえることはすごく嬉しいんです。

もっと自転車の価値を伝えられるように勉強していきたいと思っています。また、力を入れているところでは、ブログやSNSです。自転車以外のことでも私自身の考えや想いを感じてもらえるような内容を書くようにしています。

そういう形で、ただ自転車を買うだけではなく、この空間も気に入ってもらって、自転車のことも分かってもらって「一生大切にできる自転車」と出会ってもらいたいなと思っています。

Q.そのような夢・計画・取り組みをするようになったキッカケはどんなものですか?

学校を卒業して、20歳くらいからCAをやっていたんですが、40歳を目前に「残りの人生を順風な生活をするのではなくて、もう一度なにかに挑戦してみたい!!」と思うようになりました。CAになるときもそうだったんですが、実は私が通っていた学校はCAになる学校ではなくて、多くの人が先生になることを目標にした学校でした。ただ、卒業してからもCAになりたいという小さな頃からの夢を捨てることができず、「挑戦してみたい!」と思って、自分なりに精一杯努力して、CAになることができました。

もちろん生活のことを考えたらCAのままの方が良いですが「自分の中に可能性があるならば、もう一度挑戦したい」という想いで挑戦させて頂きました。もちろん周りからは反対されましたが(笑)。

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Q.そのキッカケを持つようになった背景には何がありますか?

昔から「みんなと違うことをしてみたい」という思いは強かったんです。卒業式にサプライズを企画したり、体育祭みたいなものもすごく好きで、そこでも色々提案したりしていました。よく考えたら、そういう性格は父からの影響が大きいかもしれません。

父が商売をはじめた頃は順風満帆ではありませんでした。すごく苦労をしてきてるんです。でもそんな中でも、色々挑戦したり、何かあれば従業員の方を呼んで花見やパーティーをしたり、家にも色々な人を呼んだりするような人でした。そういうことを昔から見てきてるので、私も楽しいことがすごい好きなんです。父はとても厳しい一面もありますが、愛情のある人でした。CAになりたいと思うようになったのも、両親が旅行が好きだったことがキッカケでもあるので、父からの影響は大きいと思います。

Q.終わりに

現在は色々なメディアに出させていただいて、ある程度お店のことは認知してもらえたと思っています。なので次は、そこからよりお店に足を運んでもらえるように頑張りたいと思います。

あとはやっぱり一人でやることの限界も感じているので、週末だけでも女性のスタッフの方を雇ってより色々なことに挑戦していきたいと思っています。

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した冨沢です。笑中さんの自転車やお客様に対する想いがとても伝わってくるインタビューでした。ぜひ自転車を買うことに迷ってたり、悩まされいる方がいましたら笑中さんに相談してみて下さい!とても真摯に向き合ってくれると思います。私も笑中さんのお話を聞いて、自転車のことをもっと大切にしていきたいなと思うようになりました!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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