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オジサン、高校教師になる~第16話~

~学生簿を書いてみた~

私が現役で大学生だったとき
履修登録はマークシートみたいなものだったと記憶している。
初年度こそ真面目にやっていたが
あとは最低限、取りやすいもの、必修だからしかたないものを
なんとか取得するという感じだった。

まあ、そのときに頑張って教職単位を取っていれば、今、この苦労はないわけで・・・まさにあとの祭りだが、今更30年前のことを後悔しても仕方ないので笑ってごまかすことする。

編入許可が出てから、最初に行ったことはインターネットでの大学のサイトへの登録である。
よくある「最初は与えられたパスワードでインして、サイト内で変える」を行って、自分の住所などの登録に間違いないかを確認した。

次に紙面による学生簿の記入である。
個人情報を書いて、返送してもらうためのレターパックライトというのを人生で初めて購入して、封筒にいれて郵送するわけだ。

個人情報の欄には「予防接種の有無」というものがあった。
なんとなくコロナを連想する昨今だが、そんなことではない。
水疱瘡やはしかなどのようだ。
覚えているわけがない。
というか、普通の人(若者)でも覚えている人は少ないだろう。
なぜなら、幼少期に行うものばかりだからだ。

そして、丁寧に「不明の場合は母子手帳を確認してください」とある。
私の子供の母子手帳ではない。
私の母が私のためにつけたであろう母子手帳を確認せい!とのことだ。

少し悩んだ。
これは面白い。年老いた母に「母子手帳ある?」と電話で聞いてみようか?
しかし、子供については真面目な母である。
私の大学編入に必要と聞けば、家をひっくり返して探すかもしれない。
未だに持っているかはわからないが・・・。

ということで、そんな迷惑はかけられないので
予防接種の有無の横にご丁寧にある「不明」に〇をつけた。
本当に不明なのだから仕方ない。

しかし、これは、そこいらの若者の不明とはわけが違って
本当に不明だろうし、抗体だってすでに怪しいのであるw。

これを提出して、あとは履修登録と教材発注の冊子が届いて
ネットで申し込みが開始できれば無事にスタートということになる。

最後にもうひとつ。
大学の入学式に参加できるみたいである。
母を誘ってみようかな?
誘ったら、喜んで来る気がするので
それはそれで・・・やはり、やめておこうと思う。

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