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オジサン、高校教師になる~第14話~

~周りの反応まとめてみた~

いわゆる「転職」になるんだと思う。

学習塾経営者兼指導者から公務員への転職である。
しかも、50歳になるオジサンがである。
自分で書いてもちょっと笑えてくる。

これが独り身であったりするなら
「別に周りに何言われても・・」と立ち回れるわけだが
妻も子供もいる身となれば、そう簡単には済みそうにもない。

妻は試験への挑戦に肯定的であった。
基本的に私のやることに口出しはしてこない。
しかし、私は一応の相談はする。

合格発表の日も朝から「わかったら教えてね」と言われたので
「そんな、興味ある?」と言い返したらキレられてた。
興味はあったみたいだ(笑)。

合格してから、「2年後、本当に公務員になるのか」を考えたときも相談はした。
もしかしたら、今の仕事が今以上に跳ねて、儲かるかもしれない。
その可能性もあるが、公務員になっていいのか?
答えは「やりたかったことやれば」である。

ただ塾の先生と会社経営はやりたくないことではない。
むしろ、今でもやりたいことだと思っている。
正直、おもしろいし、向いているような気もしている。

しかし、最後にやり残したことがあると言えるのは
確かに「学校の先生」「野球部の顧問」なのかもしれない。
どうせなら、短い人生やりたいことやりつくしてやろうと結論付けた。

収入は安定するかもしれないが、かなり下がるだろう。
でも、まあ、良しとしよう(笑)
世の中はお金だが、人生はお金だけではないのだから。

子供たちにも結果が出て、教員免許を取得に動くと決めたときに報告した。
「高校の先生になるのすごいじゃん」という反応。
寂しいかな、やはり未だに塾の先生よりも学校の先生の方が上なのかもしれない、別にいいけど(笑)
高校の先生になりたいというよりも野球部の顧問をしたい気持ちが95%だと長男に伝えたら
「うちの父ちゃん、やばい人だ、それで今の塾辞めるの?マジ?」と笑っていた。

実母はシリーズの最初にも書いたように「賛成」である。
何かに賛成というよりも「チャレンジする精神」を応援したいという感じだろうか?
ただし、奥さんへの感謝を忘れるなとは強く念を押された。

反対してきたのは、実の妹と義理の母。
公務員の嫁である実の妹は「公務員は仕事の割に給与が安い」と思っているらしい。会社経営者の方が儲かるだろうということらしい。
まあ、実の妹の話など聞く耳はないが・・・。
義理の母は「今の仕事が順調なのにどうして転職なのか?」という当然な疑問である。
「これまでお世話になった教育業界に恩返しするつもり」という訳の分からない理由でねじ伏せておいた。
ただ娘が嫁いだ先がこんな男だと愚痴を言いたくなる気持ちもわかるのはわかる、知らんけど。

実の兄も公務員より経営の方が向いているのではないかと言っていたようだ。確かに・・・である(笑)。

しかし、ちょっと考えてみると
大学卒業後、広告代理店サラリーマン、塾アルバイト講師から、正社員塾講師をやり、そこから独立して会社経営もして、最後に公務員。
なんだか、本当にやりたいことやりつくす感じがしておもしろい。
定年退職したら、「政治家」でもやろうかな?
新聞みていると儲かるみたいだし(笑)

冗談はさておき、妻曰く
「できれば、グランドで野球を指導している時に倒れて死んでほしい」そうだ。理由は
「生徒にはトラウマ残すけど、動けなくなると絶対にたちの悪いジジイになるから、ぽっくり逝ってほしい」だそうである。
そうだな・・せめて、最後くらい、妻の願いを叶えてあげてもいいかな?と思い始めている。

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