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【連載 第2回】プロフェッショナルの大原則「人を動かす一人歩きする」資料Before→After 入門編②2つの比較

こんにちは。元外資コンサルによる「戦略的プレゼン資料作成講座」の講師松上です。

 第1回に引き続き、過去に私が添削した実際のスライドのBefore→Afterをご紹介します。

 資料作成スキルをより強化したいという方はAfterのスライドと解説を見る前に、Beforeのスライドだけをみて、自分だったらどのように改善するかを考えてみてください。まずは自分で考えてみることで資料を見る視点が養われ、回数を重ねるごとに資料作成の大原則が身についていきます。

 解説には、私が執筆した新刊『PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則』の対応する大原則の番号を記載しています。
ぜひ書籍で詳細な解説とPowerPointの操作方法を確認してみてください。

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第2回は「ストアカ」を誰かにお薦めするスライドを添削してみます。

「ストアカ」は”教えたい”と”学びたい人”をウェブ上でマッチングする、日本最大級のまなびのマーケットです。 教えたい個人は気軽に教室やワークショップを開催し、学びたい個人が自由に参加することが出来ます。
出典:ストアカHP


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×NGポイント

メッセージの根拠となる、ストアカと一般的なスクールを比較した結果が図解に示されていない

・申込から参加までの流れのフロー図は、スライドメッセージを説明できていない
・メッセージとそれを説明する要素の構造が分かりづらい
・文字が多く、重要なポイントが分かりづらい


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◎改善ポイント

2つのサービスを比較しやすいマトリックス型の図解と文字強調で見やすく

1. 「マトリックス型」で情報を整理して2つの事柄を比較しましょう
 列挙マトリックス型を用いて横軸と縦軸で情報を整理することで比較や
 分類が行いやすくなり、読み手も内容を理解しやすくなります。
  ▶[大原則091] 応用図解③ 情報整理の「マトリックス型」

2. 〇×で評価を入れましょう
 複数の商品やサービスなどを対比する図解では、〇△×や5段階評価
 などの評価を追加することで、読み手は文字を読まなくても直観的に
 概要を理解しやすくなります。
  ▶[大原則103] 図解に「評価」を追加する

3. 文字を強調しましょう
 文字が多いので、読みやすくなるように、文章中の大事な部分の
 文字色をベースカラーに変更し、太字にして、文中の重要なポイントを
 明確にします。
  ▶[大原則100] 図解の文字は「2ステップ」で強調する

いかがでしたでしょうか。ちょっとしたポイントをおさえるだけでスライドは劇的に見やすくなります。ぜひ自分が過去に作った資料を見て、今回解説したポイントをおさえられているか確認してみてください。

沢山の方に、このnoteと私の著書で、「人を動かす、1人歩きする資料を早く作る」ためのプロフェッショナルの資料作成の大原則を習得していただき、皆さんの人生やキャリアに何かしらの変化を生み出し、成長のきっかけとなることを願っています。

【公開中note一覧】
第1回 入門編①図解の基本形「一人で行くバー」をお薦めするスライド
第2回 入門編②2つの比較「ストアカ」をお薦めするスライド
第3回 入門編③図解の基本形「コーチングアプリ」をお薦めするスライド
第4回 基礎編①線グラフの基本 企業の変革を促すスライド
第5回 基礎編②スライド構成と図解 新規事業を提案するスライド
番外編 『PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則』
     Amazon週間売上ランキングのスライド

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【2019/2/19 ヤフー株式会社 LODGE主催のイベントに登壇いたします】

外資系コンサル出身の「資料作成のプロ」として、今まで1,000名以上に資料作成を教えてきた実績のある松上純一郎(著書に『PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則』『ドリルで学ぶ! 人を動かす資料のつくりかた』)が、2月19日(火)にヤフー株式会社 LODGE主催の『人を動かす資料の大原則「働き方改革でのドキュメント・コミュニケーションとは」』に登壇します。

「分かりやすい資料」を作るための「型」を知り、ツールを使いこなして作業時間の短縮して「質と量」の両方を改善することで、「考える時間」を生み出すためのコツをお教えします。実際にみんなで手を動かして問題を解いてみる時間も設けていますので、翌日から即仕事に生かせるスキルをたった2時間で身に着けることができます。

皆さんも「人を動かす資料の大原則」を学んでみませんか?

ネットワーキングのための簡単な懇親会も予定しておりますので、皆さまふるってご参加ください!



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