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こたつを片付けた

さっき、やっとこたつを片付けた。

例年は、子供の学校の家庭訪問に合わせて、寒いも暑いも関係なく強制撤去していたのだけど、今年からみんな高校に通うようになり、家庭訪問がなくなって、こたつの撤去時期があやふやになっていた。

手術後の自宅療養のおかげで、こたつは私の大事な居場所になっていて、ちょっと用事をしたら、こたつに潜って本を読んだり、テレビを見たり、昼寝したり。
リビングにおいたお布団として、今週、相当活躍してくれた。

「こたつ、片付けなきゃな」
いつもの年なら、もうとっくに片付けられているこたつが、リビングの真ん中で鎮座している。
次第に暖かくなってきて、最高気温が25度を超える夏日の日も多くなってきた。自分もだんだんとこたつに潜るより、ソファでゴロゴロするほうが快適になっている。
でも、こたつを片付けるとなると、こたつの足を外し、テーブルと足、重い天板を納戸まで運ばなければならない。納戸には、まだ出せていない燃えないゴミの袋がしまわれているから、それをどけて、こたつをしまわなければならない。それからこたつ布団を干して、カバーを洗い、押し入れに収納する作業もある。考えただけでうんざりして
「これは今の体調では無理だ。やっぱり、もう少し後にしよ」
となる。
気候がよくなって、外の空気がどんどん軽くなっているから、冬のどんよりとした空のような、過ぎ去った季節のなごりのこたつが重たくて、心まで重くなる。
片付けたいのに片付けられなくて、ちょっと歯がゆい。

面白いもので、手術の後の傷が日に日に痛くなくなっているのが、手に取るようにわかる。
自分の見えないところで傷が自動的に修復され、今までの体に戻ろうとしている。人間の体ってよくできている。

「あ、こたつ片付けよう」
今朝起きて、こたつを見た途端、思った。
今日はこたつを片付けられる気がする!

さっそく天板を外し、こたつ布団からカバーを外す。
カバーは洗濯機へ、こたつ布団をデッキに干す。敷いていたカーペットに掃除機をかけて干す。
体はいつも通りに動いている。大丈夫そうだ。
さすがに、納戸にしまうのは、夫のいる明日にするとして、天板とこたつはリビングの隅によせておく。
フローリングに掃除機をかけ、しまっておいたオットマンを出してきて据えた。
一応、こたつ撤去完了。
リビングの冬が終わった。

待っていれば、いつかできる時がくるんだな。
このまま、ゴールデンウィークまでに片付けられないかもしれないと思っていたけど、できるようになるもんだ。
焦らなくても、できる時が来る。
できない時はできなくていいし、できるようになるまで、じっと待っていれば、できるようになる時がくるもんだ。
この先どうしようとああでもない、こうでもないと迷っていても、いなくても、その時がくれば、一番いい時に、いい解決方法が現れるもんなんじゃないかな。

書くこともそう。
ずっと書いてみたいと思いながら、この歳になってしまった。
やっと書きはじめたのだけど、今でよかったなってよく思う。
ブログも少しかじったことがあるけど、全然続かなかった。
一番辛かった時期にライティング講座を見つけて、これだと飛び込んだ。講座が終わる頃、noteを見つけて始めた。その後、Twitterをはじめて、今に至る。
今じゃなかったら出会わない人や、できない経験があったと思う。
書きたいと思う気持ちに、タイミングが向こうからやってきたような気がする。

私は、いろいろ心配性だ。ついつい先のことを考えて不安になる。
それから、やりたいことを今すぐできないと「ダメだー」と思いがち。
でももっと楽観的でいいのかもしれないなあ。

初夏の風をリビングにいれながら、そんなことをつらつら考えた。
ただ、こたつをしまっただけなんだけどね。



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