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入院することになった

自分のことより「大野くんの夏休み」のことが気になって、すっかり忘れていた。

4月に入院することになった。

理由は、先日も書いたけれど、「子宮内膜症性の卵巣のう胞(チョコレートのう胞)」

子宮内膜という本来子宮の中にできるべきものが、子宮の外にできる病気。
月曜に内膜症専門医のところへ行った。
右の卵巣に7センチ、左に3センチほどののう胞があると、婦人科の先生に説明されていたが、今回、内膜症専門の先生と一緒にMRIの画像を見ると、左右の卵巣はもちろん、子宮の内側にもできてるという。また、子宮の裏側のような、MRIの画像では見えないところにもできているかもしれないとのこと。もうボロボロやん……

「この病気のやっかいなところは、手術でのう胞や子宮内膜を全部取っても、また50パーセントの確率で再発するんですよ」
と、先生はおっしゃった。
女性ホルモンがある限り、子宮内膜は増殖し続ける。
ではどうするか。
再発を抑えるために、閉経するまでずっと、内膜症のお薬を飲み続けて発症を抑え続けなければならない。

ぜんそくもなく、30代の間悩まされ続けた花粉症もいつの間にか治った。生理痛もなく、コレステロールも血圧も肝機能も正常で、持病という持病なく生きてきたのが自慢だったのに、なんだか厄介な持病を抱えてしまった。
子供を2人産んだけど、安産で会陰切開もしなかったし、産後の肥立ちもよくて、子宮系には自信があったのに、急転直下、ボロボロの子宮系になってしまったのが、悔しくて、悲しい。

「自分の女性的なところを認めてなかったのか」とか「自分をいじめすぎていたのかな」なんて、どこかで聞いたようなスピリチュアル的なことを考えたり、もっと早く病院で検査してたらよかったなあとか後悔したり。

シュッとした男前の先生は、
「今、あなたと『どちから片方の卵巣は残す』と決めたので、なんとしても残しますからね」
と、これまた男前な発言をしてくださるのだが、やっぱり片方でも自分の持ってたものがなくなると思うと、さみしいものだ。

健康の大切さは失って初めてわかる

と、よく言うが、ほんとだ。やっぱり失って初めて実感する。

入院は1週間ほど。入院した翌日に腹腔鏡手術する予定。
退院して自宅療養を1〜2週間して、職場復帰するつもりだ。
出産した時しか入院なんかしたことがない。
それもゴージャスな産院だったので、三食昼寝付きの優雅な個室生活だった。
なので、病気の時の入院がどんなものか想像もつかない。
全身麻酔だし、かなり不安もある。

長期で仕事を休むのは育休以来。
きっと時間ができるから、映画をたんまり見ようかとか、溜まった本を読んだりできるかなとか、note書き溜めたりできないかななんて思ったりしている。
本当は地獄のような術後が待っているかもしれないっていうのに、今、話題の「#大野くんの夏休み」にひっかけて、「『#私の夏休み』だな」なんて思ったりして、我ながら、相変わらず呑気なもんだと呆れている。

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