『面倒」な事はさけるタイプ
今回の入院は残念ながらハズレ回だ。あははは。
隣の人が韓流ドラマをイヤホンなしでずっと垂れ流している。だが看護師さんのワゴンの音が遠くから聞こえてくると音を消す。ルールを知らないうっかりなら仕方がないが、多分わかってるなこりゃ。悪質だ。
私の向かいの患者さんはこの状況にあっても何の反応もない。時々うっかり笑ってしまった!という声が漏れ聞こえるので、しっかりとしたヘッドホンでおもしろ番組でも見ていると思われる。
私も気づかないところで迷惑をかけてるかもしれないのと、どうせ私もお隣さんも明日退院の予定のようなので、関わらないようにしようと思っている。『面倒』は嫌だ。我慢我慢。
「嫌なら最初から個室を選べばいい。」と、自分に言い聞かせる。
先程うっすら吐き気がして横になったんだけど、韓流音が気になって眠れず、病院内のコンビニに行って耳栓を買ってみた。
ネクスケアという商品名だ。
生活音はうっすら聞こえるのにテレビの音はほとんど聞こえない。おおっ。案外快適!今回はこれで乗り切ろうと思う。
そうこうしているうちに吐き気が止まった。やったね!
さて。
今回このテーマで書くかを迷って一度はお蔵入りさせていたのですが、『面倒』に関連していたので思い切って書いてみようと思います。悪意は一切ありません。
がんになった話を周囲の人にすると「こんな水良いよ」とか宗教の勧誘とかあるらしいって聞いたことがあった。
私には無縁だと思っていたんですけどね。
ありましたよ私にも。宗教の勧誘。
誰がどんな宗教に入ってようと私にとってはどうでもいい。
信じるものがあるって素晴らしいよね!!うんうん。
良いものがあれば勧めたくなるよね。それはありがたい。
ただ、残念ながら私は全く興味なし。
仕事関係のあんまり接点のない大大先輩からの誘い。
私にとっては見かけたら娘のように声をかけて優しくしてくれるけど、大大先輩の同年代の方々や仕事でどっぷり付き合いがある方から見ると扱いがちょっと難しい存在のようだ。詳しくはわからない。
困ったなぁ。今の関係性を崩しちゃうかもなぁ。
達筆な文字のお手紙で、その宗教に入った経緯が書かれてあった。パンフレットも入っている。
誘う方もすごく気を遣ってくれている感じが伝わってくる。
でも、本当に申し訳ないが興味がない。本当にごめんなさいなのだ。
さぁ。お返事どうしよう。
仕事ではできるだけ本性を隠して八方美人として過ごしたい。
元々は八方美人タイプじゃないので、すごく気疲れする。こういう時どうやったら八方美人でいられるのか?やり方がわからない。
多分、通常モードなら悩んだ挙句無視だなぁ。関係性なんてどーでもいい。
後で「体調悪かったんでお返事できず申し訳ありません」って一応濁すかな。
でもそうはしたくない。八方美人目指してるんで。(私しつこい)
・・・すごく悩んだ。
結局は「あれこれ皆さんにアドバイスいただくのですが、この病気に関しては標準治療と自分の直感だけを信じると決めています。優柔不断な性格なのであれこれ考えるとブレちゃうので。でも、先輩の優しさとても嬉しいです。ありがとうございます。」的な返事を(当然もう少し丁寧に)書いた。
誰からもアドバイスなんてもらってないし、優柔不断な部分もあるが実際は追い込まれる前にバッサリ適当に決めちゃう事も多いタイプ。
半分はウソを書いたが、相手を傷つけないためのウソ。気持ちが良いものじゃないけど、大大先輩を傷つけないためのウソと思って何度も書き直した手紙とちょっとしたその季節のお菓子を送った。
良かれと思ってのお誘いだったのでありがたい。
ただ、体調が悪い頃だったのでちょっと疲れてしまった。
でも、その頑張りが通じたのか、その後大大先輩にお会いした時「ありがとうございます。気にかけていただき嬉しかったです」のひと声プッシュで通常の付かず離れず娘扱いの関係性が崩れずにすんだ。
この話を仕事関係の大大先輩と同年代の方々に話したら、悪口大会や『面倒』な事になりそうなので(争いは『面倒』)、言わずに今まで通りに過ごすことにしている。(noteで吐き出させてもらっちゃいましたが)
基本個人で活動しているので今後そんなに気にするほどのことではない。多分。
この宗教話も入院中のクレーム話も『面倒』な事に巻き込まれたくないという、私の性格がダダ漏れてるお話でした。
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