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リーグワン アピールヒアリング(3)

前回からの続き
JOのヒアリングが終了すると、裁定が連絡されます。3試合や4試合の出場停止などが多いかと思います。下された裁定に不服の場合には、チームは上訴することができます。上訴された場合に、アピールヒアリングが開催されます。
上訴には上訴のためのお金を支払わなければなりませんし、もう一度ヒアリングした結果、出場停止試合数が増えることもあります。
2024年シーズンは、今までに3回行われ、先々週の2件目、先週の3件目が開催されました。
具体的な内容は避けますが、2件目はJOのヒアリングで危険なプレーでないと主張した事象の裁定が厳しすぎるとのアピール、3件目はJOとのヒアリング時にはマッチオフィシャルの判定を尊重しファールプレーを認めたが、その後レフリーコンサルタント、レフリーマネージャーからイエローカード相当の間違った判定だったの連絡を受けてのアピールでした。

アピールヒアリングには、JOの長であり、アジアのJOもされている、光明氏(コウミョウ)が行います。委員には、アジアラグビーのJOであるRamish氏(ラミッシュ)と小生の3名で構成され、リーグワンの担当者とチーム関係者(アピールした)がZoomで行います。
アピールヒアリングでは、JOとのヒアリングを覆す証拠や主張がなされなければならず、いずれもアピールは認められませんでした。

2件とも、ヘッドコンタクトに関わる事象で、難しい判定であることは間違いありません。しかしながら、ワールドラグビーからのメッセージは危険なヘッドコンタクトを伴うプレーの撲滅であることを考えると、アピールが認められることは難しいと言わざるを得ません。プレーヤー、チームはタックルやコンタクトの際の姿勢を低くし、無謀なプレーにならないように気をつけざるを得ません。

気を失ったプレーヤーが、ヤカンの水をかけたら起き上がってプレーする時代ではなくなったのです。

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