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感想のつどい

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感想文をまとめてます。本、映画、観劇など。(基本的にネタバレには配慮してないのでご注意。)
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記事一覧

『ボーはおそれている』をみた

アリ・アスター監督の『ボーはおそれている』を観に行った。 昔から滅多に映画館に行かない私…

枕木きりこ
2か月前
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『舞い落ちる花びら(Fallin' Flower)』に思う、アイドルという刹那 〜SEVENTEEN紅白2…

(以下、旧『思うこと334』再掲) プレリク抽選という先行抽選的なもので当選していた5月のSE…

枕木きりこ
3か月前
7

思うこと227

 安部公房のエッセイ集『死に急ぐ鯨たち』(新潮文庫/1991年)の中に、「絶望も希望の一形式…

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ベイビーシアター『水の駅』(作・太田省吾)を観る

 THEATRE E9 KYOTOにて上演されたBEBERICA theatre companyプレゼンツ、ベイビーシアター『水…

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『異端の鳥』(2019年)/映画

 あれは忘れもしない2012年の秋。私はTwitterばかり見ていた。昨年の震災を機に色々と思うこ…

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おもしろい物語を見つけまして。

横浜市の作文小論文教室に通う生徒さんが書いたお話だそうで、たまたま教室のアカウントを見つ…

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思うこと380

 先日、家族とリンチの映画の面白さについて漠然と語り合っていた際、「そういえば、”帰り道の途中で耳拾うやつ” 観た?」と言われ、そんな愉快なシーンに見覚えのない私は、ラッキーにも『ブルーベルベット』(1986年)を借りてほくほくと帰宅した。  リンチの映画を観るのは、『ロストハイウェイ』以来なのでもう4年振りくらいになってしまった。 (『ロストハイウェイ』感想記事↓)  あの時感じた、「なんかわけわからんけどおもしろい!」という体験がまたできるのだと思い、さあ混乱するぞ!

憧れの道成寺に行くの巻

 先日、ちょっとした小旅行のためにレンタカーを借りることを決めた。二泊三日の和歌山への旅…

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思うこと377

 ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』(集英社/1998年/原作1925年)を読む。実はウル…

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思うこと375

 私が『返校 DETENTION』を知ったのは、同じ台湾のゲームメーカー「Red Candle Games」が作っ…

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思うこと374

 ホセ・ドノソの『別荘』(現代企画室/2014年/原作1970年)を読む。ドノソと言えば『夜のみ…

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思うこと373

 先日、「昔観たけどよく分からんままに終わった映画に再チャレンジ」的な目的で、キューブリ…

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思うこと369

 その日は休日であったが、住んでいるマンションに漏水があったため緊急の工事をするという。…

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思うこと364

 『四谷怪談』を読んだ。読んだと言っても原文で読んだとかではなく、講談社の「少年少女古典文学館」(2010年)という、日本の古典文学を様々な作家の方々が現代語訳にしたとてつもなく読みやすいやつである。何せ「少年少女」が対象なわけで、難しい言葉には小さく説明が書いてあったり、昔の古道具や風習なんかも常にページの上部に簡単な説明と挿絵付きで載っている。本当に素晴らしい。  で、『四谷怪談』(詳しくは鶴屋南北の『東海道四谷怪談』かな?!)はブックオフで偶然見つけ、異様に安く(10