就活アウトロー採用って何なのさ?ってことについて

ネットで職探しをしているとたまに見かける(かもしれない)アヤシイ絵柄の「就活アウトロー採用」の紹介動画が完成したそうです!今までの、外から見ると謎だし説明すると難しいし…、という痒いところをかなり解消してくれているので是非周知させたいとの思いで、載せた次第。

 というのも、実は私は2017年夏にこの「就活アウトロー採用」京都初開催に参加していた。京都開催は色々事情があり、動画にあるような合宿もなく、週一で3回ほど集まってあっという間に起業セッション…!というまるで一夏の幻のようなイベントだったのだが、主催の納富さん、そこで出会った参加者、企業の方々…ほんとに「個性」の塊(爆)。

 だからと言って参加者は「アウトロー」よろしく、人として逸脱しているかといえば、全くそうではなく、むしろ全員が「人として当たり前の良心」を持っている。その「良心」こそが邪魔をして物事が周りの人よりスムーズに進まない、といったような、不器用だけど愛すべきキャラとでも言おうか。(自分のことは棚に上げておきつつ)さらに、そんな若者たちと接する企業の方々のフラットさにも感動。留年だろうが中退だろうがニート歴があろうが海外放浪してようが嫌な顔一つせず、もっと「人間」としての中身を知って行こうとする、まさに「良心」。

 そうやって丁寧であるが故にこの採用はとても効率が良いとは言えないし、企業セッションの前も、やたら細かく自己紹介したり哲学的なことを話し合ったり、およそ就職とはかけ離れた(ように見える)ことをする。「面接のマナーとかはやりませんので笑」と説明会ではっきり言われた全くその通りなのだ。しかしながら、普段の生活で前述したような自己分析や思考の再確認をすること、それも他人と一緒になって意見を交わしながら…なんてのは滅多にないはず。だからこそ今一度そういう場を設けてもらったおかげで、「自分はどう生きてきたか」「どう生きていきたいのか」という気持ちの整理ができる。

 無論、内定をゲットすること(というかこの場合は企業と参加者・双方の良い出会い=内定 というイメージ)が目的ではあるのだが、一方でこういった自己理解や他人との妙に内密な交流に身を浸せることも、この「アウトロー採用」がめちゃくちゃ魅力的であると声高にして言いたい部分である。(あと、「働くってなにさ?」みたいな根源的な話もあーだこーだします。私の時は「金かなぁ」「でも何もしてなかったら暇じゃん?」「えーでもニートは…」とかそういうゆるい感じ爆)

 私は結果としては内定はゲットしていないのだが、ここで経験したことは今後の人生において無駄だったとは到底思えない。それどころか「世の中にはまだこんなに良い人がたくさんいる!」と救われた気持ちになったというか、ある種の「お守り」を頂いたような、そんな気分なのだ。

 「自分はクズだ」と家で泣いて過ごしてしまうような若者はほんとうにこの「就活アウトロー採用」に参加してみてほしい。きっと自分はクズなんかじゃないと分かるはずだ。そして、他人はもっと優しいものだってことも。

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