近年従来のGUIに加えFioriと呼ばれるウェブ上のインターフェースが多く使用されるようになってきています。
GUIの画面になれると多少使いにくさを感じると思いますが、UIが強化されており、初めてSAPに触れるユーザにとってより親しみやすいインターフェースになっています。
S/4では銀行口座マスタがFioriに移行する等、GUIの機能が徐々にFioriへ移行されています。

Fioriの起動とロールの登録-STC01

まずはFioriを起動する方法について説明していきます。
TCODE STC01を実行しタスク"SAP_FIORI_CONTENT_ACTIVATION"を実行します。
タスクリスト一覧の中から2行目の"Select/Confirm SAP Business Roles for FLP content activation"のパラメータを選択。
起動したいロールを選択します。該当ロールは以下のサイトから検索できます。
SAP Fiori Apps Reference Library (ondemand.com)

たとえば、銀行口座マスタをFioriで管理したい場合には
・SAP_BR_CASH_SPECIALIST
・SAP_BR_CASH_MANAGER
のロールを選択することが可能です。

該当ロールを選択したのち前画面へ戻り、実行ボタンをクリック。
全てのタスクが実行し終わり緑ランプが表示されればロールの追加完了です。

Fioriロールの割当-SU01

ロールの登録が完了したらユーザにロールを割り当てます。TCODE SU01を起動し"ロール"タブを選択。上記2つのロールをユーザに割り当てます(ロールの設定はPFCGを通して管理することも可能です。)

Fioriインターフェース起動-/N/UI2/FLP

最後にSAP GUIからFioriを起動する方法を説明します。
TCODEは/n/ui2/flpです。/nを忘れると起動ができないのでご注意ください。TCODEをGUI上で実行すると自動的にFioriのインターフェースが起動します。IDとパスワードはGUIと同じです。