『貴方を好きな私でいさせてほしい』

私は2代目夫が大好きだった。
彼はちゃんと私を大好きだった。
ちゃんと私を知っていた。
シカトを嫌うこと
家族内でバイバイを使わないこと
話し合いを途中でやめないこと
家族でご飯を食べるのを大事にしてることも
私が子供が最大級に大事なことも
ちゃんと理解してくれた。

寧ろ、彼に言われて『私ってそうなんだ』と思うこともあった。

学校から体調不良の連絡があれば『俺が早退する』と言ってくれたことも何度もあったし、
園のお迎えも何度も行ってくれた。
子供のお弁当も作ってくれたり、夕飯も帰宅の早い人が作るルールでほぼ毎日彼が作ってくれていた。
私の嫌う『口だけ【家族一番】』の人ではなかった。
凄く尊敬してるし感謝してるし助かった。

その行動は【私が喜んでくれるから】という思いだけというところもまたすごい。
二人の連れ子もいる私と結婚を決めたことも凄いと思う。

だから私は離婚するまで彼のことを尊敬していたし大好きだったし
お別れするまでちゃんと妻を通した。

『じゃ何で別れたの?』
って言われるだろう。

私はずっと幸せじゃなかった。

彼の【頑張る】の位置が私の【頑張って欲しい】所とは食い違っていた。

当時、私は産後鬱という言い訳をした。

何度も死んでしまおうと思った。
『このままハンドルから手を放してアクセル踏めばいい』と何度も思った。

赤ちゃんの娘と高いとこらから飛び降りようかとも思ったりした。

気持ちが落ちた時に聞かれて『産後だから』という言い訳は他人に伝えるのに都合が良かった。

彼の裏切りに何度も何度も話し合い
許してはまた裏切られ
何度も繰り返し何年も繰り返し

血の気が引く
震える
涙も怒りもなくなる
もう私がダメかもしれない
彼に『貴方を好きな私でいさせて欲しい。
もう裏切らないで、これ以上は私が無理かもしれない』

でも、彼はまた私を裏切った。

最終的に
『子供も私もこのままじゃ死ぬ、生きていけない、別れてほしい』とお願いした。

結論私の我慢が足りなかったのだ。
(子供達にもそう伝えている)


彼はちゃんと私を知っている。
私の大嫌いなことも、悲しむことも。
謝れば許してくれることも。

きっと最終手段『子供を守るため』に彼を捨てることは予測できなかったみたい。

彼のことが大好きでした。

優先順位1番の大切なものを守るために
順位3番の彼とお別れしました。

(2番は自分)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?