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ヒストリック・ブロール視点で見る! エルドレインの森

みなさんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。

ついにエルドレインの森の発売が間近になってきました。
多色の出来事、おとぎ話のエンチャントたち、食物。
前回のエルドレインらしさも残しながら、ファイレクシアの侵略を経た戦後の世界を暗く美しく描いたセットに見えますね。
ローテ延長となったスタンダードへの影響も勿論気になるところではありますが、ヒストリック・ブロールへの影響も少なくありません。
ではさっそく見てきましょう。

セット全般の特徴

今回登場する伝説のクリーチャー・PWは合わせて25枚です。
最近の中ではかなり少ない方ですね。

そして殆どの統率者が2色です。
単色は《下水王、駆け抜け侯》、《擬態する歓楽者、ゴドリック》、《紅蓮槌、イモデーン》、そして《忌まわしき干渉者、アショク》の4枚だけ。
そしてティムールカラーの《ベルーナ・グランドスコール》、無色の《食事を終わらせるもの、ジンジャー卿》を除く19枚が固有色2色の統率者となっております。

相手のクリーチャーをタップする、といったちょっと珍しいものこそありますが全体的に広いメカニズムを参照しており、広いカードプールでの組み合わせ甲斐があるカードが多い印象を受けます。

……と、スタンで使える範囲だけなら「綺麗にまとまっている反面、地味さも感じるセットですね~」で済みますがそうはいかないのがエルドレイン
すっかりおなじみとなったボーナスシート枠「おとぎ話」がヒスブロを過剰とも言えるほどに盛り上げます。
下環境で名を轟かせているカードも多く、いくつかは発売前からヒストリック禁止措置が行われています。
もちろん積めるのは1枚だけなので、毎回暴れるかというとそうでもないはずですが……近い将来ヒスブロ「オワタ」二十撰が執筆されるとしたら今回も含まれるであろう程度には影響を与えると思われます。

注目の統率者候補

《フェイの血筋のケラン》

今回の主人公枠の1人で、衝撃的な経歴を持つケラン君。
ヒスブロ的には人気アーキタイプ「赤白装備」のまさに申し子的な存在としての活躍が期待されます。

出来事は《武器庫の開放》そのまんま。流石神話レアといったところ。
そもそも統率領域に置ける2マナのチューターであり、対象も狭そうに見えますが横並び戦略を取れる《ホーン・オブ・ヴァルハラ》、各種換装持ち・ミラディンのために持ちなどクリーチャー、各種プロテクションをつける2色剣、挙句の果てに最強の呪い《圧倒的輝き》など、状況に応じて様々なカードを探すことが出来ます。
呪禁付与の《速足のブーツ》を持ってくるだけでも十分強いでしょう。

本体も3/2/2二段攻撃と装備品を付けたくなるスペックで、横に並んだクリーチャーの打点も伸ばせるので《エスパーの歩哨》《敏捷なこそ泥、ラガバン》など序盤に置いたクリーチャーの強化にも役立ってくれます。
そもそも統率領域から出来事で唱えた後、追放領域から唱えるときは統率者税もかからないのが強すぎる。

対戦相手に応じて柔軟に探すカードを変え、(時に探さないことも選び)、果敢にライフを詰めていきましょう。

《慈愛の王、タリオン》

《邪なる大魔導師、ターシャ》《時計技師、ルスコ》など数々の強統率者を要する青黒ですが、彼女も一石を投ずる存在になれるでしょうか。
対戦相手の統率者のマナ・コストかパワーかタフネスを指定しておけばとりあえず一定の抑止力になりますし、困ったら除去やマナファクトが多い2とか3を選んでおけばいい説もあります。

唱えたとき誘発なので打消しを今引きする、という上振れプレーもしやすいですね。
その反面、唱えるカードが様々になってくる後半戦に出す価値が薄れてくるカードでもあります。
タリオンに頼らない勝ち筋は十分用意したいですね。

《度胸ある冒険者、トロヤン》

いつでも人気のアーキタイプ、シミックランプにも新顔が登場しました。
今いる統率者だと《まどろむ島、アリクスメテス》が近いですね。
除去に弱い分、1→3→6の高速ジャンプが現実的に達成でき、ささやかなルーティング能力もついています。

5マナ以上かXを含むアクションを要求するので、4マナドロソ+2マナ打消し構えのような器用なアクションは取りづらいですが爆速で《王神の立像》あたりを置くとそれはそれで勝ちます。
好みによって使い分けられる良い選択肢となるでしょう。

統率者以外の注目カード

《真夜中の一撃》

別に過大ではない贈り物。もしくはスーパー現場保存。
土地こそ割れませんが殆どのパーマネントを対処できる便利なカードです。
デメリットも1/1人間と有って無いようなもの。
3マナ単体除去なのでこれだけあっても勝てるわけではないですが、強力なエンチャントも多数増えたので触れやすい手段があって困ることは無いでしょう。

《驢馬面の悪ふざけ》

相手のクリーチャーをすべて1/1にしてしまうソーサリー。
能力を失わせることはできませんが、一気に相手の戦力を弱体化することができます。
瞬速で唱えればコンバットでめちゃくちゃなアドバンテージを得ることもできるでしょう。
《圧倒的な波》と違い自分のクリーチャーには影響を与えないので、マナクリから除去を撃ちたいデッキでも安心です。

《魅力的な悪漢》

3種の能力から1つを選ぶ魅力的な人シリーズ。
速攻も持っておりどれも便利ですが、色拘束の少ない《ずる賢いゴブリン》として振る舞える宝物生成モードが特に便利そうです。

《蒐集家の保管庫》

2マナでいい感じに整える系アーティファクトの新顔。
起動も2マナと少し重く、手札も増えませんが宝物が出ます。
6~7マナのカードを何としてでも唱えたいデッキであれば、《精神迷わせの秘本》より優先されるかもしれません。

《アイレンクラッグ》

2マナファクトに新たなメンバーが。
無色しか出ませんがアンタップインするので、3ターン目設置→2マナ構えといった動きもしやすいです。
《守護像》《冷鉄の心臓》との入れ替えを迷う人も多いかも。

装備品化する能力もブロールでは活かしやすいでしょうか。
装備コストは重いですが修正値も大きく、マナクリを十分なサイズにしてライフを詰めることもあるかもしれません。
伝説のアーティファクトなので、《艦長シッセイ》で探したり、《滅びの山》に投げ込めたりもします。
《物語の終わり》で消えたりもしますがそこはご愛敬。

注目のおとぎ話

まぁ殆ど注目すべきカードなのでギャラリー見た方が早い

《侵入警報》

わくわく無限コンボのお供。
タップでクリーチャートークンを出せるクリーチャーと組み合わせることでお手軽無限トークンになります。
おなじみの《ゴンドの存在》も実装されていますし、最近では《キセレクスの投光騎士》で青単色でも成立するようになりました。

《正気減らし》

アモンケットリマスター収録漏れカードです。
以上。

《定員過剰の墓地》

墓地にクリーチャーが溜まっていれば毎ターン無料で1枚回収できるエンチャント。
自身を生け贄にするクリーチャーやサイクリング・魂力持ちを回収できれば常に条件を満たしやすく、ロングゲームを強力に支えます。
とはいえ4枚というのが絶妙な条件で、何らかの墓地肥やしがないと機能しづらいかもしれません。
クリーチャーをリソースにし足りない貴方に。

《血染めの月》

下環境で暴れる多色滅殺エンチャント。
最近のヒストリック環境は2色土地も充実してきており、3色以上のデッキはその気になれば基本土地抜きでも組めるほど。
赤マナは出ますし、マナクリやマナファクトは機能しますがデッキによっては2キル~3キルとなってしまうこともあるでしょう。
「月ケアして序盤にフェッチから基本土地持ってきておこう……」もできないですからね。

《中心部の防衛》

EDHで出すと「おい、誰かあれなんとかしろよ……」と押し付け合いが始まる緑のエンチャント第4位(累花調べ、1~3位はまだ決めてません)。

自アップキープに対戦相手がクリーチャーを3体以上コントロールしていれば、ライブラリーから好きなクリーチャーを2体呼べます。
デカブツを呼んでよし、無限コンボを仕込んでよし、《虐殺少女》《虐殺ワーム》などを持ってきて盤面を流して良しの便利なカード。
シミックランプなど、序盤から殴られることを嫌うデッキのお守りにも丁度いいでしょう。
とはいえどこまでも相手依存で、既に大量のクリーチャーが睨み合っている状況でなければ腐ることも多そうなので過信は禁物です。

《倍増の季節》などなどなど

こんなんなんぼあってもいいですからね!

おわりに

今回はエルドレインの森の注目カード紹介でした。

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今期も、素敵な寓話と悪夢を。

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