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ヒストリック・ブロール視点で見る! ヒスアン7&エクアン3

皆さんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。

7月18日、ヒストリック・アンソロジー7&エクスプローラー・アンソロジー3がリリースされます。
ヒスアンは1年ぶり、エクアンは約半年ぶりの追加ですね。

次のスタンダード本流セット「エルドレインの森」が出るまで少し間が空くので、そのうちにエクスプローラーやヒストリックといった下環境にもテコ入れしたい、という意図でしょうか?
他にも指輪物語や統率者マスターズなど、この時期はテーブルトップに向けたセットでも下環境向けの追加が多く行われています。
チャレンジャーデッキ2023も頼む・・・!

ヒスアン・エクアンそれぞれ25種、計50枚のカードが実装されます。
一部のデッキでピンポイント活躍するオリカみたいなやつも多いのでどこまで紹介するかは迷いどころなのですが……、気になったところをヒスブロ目線で紹介していきます。


1.新たな伝説のクリーチャーたち

※今回はプレインズウォーカーの収録はないので、統率者指定できるカードは伝説のクリーチャーのみ追加となります。

《幽霊議員オブゼダート》

エクアン3に収録。
初出は「ギルド門侵犯」
MTGアリーナから始めた人には馴染みのない方々かもしれません。
ラヴニカへの献身開幕時点でケイヤに(既に死んでますが)皆殺しにされているため、故人ならぬ故霊です。

ETBで2点ドレインを行い、さらに自分ターンの終了ステップ時に追放&次の自アップキープに帰還することでETBが毎ターン誘発します。
《神の怒り》などソーサリー全除去はもちろん、《古き神々の拘束》《エルズペス、死に打ち勝つ》など汎用性のあるソーサリータイミング除去はよく見かけるのでそれらがほぼ効かないのは偉いところです……《剣を鋤に》を筆頭にインスタント除去は多いので過信は禁物ですが。
ETBと自身のアタックだけで勝ち切るのはだいぶ線が細いので、白黒の優秀なクリーチャー群を活かしてライフを詰め切りましょう。

最近登場した《誓約破りし者の王》とは特にマブダチ。
フェイズインは戦場に出ているわけではないのでETBこそ誘発しませんが、インスタント除去1枚では処理できなくなります。

《怒りの座、オムナス》

エクアン3に収録。
初出は「戦乱のゼンディカー」。通称は赤ナス、おこナスなどとも。

上陸で5/5エレメンタルを生成し、自身を含むエレメンタルが死亡すると対象1つに3点ダメージを飛ばします。
7マナと重量級かつ、さらに上陸を要求するので動き出しはかなり重め。
その分出てくるトークンが5/5ととにかくデカいです。
軽率に並んでいいサイズではない。
3点バーンも好きな対象に飛ぶのでとても便利です。
相手が多少ファッティをコントロールしている程度ならフルパン→3点ダメージを本体に投げてリーサル、ということも十分ありえます。

出た瞬間アドバンテージを得られる《原初の征服者、エターリ》や、再調整でトランプル付与ができるようになった《世界を掘る者、ファイラス》など競合も多いですが、上陸が始まれば凄まじい爆発力を発揮するでしょう。

《歓楽の神、ゼナゴス》

エクアン3に収録。
初出は「神々の軍勢」
《不屈の独創力》《歯と爪》の印象が強いですが、ちゃんと伝説のクリーチャーなので統率者に選択できます。

戦闘開始時にクリーチャー1体のパワー・タフネスにパワー分の修整を与えます。実質パワー2倍ですね。
タフネスもパワー分上がるため、《戦闘の祝賀者》など頭でっかちのクリーチャーは特に効率よく戦闘ができるようになるでしょう。

グルール・アグロの最後の押し込みとして使ったり、ランプの顔としての採用、さらには《異形化》など変身カードを詰め込んで《世界棘のワーム》を投げたり様々なレンジのゼナゴスが組めると思います。

《ヴェンディリオン三人衆》

ヒスアン7に収録。
初出は「モーニングタイド」
左からエンドリ、イリオナ、ヴィーサという名前だそうです。

ETBでプレイヤー1人の手札を見て、1枚をライブラリボトムへ。
その分1枚ドローさせるので手札の枚数こそ減りませんが、自分に向けて撃っても疑似ルーティングで済ませることができます。

統率者としては青単色クロックパーミッションの顔か、もしくは《覆いを割く者、ナーセット》《激浪の研究室》でのソフトロック狙いでしょうか。
少し色拘束が厳しいものの、相手の手札を確認しつつクロックを刻める枠としてメインデッキに入ることも多そうです。

2.その他注目カード

《サイクロンの裂け目》

エクアン3に収録。
EDHでよく見る青い暴力装置。
相手ターン終了時に超過で撃つのが主で、一方的に盤面をバウンスすることで多大なアドバンテージを得られます。

ヒスブロを代表するカードである(?)《川の叱責》と比較して考えたいカードですね。
メリットはもちろん「相手ターンに撃てる」という点です。
速攻持ちクリーチャーがいても戦闘時に押し返すことができ、終了ステップに撃てば次の自分のターンはのびのびと行動できます。
戻したカードの量によっては手札枚数制限によるナチュラルディスカードまで発生させられます。
通常コストでも自分のカードを戻せない《分散》ですし、良いこと尽くめ……かというと、そういうわけでもありません。

1マナ重いのは攻撃的なデッキ相手だと致命傷になる可能性もあります。
超過は代替コストのため《ミジックスの熟達》《失われた宝物庫の学者》《不屈の巡礼者、ゴロス》から唱える場合は超過コストで撃つことはできません。
マナ総量は一長一短で良いとも悪いとも言えませんね。
《軽蔑的な一撃》に引っかからない代わりに《コジレックの審問》のハンデス対象になったりします。

もちろん強力なカードであることには違いないです。
相手ターン終了時にドロソを撃ったら対応で《サイクロンの裂け目》が飛んできて打ち消せなかった……なんてことも今後あるかもしれません。

《召喚の調べ》

エクアン3に収録。
通称・コード。
火種が緑3マナと重いものの、召集つきでインスタントタイミングで撃てる便利なサーチカードです。
《リスの将軍、サワギバ》《無慈悲な略奪者》を探したり、《時間のねじれ》系デッキで《ディスプレイサーの仔猫》を探したり、他の生物サーチカードと同様にコンボパーツを探す有用な手段となるでしょう。
インスタントなのがいやらしく、急に《無私の霊魂》《エリマキ神秘家》を引っ張ってくることで相手の動きを妨害することもできます。

・魔除けサイクル

エクアン3に収録。
対抗色のギルド魔除け5種が収録されています。
《ニヴ=ミゼット再誕》《至高の者、ニヴ=ミゼット》にはスーパー追い風ですね。
《ゴルガリの魔除け》はスキジリクス以来、2枚目の再生を取り扱うカードです。《審判の日》を抜いて《神の怒り》を入れよう。

・バトルランド

エクアン3に収録。
友好色5種のバトランが収録。
※対抗色のバトランは今時点では存在していません。

基本土地を2種以上コントロールしていないとアンタップインしないため、主に2色デッキでの採用となるでしょう。
スロウランドの方がアンタップイン条件は緩いですが、基本土地タイプを持つので《古き神々の拘束》《耐え抜くもの、母聖樹》のサーチ先にもなります。

《酸のスライム》

ヒスアン7に収録。
ETBで置物か土地を割るウーズ。
置物対策をしつつ、とりあえず土地を割ることもできるため便利な1枚。
少々重いので十分なマナが出るデッキ向きかもしれません。

《深海住まいのタッサ》など継続的なブリンク手段や、《冒涜されたもの、ヤロク》など誘発回数を増やせるカードがあると急に土地破壊の効率がえげつないことになります。

《火と氷の剣》

ヒスアン7に収録。
赤青剣。
実装されている2色剣のバリエーションも増えてきました。
2色剣全般に言えることなのですが、プロテクションパンチだけでどうしようもなくなって負けることは珍しくないので、置物処理が全く出来ないということだけ無いようにしたいですね。
破壊だと《一つの指輪》取れないから……と言って全部抜くとこういうカードに好き放題されて負けるのもヒスブロです。

《旅人のガラクタ》

ヒスアン7に収録。
うにー。
色を選ばず、合計3マナでランパンができます。
汎用性は高いですがどのデッキにも入れ得! ってわけでもないのでコメントに困る。

・タイタンサイクル

ヒスアン7に5枚まとめて収録。
戦場に出たときと攻撃時に能力が誘発し、アドバンテージを獲得します。

《太陽のタイタン》《悪鬼の狩人》《狂気の祭壇》の無限コンボなんかもこっそり揃ってますね。

どれもコンボや特定の統率者の組合せ以前に、無視できない脅威としてメインデッキの強度を上げる枠として期待ができるでしょう。
たびたびネタにされてる《霜のタイタン》も、常にパーマネント2枚寝かせつつ6/6が殴って弱いわけが無いです。

・キャノピーランド

ヒスアン7に対抗色5枚が収録。
アンタップインしますが絶対に1点ペイライフが必要な2色土地。
後半、マナが足りてきた時に1マナ+生け贄で1ドローに変換できます。

貴重な2色土地ですが、序盤に置くとショックランド以上にライフを持っていかれる可能性も高く結構ヤンチャなカード群です。
2色デッキでは流石に入りますが、3色以上の時はマナシンボルの指定が厳しいかどうか、前のめりに勝ちに行くことでペイライフの機会を減らせるかどうかが採用にあたってのポイントとなりそうです。

おわりに


今回はヒスアン7&エクアン3の注目カード紹介でした。
数は少ないながらも、影響を与えそうなカードがぽつぽつ出てきていますね。

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