ヒストリック・ブロール視点で見る! ヒスアン6&エクアン1

皆さんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。

7月29日(日本時間)、ヒストリック・アンソロジー6&エクスプローラー・アンソロジー1がリリースされました

ヒストリック・アンソロジー5が2021年5月のリリースなので、アンソロジーシリーズは本当に久々のリリースですね。
Historic Horizonや各種アルケミーパックなど、スタンダードを介さない追加はその間にもちょこちょこあったので、そんなに空いていたのか! と驚きを隠さずにはいられません。

また、エクスプローラー・アンソロジーは初のリリースです。
パイオニアマスターズの代替案的な立ち位置のセットでもあり、ナンバリングがついている通り、複数回のリリースを予定しているようです。
エクスプローラー意識のセットですが、もちろんヒストリック環境でも使用することができます。

今回追加されたカードたちは、もちろんヒストリック・ブロールにも影響を与えるでしょう。
全40枚と、解説するには帯に短し襷に長しな数ですが気になったものに触れていきますので、よろしくお願いいたします。

1.新たな伝説のクリーチャーたち

※今回はプレインズウォーカーの収録はないので、統率者指定できるカードは伝説のクリーチャーのみ追加となります。

《希望の天使、アヴァシン》

ヒストリック・アンソロジーに収録。
初出はイニストラード・ブロック、「アヴァシンの帰還」

8/8/8飛行警戒破壊不能という欲張りスペックに加え、他のパーマネントにも破壊不能を与えます。
白お得意の《神の怒り》《次元の浄化》などの全体除去を一方的に押し付けることができ、一度通せば勝利は目前です。

もちろん問題はその重さ。
マナファクトを多く採用し、8マナ出すこと自体は難しくありません。
しかし打ち消しや、《剣を鍬に》のような追放除去なども当たりますし、殴りきるデッキなら5-6ターン目に25点削ることは珍しくないです。

重い、だからこそ圧倒的。
人気も夢もあるカードです。

《再鍛の刃、ラエリア》

ヒストリック・アンソロジーに収録。
初出は「統率者2021」
ストリクスヘイヴンにゆかりのあるスピリットです。

自分のライブラリか墓地からカードが追放されると+1/+1カウンターが乗り強化されます。
速攻を持っており、攻撃時に1枚衝動的ドローを行えるため実質速攻3/3スタートできる、攻撃的なクリーチャーです。
生きて帰ってくれば次のターンはおおよそ4/4パンチ。

《一獲千金》《黄金犬》が絡むと2ターン目着地も可能。
赤単色なので除去耐性の付与は難しく、《栄光をもたらすもの》《反逆の先導者、チャンドラ》などほかの有力なカードも絡めて攻撃していく戦略が主となるでしょうか。

また、続唱はカードを1枚ずつ追放するため、めくったカード分だけ+1/+1カウンターを載せられるという奇妙な挙動を起こします。
《混沌の辛苦》など、いくつか実装されている続唱持ちがあるので狙ってみるのもよいでしょう。
うまくハマれば1人で25点削ることも夢ではありません。

《生命起源の御神体》

ヒストリック・アンソロジー6に収録されている、伝説の祭殿。
初出は神河:輝ける世界のセット・ブースター限定統率者枠
緑単色のクリーチャーですが、起動能力に5色を含むので5色統率者です。

5色+タップで墓地のエンチャントを戦場に戻せます。
祭殿はもちろん、エンチャント・クリーチャーや仕事を終えた英雄譚、《全知》《圧倒的輝き》といったゲームエンド級のものや、《鏡の行進》など所謂出たとき何もしないクソ重エンチャントなどなんでも戻すことができます。
戻したいものによっては手札を捨てる手段や、墓地に送り込む手段を用意しておきましょう。

また、自身を含む祭殿が戦場に出ると(ちょっとお値段がすると噂の)1/1祭殿・トークンを戦場に出します。
祭殿はとにかく祭殿の枚数を参照したがるので、生命起源+祭殿トークンで少なくとも2カウント増やしてくれるのは嬉しいところ。
たいていの祭殿は3カウントもあれば結構な仕事効率になるので非常に強力です。

祭殿はヒスブロでも非常に人気のカードタイプで、これまででも《樹の神、エシカ》《帰還した王、ケンリス》を使った祭殿デッキを時たま見かけました。
祭殿カウントをとにかく増やすということにおいては一番シナジーのある統率者なので、彼(?)もよく見かけることになるでしょう。

《ゲトの裏切り者、カリタス》

エクスプローラー・アンソロジー1に収録。
初出は戦乱のゼンディカー・ブロック、「ゲートウォッチの誓い」です。

4/3/4絆魂の安定したサイズに加え、対戦相手のトークン以外のクリーチャーが死亡するときに追放し、2/2ゾンビを生む能力を持ちます。
吸血鬼やゾンビを生贄にすることで縦に打点を伸ばすことも。

クリーチャーを除去していれば自然に打点が伸び、墓地対策もできるという汎用性の高さを買われ、当時のスタンダードや現パイオニアの色んなところで見かける優等生。
統率者としては単色になってしまうのもあり、少し地味ですが対クリーチャーデッキ戦では高い安定性を発揮してくれることでしょう。
《ファイレクシアの塔》《スランの医師、ヨーグモス》など、ゾンビの活用方法が自身以外にもあるのは嬉しいポイント。

忘れがちな注意点として、トークンが死亡するときはゾンビが出ないのはもちろん、死亡→追放の置換も行われない、というものがあります。
《血の芸術家》や《想起の拠点》など、死亡したかどうかを参照するカードがあるときは特に間違えないように気を付けましょう。

《死に微笑むもの、アリーシャ》

エクスプローラー・アンソロジー1に収録。
初出は「運命再編」。マルドゥ族のカンです。

攻撃時に(白/黒)2マナを払うと墓地からパワー2以下のクリーチャーをリアニメイトできます。
3/3/2先制攻撃の安定したスペックで攻撃に向かいやすいのも魅力。

《ヘンリカ・ダムナティ》や《シャドリクス・シルバークィル》、《発明の天使》などがバリュー的にはねらい目。
もちろん、序盤に落ちてしまった《指名手配の殺し屋、ラヒルダ》や《スレイベンの守護者、サリア》などを釣るのも強力です。
攻撃させながら釣るので、そのまま打ち取られるリスクがあることには注意です。

攻撃を行う必要があるため、速攻付与や白の防御呪文を活かして積極的にチャンスを作りに行きたいところ。
《長老ガーガロス》などの大物も苦手ですが、マルドゥカラーの豊富な除去を絡めて戦線を繋げていきましょう。
デッキバランスにシビアな調整が必要となるですが、その分非常に強固な盤面を作る能力を持っています。

2.その他注目カード

《ファイレクシアの変形者》

ヒストリック・アンソロジー6に収録。
「新たなるファイレクシア」出身です。

アーティファクトかクリーチャーのコピーになれるカード。
4マナですがφマナで色マナを支払えますし、クリーチャーを探すカード、アーティファクトを探すカードどちらでも探せる便利屋。
フィニッシャーや《書庫の鍵》のコピーになることで、ゲームを形成しやすくなります。

基本的には自分のカードのコピーになるために採用したいですが、相手のカードにもなれるのでまさしく無限の可能性を秘めたカードです。
アーティファクトである特性は常に維持されるので、アーティファクト破壊で破壊される点には注意。

《アーティファクト・土地サイクル》

ヒストリック・アンソロジー6収録。
初出は「モダンホライゾン2」。
橋、ブリッジランドとも呼ばれます。

タップインデュアルランドの1種で、アーティファクトであり、破壊不能を持っています。
アーティファクトであることを活かせるデッキや、土地をクリーチャー化するデッキでは候補に入るでしょう。

《告別》など、破壊ではないアーティファクトメタには引っかかるので注意。

《エルフの神秘家》

エクスプローラー・アンソロジー1に収録。
初出は「基本セット2014」。
「基本セット2015」にも収録されています。

《ラノワールのエルフ》の同型再販。
1ターン目ラノエルはヒスブロにおいても、緑系デッキの最高のスタートの1つと言って良いでしょう。
単純にそれがもう1枚積めるようになります。偉いです。

《不屈の追跡者》

通称トラッカー。
土地が出るたび調査、手がかりをサクるたび+1/+1カウンターが乗る非常に強力なシステムクリーチャーです。

手がかりを簡単に、それも複数出せる可能性がある、非常に手堅いカード。
土地や生け贄シナジーのないデッキでも汎用的に扱える名カードです。

親戚(?)の《不屈の補給兵》もHistoric Horizonで一足先にヒストリックに上陸しています。
どちらも3-4ターン目のベストムーブの1つとして、緑系デッキを厚く支えてくれることでしょう。

《搭載歩行機械》

ハンガーバック・ウォーカー。
エクスプローラー・アンソロジー1収録。
初出は「マジック・オリジン」です。

(X)(X)マナで唱え、+1/+1カウンターがX個乗って出てきます。
自力でカウンターを追加でき、死亡時にはカウンター分の飛行機械をばら撒きます。

後続の《歩行バリスタ》(MTGアリーナ未収録)が無限コンボや無限マナの注ぎ先として非常に悪名高いですが、これも当時のスタンダードの主流となっている強力なカードです。

2マナX=1でも「死亡時に1/1飛行機械を出す1/1」と最低限のスペックはあり、それに成長可能性が加わっているのでたまったものじゃありません。

《ファイレクシアの塔》など色指定が少なく、便利なサクり台もあるので汎用性の高いカードとしてミッドレンジに、またアーティファクトシナジーを目指したデッキに入ることもあるでしょう。
X=0で唱えることで即落ちできるのも活躍する機会がありそうです。

おわりに


今回はヒスアン6&エクアン1の注目カード紹介でした。
数は少ないながらも、影響を与えそうなカードがぽつぽつ出てきていますね。

最後に、note以外の活動を紹介します。
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