Ruimemeで服を作る時は、お洗濯をした後のことをけっこう考えます。

やっぱり1、2回のお洗濯でダメになるものは作りたくないし、私自身それでたくさん失敗をしてきました。
(安いレーヨンのシャツには泣かされた思い出)

どんなに高価なお洋服でもお洗濯は必須ですし、着るたびにクリーニング、というのは私の作りたい服とは少し違います。

そんなこともあり、毎シーズンRuimemeの生地を選ぶ時は、お洗濯のことも考慮しながら決めていきます。

数ある生地の中でも、やっぱり1番いいのはポリエステル。

(一概にはいえないけど)シワにもならないし、乾くのが早いので優秀なものが多いです。

でも私、お洗濯をしたあとのリネン生地がとっても好きなのです。





シワにはなりやすいし、日が当たる所で干すと日に焼けちゃうし、たまに色落ちがするものもあるけど…



お洗濯を繰り返したあとの、くたっとしたリネンの感じが好きなんですよね。

洗った後のシワの風合いが独特なリネン。


汚れにも強いから雑に扱えるけど、何年も愛用して育てたくなる、そんな感覚。

さらりとした柔らかな肌触りのリネンは、着ていると体を包み込んでくれるような優しい着心地です。




着れば着るほど身体になじんでいくような気がしていくので、リネンはむしろどんどんお洗濯をして変化を楽しみたくなります。

(ただ、綺麗な状態を保つのであれば、やっぱり手洗いがベストです)







一言でリネンと言っても、生地によってはお洗濯を繰り返す内に色が白けてしまったり、より優しい肌触りになったり、丈夫でしっかりとした生地感になっていったり…。

そうやって生地の風合いや色味が変化していくのもリネンの特徴の一つ。

なので、それも込みでリネンという生地のお洋服を、お持ちの方は愛用してもらえると嬉しいな…と思っています。

最後は私が愛用している大好きなリネンドレスを。

リネンのお洋服、お洗濯を繰り返しながら、これからもたくさん着たいと思っています。

伊東成美