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14年前に2分の1成人式を経験した【昔話 #1】

14年前、2005年

俺は1995年7月生まれ。

14年前、2005年は小学4年、10歳。

当時はロンドン日本人学校、ロン日に通っていた。日本テレビ系『アナザースカイ』のミッツ・マングローブさん出演回を見た人は覚えているかもしれないが、赤レンガの校舎の建物がそれだ。

ちなみに、2005年のロンドンでは、2012年のオリンピック開催地にロンドンがパリとの一騎打ちの末に選ばれたその翌日にロンドン同時多発テロ事件が発生した。2005年7月7日だ。その日は学校がある平日だった。

ロン日に通った当時の2分の1成人式

小学4年、当時の担任の先生が竹の「節目」に例えて話していたのを思い出す。

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長さが20年の竹の半分の節目、10年すなわち10歳、だから2分の1成人なのだと当時の担任の先生が説明していた記憶がある。

2005年当時、「2分の1成人式」はそれまでに聞いた事がないワードだった。日本の小学校ではやっていない取り組みだろうと当時は思っていた。

2分の1成人式は4年生の学年行事として行われた。確か、2学期の土曜日の授業参観だったと記憶している。

2分の1成人式に向けて、名の由来を両親に尋ねた事もあれば、10歳を迎えてのスピーチを発表するために作文用紙を書いた事もあれば、誕生から10歳までの自分史の制作のために過去の写真や生まれてからの話を両親に尋ねる事もあった。

2分の1成人式は無事に終える事ができた。その当時は自分にとってポジティブなもので、純粋に良い行事だとも思った。

その後、俺の後の代がロン日で2分の1成人式を行ったかは知らない(覚えていない)。

心境の変化

ロンドンから日本に本帰国してしばらく経った後、心境の変化があった。

主に内田良さんの記事や著書『教育という病』、そしてTwitterのタイムラインに流れる意見の数々だ。

海外赴任の親御さんのほとんどだったロン日の、自分のクラスの、自分の学年の環境が特殊だったという事を認識して、2分の1成人式を手放しで喜べなくなってしまった。複雑な気分になった。

複雑な気分になったからといって、誰かが悪いわけではない。誰も悪くない。

あの頃はその事に気づいていなかった。

狭い世界だったなと思った。

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