撲殺されてます

少女Aです。

今日の1000字。

殿方の夜の相手をすることを自分で「お勤め」と呼んでいるのですが、今日もお勤めでした。なんなら昨日も明日もこれからもずっとなので、なんだか牢屋にこもって罪を償うために服役しているような気分ですが、破瓜と一緒に自我がぶっ壊れてしまってから 淡々と正気でこなせるようになってしまったので、こんなのは人間の気持ちではないので、自分が怖いです。

撲殺されています。わたしの周辺の界隈では、“日常”にぶん殴られている状態のことを「撲殺されている」と言います。どんな状態の時か・・・言葉に例えるのはなかなか難しいのですが、極度に仕事に追われている時や自身の心がお亡くなりになった時に使っています。なので撲殺という言葉を使っている時は、少女Aさんはいま日常に殺されているのだなと思ってください。

毎年この時期になると、12月頃まで閑散期なので、いつもよりお給料が少なくて正直やっていけません。笑顔で、今日も有り難うございました、お疲れ様です。と言った後にいつもより少ない給料(裸現金)を手渡しで渡された時の心がね、崩れそう。もう病的な感情だと思うけど、たったそれだけで自分の価値が下がったとどうしても深く思ってしまって、心が終わってしまう。お金で買われているので。わたしという人間は、お金で買えてしまうので。

わあ、、改めて文字に起こすと、しんどくなってくるね。

運命に、わーわー言ってんじゃないよ。という感じだけど。

卑下も良くないよね。自信はきっとこれからも持てないけど。。

労働は、なんのためかは人によって違うと思うけど、お金のためで始めたお勤めでしたので 今でもお金のためです。そのお金は自分の住処や血や肉となり、またススキノへ溶けていくのですが。もちろんたくさんものを失って、信じられないほど感情をいただいて、それが今日までの必然に生を繋げてくれていた道だったので、後悔はないといったら嘘になるけど、これがわたしのこれまでの生き方だったのだと見えてしまったら、なんだか許さないわけにもいかないから納得はしています。

わたしの獣道にも血まみれに咲いた花魁道中の功績は、閉店と同時にススキノの夜に跡形も無く吸い込まれてしまって、わたしがあのちっぽけな一室で生きてた存在を証明してくれるものが無くなった今も、なぜかススキノに生息し、変化を求めるけど 余計なことをしてこれ以上のボロ橋を壊したくもなくて。うぬぬぬーーーとなって、撲殺となっております。

繁華街に生き甲斐や居場所を見つけるもんじゃないし、長く居座るところでもないよ。だってここは快楽の果てのまぼろしなので。妖怪になった気持ちで働かないと、神隠しにあうよ。

暇だと、余計なこと考え出すよね。早く閑散期、終わんないかな。

わたしはいつ、ここを捨てるのか。


少女A

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?