明らかにしたいけど、楽しい違和感

これは最近よく使う駅の舗装。

グレーのコンクリートみたいな地面(A)とアスファルトの地面(B)の間をグレーのビニールテープ(C)が周っている。

今は、ゲートが新しく付け替えられたものの、まだ入口表示は仮設の様子。

でもこの地面は半年弱はこのまんまだと思う。

AとBどちらが元々の地面なのか、私は知らない。

ぱっと見、Bの方が盛り上がっているから、新しく乗せられたのかと思っていた。

でも、素材的にBはテープで貼らないよな。となる。

では、Aが新しいのか。だとすると、あまりにもパッチワークが雑すぎない?

例えば、Aにはタイルや点字ブロックが来るとしても、繋がっていないし、またそれからBで整えるのか。うーん効率悪そう

そもそも、AとBがおんなじ面積くらい並んでいるこの柄がなんとも違和感にあふれている。
どちらもぞんざいにされていて、工事中かのような顔をしている。

触ってみれば、どちらかが仮設材らしい雑な手触りで、どちらかがしっかりと所在のある手触りなのかもしれないけれど、
私は一市民で、別にこれは単なる景色なので。という怠慢な気持ちから、見たところ分かんないな。という判断でいる。

正直どちらでもいいし、これらの舗装材との距離感は150cmの高低差からの視点と、足裏の感触が今の所正しい。

これが、ベンチとか壁とかまで侵食してくるとまた違うのかもしれないけどー

この地面に対する違和感はなんだったのかというと、
「何になるの(が正しいか)かわからない」
というところにある気がする。

A→Bなのか、B→Aなのか、
→の最中である(と思しき)現在には、判断できない。そこが、不安定で面白い。自由というか。

その2つの関係をより曖昧にさせているのが、きっとC グレーのビニールテープなのだと思う。
明らかに、仮設中を示すアイコンであるテープ。

改装中の地下鉄で、交換中の看板の代わりに出口を示すため貼られたテープのフォントだって仮設中を示している。

あれが、完成してからもあのフォントだとしたら、きっとあざとい。

次この舗装を見るとき、手で触ってしまいたくなる衝動を必死で抑えなければいけない。。触っちゃうと、→の前後が明らかになってしまう気がして。

明らかになったとしても、この違和感が変わらないとしたら、このパッチワークの勝利だなー