昔の「コミュニティの偉くて怖い人」というのは何だったんだろうね

オープンソースのコミュニティで、偉いとみんなから思われていて、傍若無人な発言をよくしていて、なぜかそれが周囲から許されている人というのは、昔はよくいたように思う。

昔は僕も子供だったので、ネットでのコミュニケーションというのはそういうふうに殺伐としたものなのかな、と思っていたのだけど、いまになってみれば、ああいう人たちは一体なんだったんだろうと思う。ああいう人たちはちょっと何かがどうにかしていたのではないか?

僕はいまはLLVMで開発をしているけど、このコミュニティは基本的に相互にリスペクトするべきという基本的な原則が感じられて、あまりひどい発言などをすると誰かコミュニティの偉い人がたしなめに来たりする。困った人もいないわけではないけど、おおまかに言えばうまく運営されていると思う。コミュニティをどう運営するかというのは結局参加者の選択の問題で、殺伐としたコミュニティにすることもできるし、相互に敬意を払うようなコミュニティに育てることもできるのだろう。

傍若無人な人が幅を利かせているコミュニティというのが今でもあるのかどうかは知らない(まあLinuxカーネルとかを除いて)。もしそういうのがあるとしたら、僕がとくに若い新規参加者に言いたいのは、そういう色にあんまりそまらないほうがいいよ、ということ。多分そういう色におもいっきり染まってしまう人にはなにを言っても無駄なのだろうけど、「これはちょっとどうなんだろう?」と思っている人には、「そういうのは多分単に言ってるほうがおかしいだけだよ」ということを伝えてあげたいと思う。

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