ソフトウェアエンジニアならもっと気軽にアメリカ移住を考えたほうがいいよ

なんか数年に一回くらいシリコンバレー移住は割りに合うのかという話が上がってくる気がする。前の地獄のシリコンバレーはトンチンカンで噴飯ものだったけど、今回の海外移住?アメリカは止めた方がいいよはまあまあまともな意見な気がする。でも、なんか違うよなーと思った。

まず第一にやっぱりアメリカの方が待遇がずっとよくて、物価差を考慮に入れてもやっぱり全然違うと思う。やや大げさかもしれないけど、日本のプロ野球と大リーグみたいな違いがあるように思うんだけど。

第二に、お金だけではないよね、ということ。現実としてソフトウェアの世界はアメリカを中心に動いていて、他の国はアメリカで開発されたものを使っている。シリコンバレーなら伝説的なプログラマがわりとそこらへんにいて、普通に話をしたり一緒に仕事をしたりすることができる。カンファレンスであまりにも有名人過ぎて話しかけるのに躊躇するようなレベルの人が職場のすぐそこらへんに座っているみたいな職場環境はよくないだろうか? プログラミングに情熱を燃やしてそれなりのスキルを身につけてしまった以上、僕はすごいプロジェクトに参加したいと思う。Steve Jobsのチームで初代iPhoneを作る仕事みたいな「世界を変える」こととか、あるいはそこまで一般受けはしなくても自分が興味のある領域で大きなインパクトのある仕事とか、そういうことをやりたければここらへんで仕事をするのが手っ取り早いと思う。

「そういう苦労しそうなのはいいから自分は生まれ育った国で快適に暮らしたいんだよ」というのは個人の選択としては全然問題ないけど、あんまりそういう人ばかりが増えてもどうなんだろうなーと思う。一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本が結局一人当たりで先進国の最下位グループくらいまでしかキャッチアップできずに停滞してしまったのは僕は残念だと思うし、ソフトウェアエンジニアリングなんてそれこそ日本とアメリカでは恐ろしく差があるわけで、そこであんまり内向きの視点になってもしょうがないんじゃないかな。一部の人たちだけでいいから外向き視点になるだけで全体の水準もずいぶん改善するはず。

だからもっと気軽にたくさんの日本人がアメリカにきてアメリカ企業に就職してくれればいいと思う。そうすれば何かよくわからないブログ(これだってそうだ)ではなく口コミで実情が伝わるだろうし、「なんだあの人でもできてるんだから俺にもできる」というふうに敷居も下がる。中国人とかだと明らかにそういうふうにして実情が伝わっていて敷居が非常に低くなっていて、だからこのあたりにはすごい人だけではなく普通の中国人エンジニアがたくさんいるという面があると思う。

アメリカと日本で人材を取り合うようになれば日本でのソフトウェアエンジニアの給与水準もアメリカに多少は近づいていくだろうし、アメリカから帰ってくる人が増えればよいノウハウが持ち込まれて仕事環境もよくなって、日本にとってもよいことはとても多いと思う。

というわけで待遇もいいし夢もあって結構いいですよ、という話。別にうまくいく保証なんてまったくないけど、日本国籍がある以上いつでも日本には住めるわけで、考えてみれば大して失うものもないんだから、もっと気軽に相互に交流していろいろ学んで生産してレベルを上げていけるようになればいいよな、と思う。

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Rui Ueyama

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