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“生理の何がツラいのか?”を男性にも分かるように言語化する(2)生理とスケジュールについて

こんにちは。るきといいます。

今回は生理とスケジュールについて。
「生理のツラさ」と聞いて、この内容がイメージできている男性は少ないのでは?

前回はこちら


生理は日程通りに始まらない

「生理って月1回くるんでしょ?」ということは男性にもなんとなく認識されているかと思いますが、この月1回というのが意外とアバウトです。

毎月28日とか30日とか、決まった周期で来てくれればいいのですが、残念ながら開始日が1〜3日前後するのはよくあることです。
自分の場合は一週間以上、開始日が遅くなることもありました。

この1〜3日ズレるというのは、生活する上ではかなり面倒な要素です。
「この日に生理が始まるから〜」と生理を加味した予定が事前に立てられないからです。

うまいたとえかは分かりませんが「必ず直接受け取ってほしい宅配便があります!16日着予定なんですけど、1〜3日ぐらいは前後するかもしれません!着くのが日中か夜中かも分かりません!でも確実に受け取ってね!」と言われているような感じです。
でもちゃんと受け取れないと、少なくとも「下着や服、シーツを汚す」という明確なデメリットがあるので、無視もできません。

そんなストレスが毎月あります。

「ハードな仕事は、生理期間とかぶらないように予定を組めばよいのでは?」と男性は思われるかもしれませんが、現実には不可能に近いです。
3日前後するということは、ようするにその一週間全部「アウト」ということであり、開始日からまた何日間かは生理に苦しめられる。
ふつうに他の予定もいっぱいあるのに、生理以外の日で予定を組むのは無理があります。

「この日ならさすがに生理はこないだろう」と思って予定を入れたのに、被ってしまった…みたいなことは結構起こります。

また、生理期間自体もまちまちで、5日くらいで終わることもあれば、生理不順だと2週間ぐらいダラダラ続いてしまうこともあります。

温泉旅行や海水浴で生理になってしまうと、メインレジャーが楽しめないので悲惨です。(股から血を垂らしながら、というわけにはいかないので…見た目だけではなく衛生的にもダメです)

生理不順だと更に予測できない

生理期間(生理が起きている期間)が長すぎる、または短かすぎる。
生理周期(生理が始まってから、次の生理が始まるまで)が長すぎる、または短かすぎる。
生理周期が一定にならない。
出血の量が多すぎる。

こうした生理不順(通常でない生理)はわりと「あるある」な悩みです。
「成人する頃には安定したけども、中高生の頃はまったく安定しなかった」というのも(個人的にですが)よく聞きます。
ミュゼマーケティングによる調査でも、1,114人中82%が「不順(不定期)なときもありましたか?」にYESと答えています。

(専門的な知識は無いので聞いた話でしかありませんが)生理はホルモンによってコントロールされているため、精神的なストレスによってすぐ影響を受けるそうです。「何もせずともちゃんと来る」というものでもなく、日頃から自分をケアする必要があります。

1ヶ月のうち最低でも1週間は体調が悪い

生理期間は貧血になりやすかったり、生理痛があったり、眠くなったり、むくみやすかったり、イライラしやすかったりと体調が優れません。人によっては生理前にも体調不良が強く出ます(PMS(月経前症候群)など)。

短めに見積もっても、生理前と生理中を足して、1ヶ月のうち1週間は生理を理由にベストコンディションではない、ということになります。

女性も男性と同じように、風邪をひいたり、怪我をしたり、体調を崩すことはあります。肩こりや腰痛持ちの人もいます。
しかし、どんなに気をつけたとしても生理による体調不良を(緩和することはできても)ゼロにすることはできません。

1ヶ月のうち1週間ということは、1年間では約3ヶ月間。生理期間がもっと長い人、PMSでツラい時期が長い人もいるでしょうから、その場合はもっと長い間。

3ヶ月も強制的に体調が悪くなるって、冷静に考えると「え、ヤバない?」と自分は思います。そんな状態で、男性と変わらず仕事をして、家事をして、友達と遊んで、趣味をして…毎日を過ごしています。

低容量ピルも万能ではない

ピルと聞くと避妊のイメージが強いかもしれませんが、「生理週間が安定する」「生理痛が軽くなる」といったメリットもあります(詳しくは「低容量ピル」でググるか、医療機関へ)。
ピルに頼れば、何日も生理が早まるor遅れるといったことは起こりません。もう、なんといっても、とにかく予定が立てやすい!
生理も軽くなり、個人の体験ですが「あーマジでキツいorz」な期間が2.5日から1.0日くらいに短縮されました。

しかしピルは保険対象外なので、価格が高いです。1シート(28日分)で2500〜3500円くらい。1年間に必要なのは365日÷28日=約13シート。×3000円をすると、1年間で39000円かかります。たっか。たっか!!!(大事なので二回言いました)
親からの援助がなければ、中高生ではなかなか手が出ません。社会人でも痛い出費です。

また、ピルは毎日1錠飲まないと効果がありません。
「毎日忘れず飲む」は習慣化するまでが大変です。不規則な生活を直すところから始める必要があります。

また、飲み始めの頃は、副作用で気持ち悪くなることもあります。
薬で女性ホルモンを入れることに抵抗のある人も少なくないと思います。ピルを飲むようになって、自分自身はめっちゃ楽になったとは思うものの、オススメしきれない気持ちがあります。

※ピルは身体の状態によっては飲んではいけない人もいるので、ネット通販ではなく病院でいただいてくださいね。



おそらく男性が想像する以上に、女性は生理に振り回されて日々を暮らしています。

中学生くらいの頃からずっと生理と付き合っているわけで、(女性にとっては当たり前のこと過ぎて、気にもとめてないと思いますが)本人が思う以上に、生理は女性の特徴を形作る上でかなり大きなファクターになっている、と思っています。あくまで傾向ですが、
体調不良に無頓着→生理で強制的に体調が崩れるから
我慢しがち→毎回の生理痛を耐えるために我慢グセがつくから
気分が変わりやすい→毎月の生理で気分が変化するのを傍で見てると「しょっちゅう気分が変わる」に見えるのでは?

完全に持論なので、確証はないんですが…

今回の記事ではあえてあまり触れていませんが、前回の「経血処理の面倒さ」と今回の「スケジュールの立てられなさ」にプラスして、生理痛(腹痛、腰痛、頭痛など)など身体的な変化、イライラしたり不安になったり精神的な変化に悩まされます。

なるべく仕事のパフォーマンスを高めようと、一定にしようと努力すればするほど、生理のない男性が羨ましいなぁという気持ちが出てきます。ケガや病気をしなければ、一年中調子がいいってどんな生活なんだろう?とも思います。
まぁ生理が無くたって、辛いこと大変なことは誰にだっていっぱいあるんですけど!でも、たまに考えてしまいます。


書きたいことはだいたい書けたので、次回はあとがき的に「なぜこれを書こうと思ったのか?」を書き足して、シリーズ終わりにしようと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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