俯瞰目玉焼き

ノットリズム派絵画物語Ⅳ 月の卵

とうとう水源地の真上まで来た。おお、やはり思った通りだ。急いで飛んできてよかった。水面に浮いた光は次々と集まり丸く黄色く膨らんでいく。まばゆい発光が白く弾けて、黄色い球体を包む。ふんわりとそれが浮かび上がる瞬間が見えた。ああ、なんて美味しそうなんだ。ロンドン燕はこれら光の目玉焼きが月の卵なのだということを確信した。あの荒くれものたちが熱狂した大航海時代、それよりもずっと昔から、赤いメッセンジャーボトルは月の卵をこの場所に届け続けてきたのだ。

画・文 Rumiko Hosoki


乗っ取り前の納豆パレット 180度回転使用

あ、ジェネシス聴いてました笑 

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