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すごく呼ぶやつ 20190820

今回展示してる「音楽の卵」。こやつは本当にすごく呼ぶやつだった。
わたしなりの決着でこの絵を終え、額装して部屋にしばらく置いておいたら、もっと描いてくれないかなと突然呼ばれた。うーむと、仕方なく額から出してじっくりつきあう。そして、もう君とはバイバイね、とまた綺麗に額にしまいこむ。それなのに、いやいやまだまだだよ、と。

きみとは十分お付き合いしたではないか。そろそろ次へと解放させてはくれまいか。しかし、どうも「音楽の卵」はそうさせてくれない。そのしつこさたるやオカシイ。だってね、普段の制作でもそうとうしつこくつきあうのに。つまり狂ってる。

困った困ったとおもいつつ、つきあい続けるしかない。どれだけ鉛筆を重ねたか。狂ってる。

ようやくあるときもう描かないでくれないかな。というじゃないの。それにしても、あれだけ重ねたのに、なんとも見たことのない透明感が現れた。そうかぁ、これだったか。


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