有原悠二@ルノミス工房

有原悠二の連載小説(日記)。 自己紹介はこちらから(html名刺)→https://html.co.jp/runomis_kobo 主人公の有原くんが「初めての人生」で苦労していること、感じていること、気づいたことなどをあくまで小説という体裁でお届けします。 宜しくお願いします。

「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記)第34房:感謝をすること。それが生きること。

有原くんは泣いていた。
 水面に反射する光。プールサイドに立って、監視をしているとき、彼の目の前には広いプールと仲睦まじいお年寄りが大勢いて、その活気と水の音、流れている音楽が混じり合って、彼は思い出してしまうのだ。
 彼女のこと。
 だから彼は泣いてしまう。幸い室内プールは気温と湿度が高く、汗が常に流れているので、涙を流していることを周りに気づかれることはなかった。けれど、本当は気づいて欲しかっ

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「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記)第33房:生きているということは、生まれ変わり続けているということ。

いい意味でも、悪い意味でも、人は常に変化している。いくら恒常性の生き物だとしてもだ。

 有原くんは自己改革に励んでいた。もちろん、いい意味で。時間があれば本を読み、アファメーションをし、勉強をし、バイトをし、休みなんか一切なく、まるで修行僧のように、毎日を余裕がなくなるまで頑張って、頑張って、夢のために、彼女のために、より良い未来のためにと歯を食いしばって、嫌な自分を受け止めて、内観、客観視の日

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「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記)第32房:奇跡は一秒に百回以上は起こっている、確実に。

有原くんは四泊五日で実家に帰っていた。その間、一度だけ両親と彼の三人は出かけることにした。
 彼の住んでいる地方は出雲の近く。他に行くところもない田舎なので、彼らは出雲のどこかまだい行ったことのない神社にいくことにした。

「大社は正月に行ったし、お父さんどこかない?」
「そうだな、お母さん、どこかしらんか?」
「……万九千神社はどう?」
と言った流れでその神社で。

 その数日後。
 三人でお昼

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「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記)第31房:男子半月会わざれば刮目して見よ

どうもなかなか更新ができないので、こうなったらいっそ曜日を決めてその日は例えへべれけでもなんでも更新するしかない、と内心ひやひやしながら有原くんは思案していた。

「よし、水曜と日曜だ」

 彼は決めた。この日にnoteとブログをアップしようと。

☆   ☆   ☆

 この半年、彼はまたまたあらゆることを経験した。

 約一ヵ月でプールのバイトを辞めた。
 しかも喧嘩別れ。飛ぶ鳥跡を濁したわけ

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「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記)第30房:人生を楽しめていないの、自分のマインドコントロールのせい

この世の中は、自分が思った通りに動く。

 誰かが言ったこの言葉を、彼はずっと半信半疑で聞いていた。
「そんな訳がない」
 だが、事実はその通り。
 彼は今、貧乏に喘いでいる。そのくせ友達が欲しいとか、仕事がないとか、実にグチグチ言っている。

 その原因はどこにあるのだろうか?

 それは自分の中にある。
 彼は昔、貧乏をある種の誇りに捉えていた。
 彼は昔、病気をアイデンティティにしていた。

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「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記)第29房:やる気が出ると弊害が生まれる

スイミングのバイトを始めたのはいいが、そこの管理体制がルーズで、例えば先月のバイト代が手続きが間に合わず来月に持ち越しになったり、ろくな指導もないまま子供たちの補助をしてという無茶ぶりをされたり、謎なミーティングに強制参加させられたり、有原くんは結構苛ついていた。
 とにかく金がない。
 自分の棚卸すをする中で、彼は自分が今できることをまとめてみた。

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