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シュライン#14 熊野那智大社(ヤタガラスをめぐる旅)

2018年9月の”諸々巡り旅”はここから始まったので、時系列に整理していこうと思う。まずは熊野那智大社から。
しかしそもそもここへ行くことになったのはスピリチュアルな流れでは一切なくって、我が宇宙人母が「帰ってくるんやったら温泉でもいこか」と突然言い出して、イイネイイネとなり「そういや昔な、和歌山の洞窟温泉に泊まったことあるねん、あそこもっぺん行ってみたいな」と母が言うので「洞窟温泉!?おもろそう!」と言うことで、和歌山の勝浦の「ホテル浦島」に泊まることにした。そしてじゃあその辺でなんかめぼしい神社なんかないかしら? と調べて「熊野古道」にたどり着いたわけなのである。

熊野古道に行くことを”イスラエル師匠”(みんな男性だと思っているけど優しい女性の方ですよ)に話すと「熊野古道は修験者の霊(念)が結構強く残っているので塩を持って行ってください」と言われた。なので塩を持っていく。

観光のコースで調べてみると、大門坂というところから皆、山の中を登って行って(7月に行った羽黒山のような感じね)那智熊野大社に出る、そして神仏習合になっているその「那智熊野大社」と「青岸渡寺(せいがんとじ)」を参り、少し降って「飛瀧神社」で那智の瀧を拝む、ような流れになっている。姪や生まれたばかりの赤ちゃんも一緒だったので、山の中は、ほんの少しだけ歩いてそこからタクシーで神社まで上がった。

(⤴︎これが一つの名物になっている平安装束)

ここを上がっていく。

大きな楠(くすのき)。

なんとなく理屈は「羽黒山」と同じで、ここを通りながら清められていくのだろうという感じ。しかしこの大門坂あたりは羽黒山ほど「どん」とは構えていない雰囲気があって、少しざわざわした印象をうける。人が多いのと、完全に観光化されているからかも。
ここからさらに登っていけばまた違った印象になったのかもしれないが、わたしたちはこのカメラの位置から向かって右にそれで車道に出て車で上に上がった。

神仏習合になっているこの那智熊野大社からはこのように三重塔と那智の瀧が見える。車でくるとこの写真の左側方向から歩いてくる形、山を登ってくると右側からくる感じ。実際滋賀や奈良や和歌山のあたりに仏教が伝来しそれを政治利用されたあたりの時代というのは凄まじかったと思うのだけれど、どんな物語が奥に隠れているにせよ、現代ではこの神仏習合の寺と神社が、等しく皆の観光地となっている。

御祭神は主たるものは「イザナミ」らしい。
やっぱり和歌山、滋賀あたりはイザナギ・イザナミ信仰が強く、天照大御神はそのあと、という印象を受ける。

熊野那智大社は「神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)」の御東征を起源としており、八咫烏(ヤタガラス)は天照大御神の使いで、このミコトが東に遠征する際の道案内をし、そのあとミコトは大和朝廷の初代神武天皇になりましたと言う話なのだけれど、
わたしはこの神武天皇の御東征の信ぴょう性をちょっと疑っている。
それはこの熊野那智大社や八咫烏の存在を疑っているのではなく、
天武天皇、持統天皇の時になされた古事記・日本書紀の編纂についてである。

天照大御神(アマテラスオオミカミ)がいた「高天原(上の世界)」と、
スサノオの流れで出雲のあたりから始まった「豊葦原(とよあしはら)の国(地上の世界)」の物語は、国津神(くにつしん・土着の神様)と天津神(あまつしん・高天原にいる神々)の間で話がなされて国譲り(土着の神様が上の神様に譲る)が行われ、そこから始まる血脈が今の天皇まで続いて行くのだけれど、きっとここには大和と出雲の戦いがあって、邪馬台国と大和戦いもあって、クマソもあって、ともかくいろんな戦いがあって、
それに最終的に勝利した「大和朝廷」が、その本人たちの都合のいいように綴った勝者の歴史というものがあって、裏には必ず敗者に紐づく真実の物語がきっと潜んでいる。ただそれを見つけることは困難かもしれない。
なのでわたしは考える。八咫烏とはなんなんだろう、ヤタガラスが案内したのは本当は誰だったんだろう、とか。

国津神の猿田彦さんとも最近とても縁がある。
国津神、出雲、邪馬台国、それから石にされた犬上郡の土着神たち。
わたしが親近感を得るのはそちらなので、実は八咫烏のことはちょっと怖い。敵とまで言わないが親しみはない。でもかっこいいと思い写真を撮った。こういう感覚は、血潮の中に眠るDNAのルーツを呼び起こしてくれることがあるのだ、おろそかにしないでおこう。

(⤴︎ 現在の歴史はこのようになっています)

御神木の胎内くぐり。初体験でした、なんともいえない不思議な気持ち。
これも一つの生まれ変わりといえるのだろう。

霊水というのかな。そういうやつ。

逆のアングルから撮ると映る、赤い花が素敵。

このあと売店で土産なんかをみたりして、那智の瀧に向かったのだけど、
それはまた明日の記事にすることにする。

洞窟温泉は自然の猛威を感じて、けっこう恐ろしかった。

(⤴︎ 風情のある夕食。色も美しい。)

それではla la la ♪ la la la シュライン☆

嬉しいです ( ´ ▽ ` )ノ