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朝の大仕事、小学生の次男を学校へ連れて行く

 ママの朝の大仕事は、次男をおうちから連れ出して、学校へ送り届けることです。

 次男は2年近くも里親さん宅で過ごして、昨年おうちに帰って来ました。

 そして、今までできなかった「甘えん坊」を思う存分楽しんでいます。

 その気持ちはよく分かりますが、身体は大きくなっているのに、未だに幼稚園生の感覚で甘えてくるのです。

 ママは次男とは反対に、加齢で体力が衰えてきているから、余計にたいへんです。

 次男の小学校の朝の会は8時15分ですが、8時登校が推奨されています。

 しかし、8時に間に合うように起こしても、おうちを出ても、次男は途中でブレーキをかけます。

 そのたびにママはアクセルを踏んで、朝から莫大なエネルギーを使っていました。

 そうやっても、次男は一度も8時に間に合ったことがありませんでした。

 ある朝、おねしょなどで夜中に何回か起こされていたママは、明らかに寝不足でした。

 そこで、朝の準備を済ませると、ママは登校時刻まで寝ることにしました。

 次男の目の前に時計を置いて「登校時刻になったら起こしてね」と言いました。

 そうしたら——、登校時刻になり、次男がママを起こしに来ました。

 ママはわざと、一度では起きません。

 次男は遅刻したらたいへんと、懸命にママを起こしにかかりました。

「あれ? いつもと逆だ!」

 次男は自ら進んで、登校準備をし始めました。

 おうちを出てからも、ママはわざと「眠たい」とブレーキをかけました?

 すると、次男がママを引っ張りアクセルを踏みました。

 見事に立場が逆転しました。

 これは楽ちんだ! 

 ママが疲れない、登校が実現した朝でした。

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