ほっぺにチュウ並ぶ生徒

私は、学校が嫌いな子供だった。あまり良い先生だったなと思いだすような人は、一人もいない。

小学校の頃を思い出すと、嫌なことばかりで、中学になっても嫌な先生のことばかりしか思い出せない。

そんな内容でよければ、読んでほしい。

『小学2年生の時の担任は、とても変わった定年間近のおばさん先生』

小学校生活も2年目、学校の雰囲気も友達の良し悪しも少しは見分けがつくようになった頃、私はいじめっ子に馬になれと言われたり、給食を運ぶ大きな重い鉄の塊のコンテナを壁に押し付け挟まれたり・・酷い奴の標的にされていたわけだけど、その子以外におかしな人は居なかったので毎日学校へは行っていた。休み時間も友達と下敷きをラケット、ティッシュをボールにしてバトミントンをよくしていた。

担任の先生は、本当に変わった人で、授業中に習字のコンテストが近いからとかなんとかで、私たちそっちのけで習字をしていたり、その習字の字を解説したり、物事もはっきりと言うような人で、ひいきをするような事もしばしば・・2年生と小さいながらに私は、変な人!ってずっと思っていた。

絵画コンクールに入賞した私に対しても、みんなの前で「勉強はできないのに、絵で受賞しました!皆さん拍手!!」と受賞の発表を受けた。余計な一言のせいで、私は、絵をまじめに描くことをあきらめた。なのでこれが最初で最後の表彰状。

そんな2年生も終わりの日、先生が「今日で最後、みんなにチュウするので並んでください」と言われ、言われるがまま、されるがままに2年生最後の日を迎えた。

なんじゃこれ?と思ったもんである。何も惜しくない2年生の日々。

最後の最後まで、本当に変わった人だった。

そんな先生も5年前に逝ってしまいました。お疲れ様でした。私の中ではこのような記憶で生きています。

この記事が参加している募集

忘れられない先生

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?