見出し画像

ワークショップオーディションありがとうございました。


長きに渡り開催しておりましたフルキャストワークショップオーディションですが、先日、最終選考が無事終了いたしました。
そしてこの度、選考させていただき、ご一緒出来るメンバーと春公演に向けて本格始動できそうです。

諸々の発表などはまたキチンとした形で行いたいと思っていますが、まずはオーディション自体の全工程が終了致しましたことを皆様にご報告させていただくと同時に、このオーディションに参加して頂いた皆様、そして気にかけてくれてくれている皆様への感謝の気持ちを自分の言葉で伝えたいと思い、このnoteを書いています。

5月頃にこの企画を発表してから6月頭の締切までに、予想を遥かに超える物凄い数のご応募をいただき、ビックリしたのと同時に、身が引き締まる思いでの書類審査、そして7月には面接審査をさせていただきました。

諸々の関係で、どうしても面接審査の人数には限りがあって、わざわざ書類を送ってくれたのにお会いする事が叶わなかった方々、本当に申し訳ありません。書類に書いてくれたお気持ちなど、全身で受け取らせていただきました。
改めて、応募してくれてありがとうございました。

そしてその後の面接審査でも沢山の方々に会場に来ていただき、短い時間でしたが直接お会いして、お顔を見て声を聞いて、お話をして、人となりを感じさせていただきました。

本当ね、

みんな全員素敵で素晴らしいのです。

これはお世辞でも何でもないんです。本当に。全員ですよ。本当ですよ。

面接審査でも最初にお伝えしましたが、普通のオーディションなどでは台本があって、役があって、それに合う方を選ばせていただく、というのが普通ではありますが、今回はその逆。

皆様にお会いしてから、お話や台本を作るという方法をやってみたいなあと。

面接で実際お会いすると、もう、どうしようもなく、人間力の応酬なのです。

「人間相撲」とでもいいましょうか。
全ての時間が大一番。

これはやばい。

皆様お一人お一人のその人となり、今までの人生をずっとずっと聞いていたいくらいでした。

僕の事を知ってくれている人もそうでない人も、お芝居の経験がある人も、全く持っての未経験の方達も。

「集合!」

の合図で正にこうして集合してくれた事に、終始涙が出る様な気持ちでした。

面接は数日間に及びましたが、その日の面接審査が終わっても、なんだか審査してる僕たち、普通に帰れないのです。
人間同士が接しているからなのでしょうか、そこには人間の「気」みたいなモノが渦巻いていたからなのか、とにかく僕らも気持ちを放出しないとギンギンで眠れないというか。

毎回、審査が終わってから、数時間語らないと帰れない。

それ位、新鮮でとにかく興奮する時間でした。

面接審査に会場まで来ていたただいた皆様、本当にありがとうございました。
わざわざ遠くから新幹線や飛行機来ていただいた方もいらっしゃいました。
本当にありがとう。

そしてそこからまた断腸の思いでワークショップ審査へお越しいただきたい方々を選ばせていただきました。

本当に誰が言ったの、最初に。
「断腸の思い」って。すげえな。表現。
断腸だよ。断腸?!

はらわたがちぎれるほど、悲しくつらい思い。

だってさ。はらわたがちぎれるほど!?
激しいなあ。でも上手い事言うよね。
はらわたなんてちぎれた事ないよ。俺たちゃあ。
でもそれ位の事だって事だよ。

はあ、上手い事言う。

本当に腸は「断」した事ないけど、なんだかそんな覚悟を持って、面接から最終審査に臨みました。

最終審査。ワークショップオーディション。

参加してくれた皆様のお陰で忘れられない熱い時間になりました。

参加してくれた人達はお分かりだと思いますが、最早あれはオーディションなのか、ワークショップなのか、それとも最早本番なのか、エンタメなのか、なんだよ、あの時間って感じだったと思いますが、とにかく僕自身も楽しい数時間でした。

沢山言いたいことありますし、それは全て感謝に尽きるのですが。

感謝と共に今の気持ちを少々。

この様な試みは僕自身も初めてですし、本当に、本当は、参加してくれているみんなとおんなじです。僕も表現者です。おんなじ。

なんだか、今回は僕が審査したりしてますが、本当は、いつもは、いつも?とにかくおんなじです。

いや、そもそも僕はただの自称演者です。いや、ほぼ飲んだくれです。

でも、立場、いや役割だな。

今回、僕の役割は審査する、という事でした。

審査するという役回り。

もっと言うと、風呂敷を広げる役回り。
場を作る役。状況を作る役割。そういう役。

演じるという事。そして作るという事。
最近は脚本や演出など作る側もやらせてもらえてます。
演じる、作る、が全く違う事か、というと、僕の中では結構一緒なのですが、違う側面も沢山あるでしょう。

それが面白かったりしますし、演じる様に作ったり、作る様に演じたり、なんかミックスした考え方も産まれたりしてきた事も最近とても面白かったりします。

今回は演じる役割ではなく、色んな事を作る役割、そしてそこにプラス選ぶ役割。
また今までと違う事が加わって初めてわかる事もたくさんあると思っていましたが、実際やってみて、そんなに軽いものではありませんでした。
もっと大きな、重たいものを全身で感じたのです。

川本成としてはいつも、なんだか面白そう、とか、こんな事やってみたら変だよね、とかでなんとなく感覚で動き出すことは多いのですが、やっぱり、その度毎回絶対にキチンと押し寄せてくるモノがあります。
乗り越えなきゃいけない事。

そのちゃんとやってくるモノにその度どこかでちゃんと向き合って、もがきながらちゃんと乗り越えたいと思っていますし、それを都度やってきたつもりです。

今回はそれの巨大版。

巨大に、くらいました。僕は。

実際ね、受けてくれた皆さんの中では、そこまでじゃないだろ、大袈裟な、ただのオーディションだろ、なるさんよ、と。重いよ、重い!
ふらっと来ただけよ、こっちは。

いや、いいんですよ、それで全然いいんです。
すんません。

俺がね、俺が勝手に思っちゃった訳ですよ、姉さん方よ。

でもね、少しでも何かを思って、このオーディションに来てくれた事、僕はとても嬉しかったし、それは1番お伝えしたい事であります。

何かを変えようと、少しの勇気を出してくれた方。僕と何かを作りたいと思ってくれた方。
何か、このオーディションが目に止まって、ふと来てくれた方。なにかのキッカケに僕を選んでくれた方。暇だから来たって人も全然いい。

それがどんな理由でもこの度出会えた事。
それはとても嬉しい事です。

普通に生きていたら接点がなかったであろう人達が会えるという事は奇跡だと思っています。

僕にとっては正に奇跡が目の前に来てくれて。
父さんは、全員と今すぐにでも飲みに行きたい気持ちでしたよ。

よっしゃ!じゃあ!もう、いっそ全員で飲みに行こうぜ!!!よし!俺に着いてこい!

とか、先走ると、それは今、パワハラになるぞ!
気をつけろ!このご時世!!!
調子に乗るな!川本!

とにかく。

場を作り、なんだか、作品を作り、ご一緒出来る機会を作る。

僕は元々自分が作品を作る人間になるとは思っていませんでした。
そもそもそんな才能もセンスもないと。

いや。

才能、センス、なんだそれは。
そんな事はよくわからないって事にしました。
気づかない事にします。

そもそも、ひとりじゃやれませんし、僕ひとりじゃ当然、全くなにも出来ません。

僕は恵まれていて、運が良くて、沢山の才能を持った方々に出会う事が出来ました。
縁に恵まれました。
今までも、おんぶに抱っこの自立ち出来ない俺。でも周りの皆様のお陰でやれています。
ありがたいです。
綺麗な事言ってんじゃねえよ、と周りに怒られる位、迷惑かけていますが、とにかくひとりじゃやれません。

今回も相当に皆様の力を借りて、お願いして、悩みを相談して、不細工に、悩みます。
そしてググっと乗り越えていけたらと思ってます。

面白い作品を作る事が、今回オーディションを受けてくれた全ての人たちへの恩返しであると同時に、この度もみんなの力をお借りする事になります。

一緒に作ってもらえますか。

作っていって、続けていく。
続けていくために作り続ける。

今後も、このオーディションだけじゃなく、普段の仕事や生活でも、こんな僕を少しでも必要としてくれる人達がいたら、それは全力で受け止めたいし、全力で応えたいなあと思っています。

オーディションの最後にお伝えしました。

「こんな事やらなきゃ良かった。」

と。

はあ。

だって知り合ってしまったのです。

今回の目標はひとまず2024年春公演という事ですが、今後も沢山の機会を作れる様に頑張りますし、場を作るべく奔走したいと思います。
ご一緒したい方々がこんなにも沢山出来てしまいました。

なにかご一緒出来るよう頑張ります。
あ、逆に何か呼んでください。
飲み会でもなんでも呼んでください。
ホイホイ行きます。

みんな素敵でした。みんな面白かったです。みんなとまた会いたいです。

「こんな事やらなきゃ良かった」という思いの100倍、「けれど、やって本当に良かった」という思いが量子もつれを起こして激昂スパークする予定でおります。なので今夜も眠れません。

2024年春に時速246億、新作公演やります。

プロアマ問わず、色んな方々がこの度、集合してくれました。
素晴らしい作品を作るべく心して自分と向き合い、悩もうと思います。
こういった座組でやるのは初めての事。もちろん色々な面で、困難で難しい挑戦にもなると思います。

覚悟を持って不細工に挑みたいと思っています。

沢山の方々に観に来て欲しいです。

常々思っていますが、お客様、観に来てくれる人、いつも応援してくれる方々が劇場にいらっしゃってくれて初めて作品は完成するものです。本当にそれは間違い無いです。
皆様にも改めて、一緒に作ってくれませんか!と心からお願い出来たらと思っております。
頑張ります。よろしくお願いします。

公演情報など、更新して行きますので、是非とも春の挑戦、付き合っていただけたら幸いです。

さあ。

始動です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?