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劇団EXILE JAMザリサイタル

昨年の10月から続いた「JAMザリサイタル」ツアーもお陰様で、昨日無事に大千秋楽を迎える事が出来ました。

Twitterにも書きましたが、本当に応援してくださった皆さまのお陰だと思っています。改めてありがとうございました。

この様なご時世ですからねえ。ましてやツアーともなれば、なかなかに困難な道ではあったと思いますが、お陰様の中のお陰様で、ここまで走り切る事が出来ました。

メンバー、スタッフ一同、皆様には心からの大感謝です。土下座です。うつ伏せになる位の土下座を想像してみてください。今、その状態です。気持ちは完全にそれです。本当にありがとうございました。


ワタクシ川本成、今作品「JAMザリサイタル」では、作、演出、といった形で参加させて頂きました。


思えばいつからだったんでしょうね。

JAMとしては2018年に映画が作られていますから、延べ4年にわたるビッグプロジェクトになるのですね。

4年!?こりゃビッグ!!!ビッグだよ。ビックカメラはビックだよ。BICなのね。GじゃないのねCなのね。とにかくこちとらCじゃないよGだよ。BIGなプロジェクト。

僕個人としても、このお話をいただいたのはもうすでに数年前、勇者が終わって暫く経つ頃だったと思います。


「ドラマには演出家役で出演して頂いて、リサイタルでは本当に演出をやってもらえませんか(ニコリ)」

ワオ!!!

本当にその時、ワオ、と言ったと思います。もう何だったら両手も大きく開いていたのかもしれません。

この様なビッグな事を僕に任せていただける事。本当に本当に心から嬉しかったです。小躍りです。

「勇者のために鐘は鳴る」の時にひょんな縁から劇団EXILEの面々、そしてLDHの皆様と出会えた事。そして、また声をかけて頂き、作品を一緒に作れる事。

しかもですよ。

しーかーも。

あの!あの、SABU監督の大事な作品をバトンリレーの様な形で受け取り、更に生のリサイタルとして展開させるという正に大事(おおごと)

ウワオ!!!(あのポーズ)

でも、今改めて考えてみても、これはある意味では恐怖のビッグでもある。ビッグプレッシャーも感じましたが、しかし何より何より、有難い事です。燃えます。燃えるぜバーニングです。

ひゃあ兎にも角にもありがとうございます。嬉しいなあ。また劇団EXILEとモノづくりが出来る。

僕で良ければ、もちろん頑張ります。頑張らせてください。


その後、今後の予定やプロジェクトの全貌など含めての打ち合わせなど重ね。ワクワクは募りますね。

いよいよ、プロジェクト本格始動の時が。



まずはドラマ撮影です。

衣装合わせでは、SABU監督にご挨拶させて頂いて、「舞台面白かったですよ」なんて嬉しいお言葉も頂き。ひゃあ、恐縮でございます。


いざ現場。


劇団 EXILEのメンバーとの「勇者」以来の再会。勇者終わる時に、またいつかどこかで!と別れたのに「割とすぐ会えましたね」なんてみんなで爆笑したのを覚えてます。

僕は数日間ではありましたが、それはそれはエキサイティングで貴重な時間をみんなと過ごすことが出来ました。

JAMザドラマ、観ていただけた皆様はよくお分かりだと思いますが、SABU監督の世界。いやあ、贅沢ですよねえ。

SABU監督、スタッフの皆様、ありがとうございました。


さて、リサイタルです。(やっと本題)


SABU監督の世界観を自分自身の肌でも感じ、JAMザドラマの全貌を仮編集段階から見せて頂きながら。ほうほう、うわあ、こういう展開になるのか!ウワオ!!!面白え!面白えよおおお!

と、感激してる場合じゃない。

あれ?はっ!

ここから、バトンリレーだわ。バトンが来るわけだ。うっすら遠い目をしてるふりをして、考えない様にしてましたが、確実にこちらの番なのです。俺のターン。ドロー!

さあ、ここからどうする?おうふ。こりゃあ大仕事だぞう。


リサイタル。

リサイタルですからね。


考えよう。


ブツブツ。ブツブツ。


事実をメモ用紙に書き出してみようか。

リサイタル。やっぱライブだもんな。

ヒロシは歌がある。タカシはMASAKO。バースデーボーイズはエアボーカルグループ。チンピラコンビ2組は?歌を歌うわけじゃないか。テツオは、1曲歌ってる。そうかでもしゃべらないな。チャンチャンは?カンフースター。タケルは?ヤクザ2代目。


うん。なるほど。


どうする?(笑)


リサイタル1時間半位?


うーむ。


リサイタルかあ、コンサート?歌謡ショー?でも普通のリサイタルになってもなんか普通だしなあ。いや、普通でいいか。うん、どうかな。


何かアイデアが必要だなあ。

 


とか、考える。


アイデア、アイデア。


そして


その後色々あって。


諸々あって。


会議とかもしたりして。


結果、



ああなりました!(端折り過ぎ)



凄いでしょう。この文章の端折り感。ビックリでしょ?書けよ、色々、事の経緯とかよお。顛末とかさ。どこでどうなってああなったのかよお、書けよ。責任問題だぞ。


でも、まあね。


あまり作品について説明するのもね、野暮ですしね、まあいいじゃあありませんか。

作品が全てです。観ていただけたあれが全てでございます。皆さま!わざわざ観にきて頂き、本当にありがとうございます!

楽しんでいただけましたか!楽しんでいただけたら幸いです。ありがとうございました!


おしまい




ダメだ、ダメですね。

ここまで書いといて!


ひとつだけね。ひとつかな?


今回のアイデアの根幹を。作品は完全にメンバーとお客様のモノです。間違いなく。ただ、僕から語れる部分。今回の作品の僕的なテーマみたいなもの、だけ、感謝と共にお伝えしたいなあと?いいですか?

ダメ?いい?一度、アンケートとろうか。

いや、ごめん、書かせて。

雑談だと思ってくださいね。雑談ね。


考え方。


何かね。SABU監督の作った世界の中のキャラクター達がその役柄の上でリサイタルをやるって事は確かなんです。これは、そう。

でも、SABU監督の産み出した大切なモノを、別人である僕がバトンリレーでリサイタルにさせて頂く訳で、なんだか、言い方アレなんですけど、あまりにもストレートな作りにすると、逆に、ある見えない枠みたいなものから出られない気もしたのです。

これは、でも、当然です。SABU監督が産み出したモノなのですから。SABU監督の線引きはSABU監督しか分からない。

何かある種、「普通」な考え方で行くとその見えない何かに謎の気を使ってしまって、結果こじんまりしちゃう気がするというか、なんか想定の範囲を出ないってか。どちらにとっても良くないなあと。どこかやっぱり奔放でありたい。



そこで。



何か、別の視点から観てみようかと。


全く別の視点から世界を見ると、世界は全く違って見えるし、世界は一瞬で変わる、みたいな事は日頃から非常に興味深く考えていますし、そういう概念、哲学みたいなもの、好き。面白いなあと常々。

で、

JAMはヒロシの物語でもあるのですが、タケルの物語でもありますよね。いや、当然、登場人物ひとりひとり全員の物語でもあります。

その中で。

タケルという存在が巻き起こす色々や、タケルの発言する突拍子のない色々で、周りが翻弄されながら、ドラマか大きく動いていく様がドラマの大きな見どころのひとつでもありましたから、今回、そのタケルの視点からJAMの面々を描くようなリサイタルにするのはどうだろうと。

なんかタケルの突拍子もないけれど全く迷いのない様な歪の様で真っ直ぐな「圧」に巻き込まれる面々。

あ。

じゃあ、この際、そんなタケルにお客様みんなも全員巻き込まれちゃおうよ、と。

JAMの世界へようこそ。です。

タケルが考える今後の事業の説明会の様な。タケルプロの未来。

そう、タケルプロエキスポというある種怪しげなイベントを軸として、タケルプロ支援者の皆様に今後の想像の未来を説明しながら、全員で一緒に時間を共有出来たら面白いなあと。


まずはタケルである町田くんをはじめ、メンバー、LDHさんにこのアイデアを提案した所、みなさん快く賛同していただき、根幹が決まった所で、そこから、一つ一つ、みんなと一緒に内容、パフォーマンスを作って行きました。みんなで、アイデアを出し合って。


しかしね、劇団EXILEの面々は本当にひとりひとりのポテンシャルが高いというか、ご存じの通り、普通の劇団じゃない訳で。勇者の時に増して、全員確実にそのステータスが上がっている事も感じながら、頼もしいなあと。強い。劇団として強い。だから、話も早い。パワー劇団。アベンジャーズ的です。

メンバー、スタッフ、みんな全員でガシガシ積み上げる様な日々。作って、考えて、また挑んで、みたいな。

パフォーマンスは先程も書きましたが、ご覧頂いた通りです。楽しんでいただけてたらメンバー、スタッフ一同とても嬉しいです。

大変だった?大変だったのかな?

振り返ってみれば結局楽しかったなあ。だって、みんな面白いんだもん。劇団EXILEとのモノ作り、やっぱり楽しいなあ。気がつけば終わっちゃったんですねえ。


何度も言っちゃいますが、この様なご時世の中、わざわざ会場に足を運んでいただいた皆様のお陰で無事全公演終えられました。


ライブ、舞台は生です。

そして、お客様がそこにいてくれて、来てくれて、初めて完成するものです。絶対的に、絶対に僕はこれを信じています。


お客様が作品を完成させてくれる。


舞台など、生の作品は台本やアイデア、事前準備、そして稽古したりして本番までにやれる事が沢山あります。本番の為に準備する。

でも、稽古では絶対にはやれない事があります。稽古では想定しても想定の範囲で終わる事。

それはお客様の存在です。

ここ。ここです。そしてここがイッチバン面白い所だと思ってます。

ライブですもの。生ですもの。

以前にも書きましたし、毎度思うのですが、飲食と似てます。

カレー屋さんだとすると、いかにこだわってカレー作っても、カレーが完成してはい終了、ではないです。ここから、人に食べてもらう、という超大きな出来事が待っています。

むしろ、そちらの方が重要度は大きいですよね。

こだわりのカラムマサラとか、どこどこのスパイスだとか米はこうだとか言っても、肝心の食べてもらってみて、キャア全然美味しくない、だと本末転倒です。


「作る」と「食べてもらう」はセットで完成。


とにかく、どんなに稽古しても、準備してもやっぱり、お客様がそこに来てくれて、初めて完成です。だから、どんなに準備しても半分。いや、半分以下かも。

逆に言えば、だから面白い。だから生は面白いと思っています。

生の良さ。舞台の面白さ。ライブならではの事。

いつも、「準備できる事」と「想像の未来」をセットにしてエンタメを考えたいと思ってます。

まだ見ぬ未来を予約したいのです。


今回、皆さま当然ご存知の通り、コロナ禍での公演でもありました。皆さまが様々なリスクとか、制約など、ルールを真剣に、寡黙に守ってくれたり、その中で楽しもうと頑張ってくれたお陰だと思ってます。本当に重ね重ね、ありがとうです。


様々な制約の中の公演。

作る上でも色々と考えました。

ヒロシの「こんばんはありがとう」の醍醐味でもある「ヒロシー」の掛け声出来ない問題、にも直面しましてね。

横山田ヒロシには掛け声で盛り上がりたいじゃないですか。JAMといえばヒロシ。ヒロシの名曲、名シーンじゃないですか。それをやるためのリサイタルじゃないですか。


それすら出来ない。

うーむ。


でも。

あえて、あえて?

心の声を感じてみない?


って事でね。


色々規制があったり、出来ない事や、楽しみ方も制限があったりするこの状況。辛いですよね。


でも、視点を変えると、こんな状況、もう2度とないですよ、と。(2度とないと願いたいですしね)


あえて、この時期にしか出来ない事、楽しみ方を発見しようじゃないか。


人間って凄いですよね。言葉として口から音で出るスピードの何倍も早く、頭の中で何かが巡ってる。

いっつも何か思ったりしてる。なんだったら、何かしながら、別の事考えたりも出来る。無意識で。なんだ!!!凄いぞ。凄くない?


こんな状況の中で、再発見した事の一つ。

声が出せない、歓声が出せないけど。逆に。

頭の中で考えてる事。人間の第六感みたいなものがね。やっぱりちゃんと存在してて、言葉を超える何かがね。あるんですよね。声に出せなくとも。気持ちってやつが、ちゃんと宙に浮かんでて、相手に届いたり、感じたり出来るんですよね。

そのテレパシー的なモノ。

元々ね、元々、それが僕らの中に存在してるんですよね。

うおお。楽しむ。これを楽しめるじゃないか。

「ヒロシー」と声には出せないけど、みんなの頭の中の声が分かる。感じられるだろうと。未来の予約。

想像を超えた感激がありました。みんなで確かに、会場に歓声を響かせる事が出来ましたよね。どうでした?どうだった?

僕は嬉しかったなあ。

今、本当結構な状況で、ネガティブな事も日々いっぱいありますが、そんな中での「あえて」の面白も、発見したいですよねえ。

何年か経って世の中の状況もすっかり改善した時に「あの時さあ、心の声で叫んだよねえ。今考えるとバカバカしいねえ(笑)あの時しか出来なかったねえ」と語りたいもんですね。これも未来の予約ですね。

西野タケルはこう言いました。


僕は想像力を信じています。


想像することで、空だって飛べるし、宇宙にだっていける。

だけど。そこに欠かせない大事なものがもう一つありました。

それは。仲間です。仲間の存在です。
僕には仲間がいます。仲間ができました。一人で出来ない事も、仲間いれば。僕の想像の宇宙に真っ直ぐに付き合ってくれる仲間の存在。一人じゃない。仲間と一緒なら、想像を『超える』ことができるんだと。


この「仲間」というのは、JAMの登場人物、そしてメンバーの事でもあります。ですが、もう一つ、お客様の事でもあります。

皆さまがいなければ、絶対にこのリサイタルは出来ませんでした。作る側、演じる側、そしてそれを目一杯楽しんでくれる側。

みんながみんなで、「楽しい」を想像して、そして自分たちの想像すら超えていけるのが生のライブ、舞台だと思います。

以前には、おそらく物語の中の誰かから突然の誘いを受けてゲームにログインしてくれて、一緒にドラゴンを倒した経験のある方も多いと思いますから、もう仲間です。どうですか、もう仲間でしょう。

勝手に巻き込んじゃいましたね。すいません。でも、今回、この度も、突然の状況に気持ちよく巻き込まれてくれてホントにありがとうございました。


みんなで楽しいJAMザリサイタル、でしたね。


長々とすみません。

いつもこういう文章を書くときは5行くらいで終わろうと思ってるんです。何が5行だ!喋り過ぎだよ、お前!川本!


今年、ワタクシ川本成も、今後色々と発表できる事があります。この際もし良ければ、僕なんぞも心の隅で応援してくれたりしたら嬉しい事です。

もちろん僕は演者でもありますから、いや、ほぼ演者だ。いや、もう何でもいいや。怪しい人、でいいや。ひとつひとつ面白い事を演じたり、ひとつひとつ面白いもの作って、とにかくいつでもアイデアと向き合い、精進したいと思います。

またいつか、機会があれば劇団EXILEともモノ作り出来たら嬉しいなあ。

最強のメンバー。素晴らしい機会をくれたLDHの皆様、そして最高のスタッフの皆様、ご一緒出来て本当に嬉しかったです。

そして、改めて、みなさま。

本当にありがとうございました‼️

またなんか書きます。







































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