見出し画像

【本当にあった怖い話】正面から男の人が全力で走ってきた。

こんにちは、こんばんは!
オーストラリアのケアンズでワーホリ生活をしている、ルナです。

ケアンズは比較的治安も良い場所で、ビーチバレーをやるときは普通に荷物をその辺に置きっぱなしでも盗まれることはないし(絶対とは言い切れませんが)、一人で夜中に街を歩いて帰ることがあっても全然平気。

しかし「自転車は鍵をつけないと盗まれるよ」なんて話をよく聞くので、自転車を停める時は必ず鍵をつけるし、なんならサドルを外しておく事も。
(サドルが無い自転車は盗んでも売れないため、盗まれにくい。)

世界中どこに居たってある程度の危険はあるし、ちゃんと気を付けるところに気を付けていれば大丈夫。

そんな風に思っていました。

自転車を盗まれるとか、襲われるとか。
そんな話を聞いてもきっとどこか他人事のような、自分には起こらないだろうという気持ちがあるのは、私だけじゃないはず。

しかし昨日、大好きなバレーからの帰り道。
夜10時。

帰宅時間が22時を過ぎるなんて日常茶飯事だし、特に何も考えず、いつものように自転車に乗って帰路につきました。

家まであと500メートルというところで、遠くに歩いている男の人の姿を見つけます。比較的大きな道で歩行者がいることも珍しくはないため、特に気にせず家を目指す私。

私とその人の距離が50メートルほどになったとき、その人がいきなりこっちに向かって走ってきたのです!
私はその人を避けようと、斜め右へ進路変更をするが、なぜかその人も同じ方向に来る。反射的に今度は左へハンドルを切るが、その人もまた左へと方向を変えて、確実に私に向かって来ている。しかも手を大きく振りながら迫ってくるので、私の進路を遮ろうとしているのは明らかで。でも避けることができなくて。

気づいたらその男はもう私の目の前にいて、私はブレーキをかけるしか選択肢がありませんでした。

ーー もし人がいきなり襲ってきたり、自分が恐怖に陥ったとき、はたして私は大声を出せるのかな?助けてって叫べるのかな?

答えが分からない(分かりたくない)ことを考えたことが、昔ありました。

まさか、その答えを知る日が本当に来るとは思ってもいませんでした。



男の目の前で止まると、いきなり私の乗っている自転車を掴み、力ずくで奪おうとしてきたのです!
一瞬の出来事で何が起きているのか把握しきれないまま、咄嗟に

"HEEEELP!!!"

と叫んでいました。
それも、こんな大声出せるんだって、自分で驚くくらいの大声で。

叫びながら辺りを見渡すが、運悪く、周りに人も車も見当たらない。
助けは来ない。叫んでも意味がない。やばい。どうしよう。
一瞬のうちに色々なことが脳内を駆け巡る。

すると男はびっくりしたのか、自転車から手を離し、私の後方へと走っていったのです。

HELPの一言が終わらないうちの、本当に一瞬のできごとでした。

自転車を漕ぎだし、再び家を目指す。
信号が赤だったのに気づかず、危うく車と衝突しそうになったところで、ふと我に返って、一度後ろを振り返る。
男は視界から消えていたけど、やっぱりまだ怖くて、ひたすら家に向かって全力でペダルを漕ぐ。

無事に家に辿り着き、ハウスメイトにあった出来事を話し、強く抱きしめてもらって初めて安心しました。
一人暮らしじゃなくて本当に良かった。


1日経って、昨日の出来事を振り返り、何をすればよかったのか考えてみた。

向かいに人が歩いてきている場合、なるべくその人から離れたところを通り過ぎること。
私が避けた方と同じ方向に向かって走ってきた場合、反対方向にハンドルを切るのでは追いつかれてしまうため、そのまま右なら右へ進むこと。


幸いなことに、今回は何も危害はなかったけれど、かなり平和ボケしていたなと気づかされました。これからはもう少し危機感を持って、なるべく人通りの多い道を選んで帰るようにします。

そんな私の、人生25年目にして初めて身に起きた恐怖の体験談でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?