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定年退職して、まもなく2年が経過して思うこと

2019年9月末、38年間のサラリーマン生活に終止符を打ちました。そして10月から個人事業主として「セカンドステージ」をスタートし、まもなく2年になります。あらためて、この2年間を振り返ってみたいと思います。

■日常生活について

土日が完全休みだった毎日が、全く関係無くなりました。むしろ、土日に働くことが増えました。但し、以前のようにフルタイムで働く日はほとんど有りません。BNI(世界的異業種交流会)の活動や、プロティアン株式会社(人材紹介)婚活倶楽部JMA(結婚相談)の仕事においては、どうしても外せないミーティングは有りますが、それ以外は基本的には自由です。

コロナのせいで、今までのように、気軽に海外に行ったり、外食をしたりはなかなかできない状況ですが、それでも自分の判断自分の責任において、決断行動できることは、とても嬉しいことだと思っています。

2017年2月に大阪での単身赴任生活を終え、妻とふたりの生活になってから丸4年が過ぎました。月日が経つのは本当に早いと感じています。妻も仕事が有り、それなりに忙しくしていますが、共通の趣味であるマラソンやお酒を一緒に飲む機会も増えました。単身赴任の経験から、家事についても、何となく分担して協力できていると思っています。

■BNI(BUSINESS NETWORK INTERNATIONAL)について

2019年11月に加入してまもなく2年になります。初めてビジターで参加した日、びっくりするくらいの衝撃を受けたことを覚えています。サラリーマン時代には全く遭遇したことのない世界でした。ほとんどの方が個人事業主で、様々な職業の方々の集団でした。こんな職業の人がいるのか???本当にそう思いました。

そしてコロナになり、世界中のあらゆることが大きく変わりました。それでも、それぞれの方が、とにかく「ビジネスを止めない」ために一生懸命前を向き頑張っています。

BNIというのは、「GiversGain(与える者は与えられる)」の精神に基づき「リファーラルマーケティング」の手法でビジネスを拡大する「世界的異業種交流会」です。1985年にアメリカで生まれ、日本でスタートしたのは2003年からになります。現在、世界76か国にも及ぶ国々で27万人以上のメンバーが10,000を超える数の「チャプター(様々な事業分野の専門家によって構成されるBNIの支部)」で活動しています。日本国内でも9,600社を超えるメンバーが活動しています。

私は「ジャンヌチャプター」というグループに所属しています。メンバーは45名、そのうちの25名が女性です。もともと2名の女性が立ち上げたことから、この名前になったそうです。45名全員、カテゴリー(業種)が異なります。毎週水曜日の11時から13時まで、定例ミーティングを行っています。以前は、銀座のレストランで行っていましたが、現在はZOOMで行っています。ミーティングのアジェンダは世界共通で行われています。まずメンバーが、自分のビジネスについて「30秒ウイークリープレゼンテーション」を行い、その後、ビジター「25秒ウイークリープレゼンテーション」を行います。そして、毎週2名がスライドを使いながら「7分間メインプレゼンテーション」を行います。最後に、この1週間の「リファーラル(メンバー間で交わされる個人的なビジネスの紹介)」の成果発表を行います。定例会については、欠席、遅刻、早退は原則として認められていません。なぜなら、お互いの信頼関係を築くことが重要だからです。BNIでは、定例会以外の時間で、様々な「トレーニング」が用意されています。「ウイークリープレゼンテーション」や「メインプレゼンテーション」の効果的なスキルを学んだり、他のチャプターメンバーと交流する機会になります。また、メンバー間同士で「1to1」という、お互いのことを理解しあうための個別ミーティングを行います。

このコミュニティに出会えたおかげで、様々な方に出会うことが出来、ビジネスを拡大できるチャンスも広がり、充実した毎日が送れていると思っています。

ご興味有る方は、是非一度「ビジター参加」をおすすめします。人生観が変わるくらいのショックを味わうことが出来ると思います。ZOOMで開催しているので、全国あるいは海外からでも参加可能です。

■仕事について

会社という組織から外れて「自由」になりました。経済的には、サラリーマン時代のように安定はしていませんが、それでもうまくいけば、サラリーマン時代以上の収入を得られる可能性があります。そして自分のやりたいことができるというのが一番の幸せです。

*人材紹介業

2019年10月から「プロティアン株式会社(旧 株式会社EDUCI)」に業務委託という形でお世話になっています。仕事の中身といえば、仕事を探している求職者と、働き手を探している求人会社とをマッチングするお手伝いを行う仕事になります。

人材紹介業については、全くの素人でしたが、代表の金澤美冬さんのアドバイスを頂きながら、この2年間でそれなりのマッチングが出来ています。もともと損保に38年間いた関係で、中堅損保数社の求人を開拓することができました。またBNIメンバーからの紹介から損保以外の業種の会社や求職者の紹介も増えてきました。

始めてマッチングが決まったとき、今まで経験したことが無いくらいの喜びを感じたことが忘れられません。求職者からも、求人会社からも、ものすごく感謝されました。その結果、金澤さんからも喜んでもらえ、最後に自分の報酬につながることができ、とてもやりがいのある仕事だと思っています。

*結婚相談業

2020年7月から「婚活倶楽部 Just Meet-A」に業務委託という形でお世話になっています。代表の池津和子さんに弟子入りし「仲人士」として仕事をしています。仕組みとしては、会員登録して頂いた会員さんの担当仲人として、お相手の方とのお見合いのセッティングと立ち合いを行い、交際並びに結婚までをサポートする仕事になります。

お見合いの形式も、コロナの影響で大きく変わりました。今や「ZOOMお見合い」が主流になりました。そのおかげで、直接会うよりも、気軽に会えるので、多くの方とお見合いが可能になります。「ZOOMお見合い」も担当仲人として、一緒に立ち合いを行います。それでも、お二人がZOOMに入ってきたことを確認して、自分だけZOOMから抜けます。ここまでが、立ち会いミッションになります。

最近では、マッチングアプリもかなり多くなった気がします。しかし、危ないサイトも多く、本気で早く結婚したい人は、お金をかけてでも「結婚相談所」を利用した方が、安全で早道だと思います。

現在14名(男性9名、女性5名)の会員さんのお世話を行っています。まだ成婚カップルは誕生していませんが、そろそろプロポーズの段階になりそうな会員さんがいます。とても楽しみです。

近日中に、我が家の玄関に、看板をかけます。結婚を願う親御さんをターゲットにしたデザインにする予定です。

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*セミナー講師

プロティアン株式会社主催で「おじさんによるおじさんのためのセミナー」を定期的に行っています。

テーマは、ずばり「50代サラリーマンの皆さん、何となく定年を迎えてはだめですよ!」

サラリーマンの皆さんは、ほとんどの方が「定年がゴール」だと思っています。「その先のことはその時になって考えよう」という方が、多いと感じます。正直なところ「それでは遅い!!!」ということです。これまで、ほとんどの会社の「定年が60歳、再雇用で65歳まで」だと思います。法改正で「65歳定年、70歳まで再雇用」の会社も出てきました。人生100年時代と言われる今、会社を離れた後の時間は膨大にあります。

ちなみに、20歳から60歳まで働いた場合「10H/日×265日/年×40年=10万6,000時間」になります。60歳で仕事を辞めて80歳まで生きた場合、自由な時間は「14H/日×365日/×20年=10万2,200時間」になります。

すなわち、60歳の時点は決して「ゴールでは無い」ということです。まだまだ人生の折り返し時点だということになります。

組織にいる間「受動的な立場」でいられます。会社に対して不満があっても黙って仕事をすれば、定期的に収入もあり、身分も保証され、会社の同僚や、取引先のつながりも有り、寂しさもありません。

組織を離れれば、必然的に「能動的な立場」になります。しかし何十年も組織にいれば、簡単には切り替えは難しいと思います。

コンラッド・H・ウォディントン教授の著書「21世紀へ生きる条件」の中で、人生の三大不安要因「貧困・病気・孤独」を挙げており、これらを克服する生きがいの三要素として「富・健康・労働」を挙げています。

結論を言えば「労働」をすることによって「孤独の不安」は解消され、かつ「貧困の不安」「病気の不安」も解消される可能性は出てくると思います。但し、働きすぎて身体を壊さない程度ですが・・・

セミナーでは、「ちょっと立ち止まって、将来のことを考えてみましょう」というワーク形式で行っています。今後、プロティアン株式会社主催以外でも、機会を探して、開催できればと思っています。

10月24日(日)の10時半から「土屋グループ銀座ショールーム」でセミナー開催が決まりました。コロナ渦のため、限定10名になりますが、久々のリアル開催なので、とても楽しみにしています。


*最後に

考えてみれば、現在の仕事はすべて「誰かの幸せをサポートする仕事」だということに気づきました。だからこそ、それらがうまくいけば、感謝され、自分も満足できるということになります。

現在62歳ですが、リタイアは全く考えていません。気力と体力が続く限り「生涯現役」をめざします。まだまだ新しい仕事のチャンスがあれば、挑戦したいと思っています。

そしてついに、待望の書籍「おじさんの定年前の準備、定年後のスタート ~今こそプロティアン・ライフキャリア実践~」が9月10日に発売になります。著者は金澤美冬さん。7名の実在のおじさんが、インタビュー形式で登場し、私もそのうちのひとりとして登場します。本の表紙に自分の顔が出て、しかも生い立ちから現在の仕事について書いてもらえて、まるで夢のようなことが現実になる感覚です。

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トップの写真は、ご存じの方もいると思いますが「福の神 仙臺四郎」の肖像画です。江戸末期から明治35年頃に仙台に実在した人物で、言葉はほとんど話せず、毎日、街中を徘徊していたそうです。それでも、彼がふらりと立ち寄る店は必ず繁盛し、彼が抱く子供は丈夫に育つということから、当時から大変な人気者だったそうです。このような伝説から、福の神として多くに人に愛され、四郎さん「お姿」を家庭に飾ると縁起が良いそうです。ということで、私の机の前に飾っています。


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