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Fixhands AIの魔法で芸術的な手を創り出す

みなさん、こんにちは
今回はSDXL用のLoraのFixhandsを検証してみたいと思います
このLoraはSD1.5にあったbadhandと同じ様に手の整形を助けてくれるLoraになります

SD1.5のbadhand検証はこちらで行っていますので、興味のある方はチェックしてみてください




はじめに

まずは、Fixhandsについて紹介します

bdsqlszさんの作成したLoraで下記からダウンロードできます

同時に公開しているモデルはAnimagine3.1をベースにしているようですので、LoraもAnimagine3.1がベースだと思われます

また、EasySdxlWebUiという簡単にSDXLモデルを使用できるWebUIでは標準サポートしているみたいです


比較

では早速見ていきましょう

左から重み1、0.5、0.3、なしです
モデルはAnimagine3.1系です

なしのイラストでは指が両手ともに4本ずつの指しかありません

0.3では変化はありませんが、0.5の時点で5本指に変化しています

1では手の形自体が変わっていますが、ちゃんと5本指になっているようです

続いてはこちらを見てみましょう

なしのイラストでは右手の下に指が1本潜り込んでいますね
左手についても左右逆転しているような若干の違和感があります

これが、0.3の時点で右手についてはちゃんとした5本指となっており、左手もある程度の違和感が減っています

0.5は大きな変化はありませんが、左手の違和感がより減っているように見えます

逆に1までいくと右手に指が増えており、左手も形が悪くなっていますね
これは逆に効きすぎているのかもしれませんね

次はこちらです

なしの状態では右手がかなり破綻しています

0.3、0.5では形自体は良くなっていますが、そもそも手の形が左右反転しています

1になると左右反転は直りましたが、指が6本に増えてしまっています

この場合は1まで重みを上げても5本指までの修正はできませんでした
なので更に重みを上げたり、少しずつ数値を変えて当たりが出るまでガチャを回すしかないかもしれませんね


次はPony系のモデルでも見てみます

右手に関しては形は整っていますが指が6本になっていますね
左手はもともとマントに隠れていたのが突き抜けて出てきてしまっています

続いてはこちらを見てみましょう

なしから1まで全て同じ形となっています
形自体は整っているからか効果がありませんでした


次はこちらです

なしでは右手が6本指、左手が4本指となっています

0.3で右手の形が整い、0.5では左手も見切れていますが5本指と考えても違和感ない形に見えます

1では右手は6本指のままですが、左手はちゃんと5本指になっています

最後にこちらです

こちらはなしの時点でちゃんとした手が形成されていますが、1にすると逆に4本指になってしまいました


Animagineでは手の整形に非常に高い効果があるように感じました
ただし、全てがちゃんと整うわけではなく、逆に効きすぎてしまうことも多い印象だったので普段は0.5くらいで運用して、形が悪かったら数値を変えて出し直すのが良いと思います

Ponyに関してはAnimagineに比べるとかなり効果が薄い印象です
逆に悪さをしていることも多かったので使用するには注意が必要だと思います


欠点

非常に効果の高いFixhandsですが、少しだけ欠点もあります

まずは、複雑な形の手には効果が薄い点です

当たり前の話ではありますが、全ての手の形に対応しているわけではありません
学習時点での対応したものがないであろう、複雑な手の形をしている場合には効果が見られません

絡み合った手の部分は効果が見られません
ただし、腰に回した手に関しては補正がされているようです


もう1点は特定のイラストには影響が大きいと思います
それは、イラストの線が太くなり、彩度が上がる点です
通常のイラストであればそこまで気にならない部分だとは思うのですが、水彩画や、淡い雰囲気で細い線のイラストに対しては影響が大きいと感じています

上がFixhandsあり、下がなしです
雰囲気、上のイラストのほうが色が濃く、下が薄く感じると思います

細かく見てみます
まずはアウトラインです

耳の部分のアウトラインを比較するとはっきり分かると思います
ありのほうが明らかに太くて濃いです

続いて彩度です

ありの黒髪の色が濃くなってしまっています

上記の比較結果から淡い雰囲気のイラストを作りたいと思っている方は注意が必要です

私のイラストも淡い雰囲気を出していきたいと思っていますので、普段はなしか重みを下げた状態で運用して手の修正を行うinpaintやAfter Detailerなどでうまく対応していきたいですね


最後に

SDXLはSD1.5に比べるとデフォルトでも手の形は結構しっかりとした形で出ることが多いです
しかし、それでももちろん破綻しないわけではないので、今回紹介したFixhandsをうまく使っていきたいですね

ただし、Ponyモデルの場合は使用に注意が必要だと感じました

また、私の画風には合わない部分もあったのが非常に残念でした

効果の高いLoraですので、さらなるバージョンアップに期待したいですね

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