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自動運転、デジタル時代の新しい交通機関の活用を考えませんか

移動手段も技術革新が進んでいる

 ここ数年、自動運転の話題は、ごく普通にニュースで報じられるようになった。しかし、世の中をみれば、移動手段もどんどん技術革新が進んでいる。

 例えば、私も参加していたSXSWというアメリカのカンファレンスでは、街中で行われているイベントで、その移動に電動スクーターが活躍していた。しかも、自分の目の前にあるスクーターのQRを、自分の携帯で読み込めば、そのまま利用が開始でき、どこでも乗り捨てられるという便利さだ。

 このように、ここにきて、タクシーのスマートフォンのアプリからの予約や、新しい技術による交通手段の登場など、私たちの移動が、飛躍的に変化している。

なのに、大きなイベントで交通規制

 しかし、相変わらず日本では、大きなイベントがあるたびに、交通規制が行われる。その代替手段が提示されることはなくである。例えば、今年の大阪のG20がそうである。

 大阪府警は6月27~30日、要人の車列警護のため、大阪市内を中心に交通規制を実施予定。市内に流入する交通量を平日通常時の約50%に抑制する目標を掲げている。

 この代替手段はないのだろうか。実は、前述のSXSWでは、市内は大幅に交通規制されている。それは、参加者が交通事故に巻き込まれないようにするためである。その代わり、きちんと代替手段が用意されている。

 シャトルバスが、無料で会場の間を走る。車の代わりに、ライド・シェアーの自転車、スクーターが大量に用意される。自転車が、人力車のようなものをけん引する、自転車タクシーも走るのである。

 今回の要請は、警察庁が行うもので、もちろんそれ自身は役所の仕事としては当然だ。しかし、他の役所や関係者で、この期間の代替手段を社会的な実験として行っても良いのではないだろうか。

 技術の進化、新たな移動手段の登場により、新しい交通機関を使った、街づくりを考える、良いきっかけになると思う。少なくとも、今年の実験は、東京オリンピックでも活用できるはずだ。

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