惚れ込んだ土地じゃなくても移住しちゃえばいい

新潟県の上越市に移住した私が、11月に開催するトークイベントに登壇することになった。

イベントでは上越に暮らしてよかったことや、気づいたことを話してほしいと言われたけれど、考えてみれば上越に惚れ込んで移住したわけじゃないので、いわゆる地方移住関連の雑誌やイベントで語られる”カフェを開業したくて”とか、”地域のために仕事がしたくて”という美談が語れない。

じゃあなぜ私はここに住んでいるかというと、新潟出身の夫が土地勘のある場所だったこと、夫の父親が住んでいたこと、東京から出てきた私にとっては田舎過ぎず、かつ丁度いい自然があって暮らしやすいからだ。

上越は大型のスーパーやホームセンター、イオンにチェーンの飲食店などがひと通り揃っている。水族館や図書館、子どもが無料で遊べる屋内施設もあり子ども連れの家族にも暮らしやすいと思う。

現に、上越より田舎度が増す、となり街の長野県信濃町や妙高市などから家族で上越に移り住んだ話をよく聞く。最初は自然を求めて地方暮らしをしていた人たちも、”便利さ”を求めて上越に引っ越してくるのだ。

移住した当初ペーパードライバーだった私も、夫による教習によってなんとか運転できるようになり、隣県の長野県や富山県にも気軽に出かけられることもメリットだ。

地方に暮らして一番怖いのは、そのコミュニティに入って盲目になってしまうこと。いくら新潟県内で話題になっていても、一歩外に出れば全く知られていないことのほうが多いし、身内ノリにどっぷり浸かるのは極力避けたい。

東京にいたころよりも確実に新潟目線は養われているけれど、地元の人よりも客観的な視点で、冷静に物事を判断できるのは移住者にしかない能力だと思う。

だからといってライターの仕事では地域を選ばず面白いと思ったことを伝えたいと思うし、それがフリーランスの醍醐味ではないだろうか。

「新潟のライターを探している」といった仕事の依頼をもらう度、“新潟の人”と思ってもらえることは嬉しいけれど、新潟と東京、両方の視点を持つことが私の強みなので、その強みを生かせる仕事があれば進んで請けていきたい。

この土地に惚れ込んで移住したわけじゃない私は、上越を拠点にしながらいろいろな場所で刺激を受けながら暮らしていきたいと思っている。
拠点としての移住地、そして次のステップに進むための中間移住地、があってもいいと思う。

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エッセイのようなもの

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