思い出す事が在る。

「思い出す事」が在る

これを見て。

残される方もエグいくらいしんどいから、死なないでよ
https://cakes.mu/posts/29277

昔仕事仲間が同じようにして、いってしまった。
楽しかったのに
もっといろんな事を一緒にしたかったのに

突然のその事実の前にがらがらと音を立てて崩れ墜ちて行く。

それでも、動かない。
じっとりとした室内に動かなくなった彼と浅い息をする私だけ。

理由は解っては、居た。
評価の高かった彼はその評価を得たかった訳では無かったのでその重責に耐えかねたのだ。←勿論それを本人が聴けば否定されるのは百も十も承知の上だった、

本人が周りに対して心を閉ざしたままだったから。

せめても、
世界の変わって往く姿を視て、なにかが心に止まればと思って居た、でも。

あれだけ
あれだけ必死に繋ぎ止めようと毎日通ったのに・・・・・・・。

二度と動かなくなった彼の体を起こし、揺り動かし、怒鳴り声を上げた、

その騒ぎで隣人が覗きに来て・・・・結局警察やら役所を呼ぶ事になった。

外傷は無い、気遣って置いていった薬をほぼ飲み尽くしていた。「今なら」そんな事も無いけど。

全てがまるで走馬灯のようであり、夢か幻でも観ているかのようだった。

『残される方もキツいから、死なないでよ』

ぽつりと仕事の総括が云う。
彼の状態を知っていたから。

私はこの言葉を云う資格が皆無い、それほど繰り返したから。

でも
逆に、この言葉を云った人達の殆どは、


其処に至る経緯をなにも知らずにこの言葉だけを使っていたのも、

私は知って居た、

「だからお互い様だ。」と思っていると、
まだ若かった別の友達がこつんと私の頭を優しく小突く。

お前参ってるだろ。
そんな事・・・・・。
顔に出てる。

射抜かれるような眼差しは緊張感を帯びていた。
これを見て「ああ、今は私が彼と同じ状況なんだな」と脳裏の遥か片隅でぼんやりと思った、

やり方は知っている、今なら出来なくも、無い。と云うよりやって仕舞えるだろう、

hideのように、
そしてリカさんのように。

そう、それが真相なのだ、と。
私は知って居る。

知って居た、だからこそ!!と。

でも、
望む世界との乖離がそうさせてしまったとも云える、でも。

でも、やっばり助けられた のに、とも思えるのだ、だから。

足掻いて、騒いで独りピエロのように道化になって

・・・・・・・結局は、救えなかった。

「今は、そうしてろよ。」
俺の方からは見えないからさ。

友達はそうぼそりと呟いた。
彼を心配していた私と同じく、私も友達に同じ心配を掛けた、その彼の言葉、が。

その時。
間違ったのだと思った。
最初はぽつりぽつりだった口を突いて出る後悔と苛みの言葉は、まるで恨み言のようだと思えた、なのに。

俺ならこうする
俺も同じかなぁ
判っかんないよ、そんなの

それまで黙ってた友達は最初は硬い声で、その内少し落ち着いた声で返事をしてくれた。

とても有り難いと今でも思うのだが
それを機会が有った時に云うと、

「なに言ってんだ、オメーが最初に言ったんだろ、俺は同じ事をしただけだよ!」と笑う。

この事は
それまでの免許と独学や実地から
私にもう一度学び直させるきっかけをくれた、

否。私は高い技術を学べば全て助けられるとタカを括ったんだと突きつけられたのだ。

少なくとも当時の私はそう思った、
毎日毎日何度も考え直し、友達とも話をし直して。

そんな環境と友達も有り難かった。

「有り難い」と云う、言葉。

それにあの時のhideが脳裏で重なったのはその頃の事だった。
それから直ぐに心理学で有名なところで週毎に学びに行った、仕事を制限してでも。

知らないと云う事ほど罪深い事は無い

それはその時から今でもその通りだと思っている。
身に沁みて居る。

「70の手習い」と云う言葉に納得が行くようになったのもそれからだった

その人を置いて事を進めてはいけない、と。

その人が単なる歯車になってしまっては、


その人は現実を見失って
衝動的に走ってしまうからだ、

それを避けるために。

それを、避けるために!!

それからかなり経ってから
とある絶望に偶然出会った。

その時、私の口をついて出た言葉、

それこそが
冒頭の記事のタイトルそっくりそのままだったのだが、

それと同時に
友達にもあの当時言われた言葉そのものでもあった事を思い出した。

その絶望の時は既に、

人間の及ぶ処に非ずと達観仕切っていた。

図らずも助かった事を今でも有り難いと思っては居るが、私の力量では有り得無かった、とも。

あの時彼に届けられなかった言葉を今此処に書き添え・・・・・・え?聴いたから良い?あ、そう。

それなら良いよ、元気にな。ってかさいい加減・・・・え?まだ良い?うーん😒まあ、それならそれで。

では最後に。
冒頭の記事の
松本千秋さま
ヒラヤマチカさまに

厚く御礼と光りのありますよう願いまして
ありがとうございます。

              

もし読んで興味が涌いた、助かった、もっとこんな事が広まればと思って下さったらお願いします。 無理にしないで大・丈・夫! あなたもゆとりを、ワタシもゆとりを。