はじめての子連れ旅。カナダへ

はじめての子連れ海外旅行、カナダへ行ってきた。

バンクーバーを経由して、ロッキー山脈の玄関口となる都市・カルガリーに暮らす友人を訪ねて、友人ふたりと娘と一緒に。

そろそろ旅をしたいと思っていたけれど、夫の仕事が忙しく、家族旅行の機会を逃しかつ先の予定を立てられずにいたので、友人に会いたいという思いも相まって、思い切って決行!

冬が訪れる前にと、ぎりぎりラインの10月頭に飛び立ち、国立公園でのハイキングも計画していたけれど、私たちが出発する直前にカナダでも時期としては異例の大雪が降り、カナダはもはや冬。

想定外の寒さだったけれど、冬のカナダは美しかった……!

カルガリーから車で1,2時間かけてロッキー山脈の麓のバンフへ。移動中も含めて、見渡す限りの雄大な自然にただただ息を呑むばかり。途中、放牧中の馬が道路を横断していたり、うさぎが飛び跳ねていたり。熊や鹿も出るらしい。

晴れてはいたものの、辺り一面雪景色。(いつもより入念に準備をしたというのにカメラを忘れるという失態!写真はスマホで……)

海と山に囲まれたカナダは肉も魚も美味しい。広大な牧草地帯でのびのび育った赤身のアルバータ牛や肉厚なサーモン。移民を多く受け入れるカナダならでは、多国籍料理も充実。何を食べても美味しかった!

海外でのマーケットやスーパーで、そこで暮らす人々の食生活を想像するのも楽しい。

カナダは先住民(カナダ・インディアン)を迫害してきた歴史を反省し、近年ではその文化の継承や教育の復興などが積極的に行われ、現代のカナダ社会で先住民は重要かつ独特な地位を占めるそう。州によって異なるけれど、友人が住むアルバータ州では、大きな事業を起こす場合などビジネスを動かすにも、先住民の許可が必要で、彼らを味方につけないことには何も始まらないという。

夫婦でアルバータ州に赴任し、お互いにばりばり働きながら、2歳の息子の子育てをする友人。日中はデイケアというカナダの保育園のような場所に預けていて(カナダの保育料は日本に比べてかなり高額なのだとか)、良くも悪くもお熱で呼び出されるようなことはないらしい。

そもそも仕事終わりの定時は4時頃で、ファミリー・ファーストの文化が根付いているため、日本に比べて夜の会食も少なく、家族ぐるみで交流するケースも多く、家族でゆっくり過ごす時間が増えたと言う。夏の週末は車で近場の山へハイキングへ出かけるほかアクティブな趣味を持ち、私たちが訪れた週末の最終日も旦那さんはマラソン大会へ出かけていった。

日本人はまだまだ、家族や趣味などの遊びよりも、仕事ファーストで働きすぎな気もするな(うちの夫とか!w まあ、夫は仕事が趣味でその境界線があってないようなものだけれど)。

現地に住む友人を訪ねる旅は、地元の人に愛される美味しいお店やすてきな場所に行けるし、現地の暮らしを垣間見れるからいい。事前情報を調べすぎないので、予想外の景色に出会えるのも嬉しい。今回のロッキーの雪景色は季節的にも想定外で、美しかった。

帰任する前に、子連れでも、行けてよかった。友人がいなかったら、カルガリーを訪れる機会はなかったと思うから。

ふたり分の冬物と娘の離乳食を詰め込んだ15kgのスーツケースを引いて、8kg近い娘を抱っこ紐で抱え、長時間のフライトを乗り切るための小道具(iPad、絵本、おもちゃ、食料etc)でパンパンのリュックを背負い、パスポートほか貴重品を入れたショルダーをかけ、全方位で身体を使って、重たい荷物を持ち、家を出発した時点で、正直めげそうになっていたけれど(笑)。

今回の子連れ旅行で、なにより怯えていたのは長時間のフライト。行きは東京からバンクーバーまで約8時間、帰りはカルガリーから東京まで約11時間。日本との時差は16〜17時間。

行きのフライトは、夕方発で、ちょうど普段眠っている時間だったので、娘はほとんど眠って過ごした。友だちと3人並び、プラス1万円で一番前の広い席を確保していたため、起きている時も娘も少しは動けたし、離発着の時にはおっぱいを咥えさせて、激しく泣きわめくこともなく割と順調だった。娘が起きそうになる度に乳を咥えさせたり、立ち上がって身体を揺らしたり、姿勢を変えたり、私自身は娘を寝かせることに心を砕いていたので、ほとんど眠れず、徹夜状態だったけれど。

帰りのフライトは、娘も寝ている時間より起きている時間のほうが多く、席も通常の狭い席だったため、乳を咥えさせながらトントンして寝かせる、ごはんやおやつを食べさせる、機内のモニターでトイ・ストーリーやファイティング・ニモなどキッズ向けの映像を見せる、機内を散歩する、をひたすら繰り返した。CAさんが2つ空いている席への移動を提案してくれたけれど、行ってみると欧米の身体の大きな男性が真ん中に座り、ほぼ全席を使用して爆睡していたので諦めた(笑)。

途中、私が突然の寒気と関節の痛み、頭痛、謎の腹痛に襲われ、はしゃぐ娘に対応しきれずカオス状態に。意識が朦朧とするなか、動き回る娘を膝の上であやし続けてくれた友人たちにはただただ感謝しかない。長時間のフライト、一人では乗り切れなかったと思う。フライトのみならず、旅の途中も何度も助けられた。

一人でも狭い席に、半袖の人もいるなかダウンを着込んでマフラー巻いて、ほぼ直角に座り、歩くことを覚えたばかりの動き回りたい娘を抱いて、自分の不調と娘の機嫌と向き合う11時間は長く、正直すでにあまり記憶がない(笑)。早く布団で足を伸ばして横になりたいと思っていたような。娘も早く動き回りたい、とうずうずしていたと思う。

長時間のフライトは、狭いスペースで機内食を食べるにもいつ娘が手を出して飲み物が溢れるか、食事が吹っ飛ぶかひやひやするし、泣きのスイッチが入ってもできることが限られるからやっぱり緊張する。その緊張は「周りに迷惑をかけたくない」という思いからくるもので、そのプレッシャーは娘にも伝染しがち。

今回のフライトでは、友人たちにはたくさん迷惑をかけたし、周りでも気になっていた人はいたと思う。それでも、前の席に座る老夫婦が「いい子だね〜」と声をかけてくれたり、斜め後ろのおじさんが孫の写真を見せてくれたり、後ろのお姉さんがあやしてくれたり、娘が声を上げても通りかかる人が「so cute!」と笑いかけてくれたり。周りの小さな行為や友人たちの「かわいいね」「大丈夫だよ」という一言が、私の緊張を和らげてくれた。

日本でもよく電車のなかや街なかで主におばちゃんたちが話かけて自然にあやしてくれるけど、私も気さくに声をかけてお節介できるおばちゃんになりたいなといつも思う。自分が子育てをするまで意識したことがなかったけれど、子どもに対して「泣いてもいいんだよ」「ここにいていいんだよ」という態度を全力で示したい(もちろんどこでも!というわけではなくて、お酒が飲めるレストランとか“大人になったら行ける場所”があるのはいいことだと思う。私もそういう場所には”子なし“で行きたい)。

ちょうどカナダから帰国した翌日にsoarで公開された、子連れ出勤を実践する授乳服の「MO HOUSE」の記事にも書いたけれど、「お母さんだから」とすべてひとりで抱え込んで、あらゆることを“我慢”することなく、人に頼りながらも、子育てを楽しめる社会になったらいいな、と思う。お母さん(あるいはお父さん)と子どもが1対1ではなく、じじばばでもおじおばでも、友だちでも社会の人でも、一瞬でも子どもと関わる人が増えて、三角形以上の関係になればなるほど、お母さんの心は軽くなって、子育てが楽に、楽しくなる気がする。

帰国日の夜、取材(仕事)の予定を入れてしまっていたので(20代で独り身の頃のように自分の体力を過信してはならぬ!とちょっと反省w)、成田から大きな荷物を持って千葉に住む従姉妹の家に駆け込み、娘を預かってもらった。気が置けない従姉妹夫婦にも本当に助けられている。

夜中にベッドから転げ落ちたり、突然嘔吐したり、焦る場面もあったけれど、特に大きな病気や事故もトラブルもなく、はじめての子連れ旅は無事終了。

時差やフライト含めやっぱりなかなか大変ではあったけれど、日本では見ることのできない美しい景色、その土地ならではの美味しいごはんとお酒、旅という非日常のなかで友だちや娘と過ごす時間は最高だった! 1歳になったばかりの娘はほとんど覚えていないかもしれないから、写真でアピールしよっと。

学生時代にバックパックを背負って旅した時とは明らかに見える世界もできることも違うけれど、子どもとの旅も自分ひとりでは得られない新しい視点や体験を与えてくれる。

懲りずにまた、三角形以上の人の輪なかで、子連れ旅、したいな! 今度は家族で、あるいはもう少し近場の台湾あたりとか!笑 

さて、帰国日翌日の昨日は1日おやすみして、今日から日常! 娘は保育園へ、私は仕事!



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徳 瑠里香

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