緩くて密な関係

本格的に教育を仕事にするようになってもうすぐ3年。

「団体にしないの?」
とか、
「会社にしないの?」
とか、時々質問されるようになってきました。

多分しないです。
少なくとも、ここ数年の間に組織にすることは頭の中に全くありません。

フリーランスとして働き始めた頃は、
「代表取締役」とか「社長」とか、
そういう肩書きが眩しかったのに、
すっかり憧れなくなってしまって。

本当にしたければ、いつでもできる。
なんなら明日にでもできるぐらいすぐ手が届くところにあるから、
きっと見向きもしなくなった。

それよりも、個人で教育の場に関われるって本当に貴重なことだと感じていて、
組織や団体ではできないことを思いっきりしていきたいなっていう気持ちが強い。

何十年も学校の現場で働いている友人や、
全国展開している塾で働いている友人を見て、
「わたしもそんな働き方がしたい。」と思ったことが一度もなくて。
(わたしにはできないことをしている友人だからこそ、心からめちゃめちゃリスペクトしている。)

わたし1人の考えでどうとでもできる今の環境が気に入っているというのと、
社会課題の解決につながっているという実感が強くあるというのも大きい。

7年間組織で働いていたからこそ、組織の強みも煩わしさも経験値として
わたしの中に刻まれている。

「やってみたい」と思ったことが出てきた時、
組織の場合なら管理職に相談してとか、上司の許可を取ってとか、
経費のことを経理部門に相談して、
複数のプロジェクトがあるとどれをするかのプレゼンテーションをして・・・。

今の環境であれば、そんなステップは全部飛ばして、わたしが必要だと判断すればすぐに実践できちゃう。

グループレッスンのクラス替えのタイミングも
「今」と思ったときにできるし、
保護者さんとも時間をとってお話しした方がいいなと感じたタイミングで自由に連絡が取れる。

予算や人材のコーディネートをほぼ自分でするのは最初の頃こそ苦悩したけれど、
最近は然るべきタイミングで人材にもお金にも恵まれるようになってきたから、
やりたいことをやりたいタイミングで実現できる喜びが勝つようになった。

人間関係の作り方に関しても、個人ならではで、
半分ぐらいの保護者さんとは友達感覚。
一緒にご飯したり、旅行の時に泊めてもらったり。

もともと友達だったところから、レッスンさせていただくようになったという
ケースも多いので、
それが人間関係にも影響していたりする。

こういう緩いのか密なのかわからない関係、個人じゃなきゃ難しいなって。

どんどんルールばかりが増えてる組織では、成り立たないよね。

子供も大人もみんながチームとしてお互いに関わって、
成長しているプロセスが、チームのど真ん中で働いている時も、
少し客観的に外から観察している時も、
わたしにとってすごく幸せな瞬間で。

対個人だからこそできる、緩くて密な関係性と場を作り続けることが、
そして少しずつ膨らませていくことが、
当面のわたしにとってのお楽しみ。

いただいたサポートは、教材の購入や点訳費用、活動費に使います、それらを通して得た情報や経験はNoteを通して皆様にお伝えしていきますのでお楽しみに!!